気がついたらもうこんな年齢だけど、一度も自分以外の人を好きになったことがない。
こんな私はおかしいのかな?
他の人のように、結婚して幸せになれるのだろうか?
こんなことで悩んでいるのは、あなただけだと思っていませんか?
実は、多くの人が好きな人と付き合っているわけではありません。
同様に、結婚においても、好きな人としている人ばかりではないのです。
好きではない人と付き合うのはアリなのかナシなのか、気になりますよね。
好きではない人と付き合った経験者の本音をのぞいてみましょう。
あなたの価値観がガラリと変わるかもしれませんよ。
好きではない人と付き合う人はいるの?
好きではない人と付き合った経験がある人は、なんと50%もいます。
ちょっと驚きの割合ですよね。
恋愛は、好きになった人とするものだと思いがちですが、そうでなくても付き合う人は意外と多いのです。
さらに、好きではない人と付き合ったにもかかわらず、1年以上もの長期間付き合い続けられた人は、その半数の25%もいます。
この数字をみるだけでも、恋愛は好きな人でなくても十分に成り立つことがわかったはずです。
とはいえ、そもそも好きでもない人と、なぜ付き合うのでしょうか。
そして、なぜ長続きするのでしょう。
ちょっと疑問ですよね。
まずは、そのあたりから掘り下げてみましょう。
好きではない人と付き合った5つのきっかけ
好きではない人と付き合うことになったきっかけは、おもに5つあります。
1.告白された
ある日、突然
「好きです。付き合ってください。」
と告白され、まったくノーマークだった人だけど、一生懸命告白してきたから断り切れなかった場合です。
ほかにも、当時付き合っている人がいなかったので、友達からの軽い付き合いがいつの間にか恋人としての付き合いに変化していったというパターンもあります。
2.彼氏(彼女)が欲しかった
友達や周囲の人には彼氏(彼女)がいるのに、自分だけいなくてさみしかった。だから、とりあえず、彼氏(彼女)が欲しかったという理由です。
なんだか、わかる気がしますよね。
周囲の人が持っているのに自分が持っていなかったら、取り残されたような感じがするものです。
3.誰かと付き合ってみたかった
付き合うとはどんなことなのか? 何をするのか?
付き合うということに興味がわいているときに、それ相応の適任者がいたというもの。
単純に、デートをしてみたかったという人もいます。
ある意味、チャレンジ精神が旺盛なのです。
4.なんとなく流れで付き合うことになった
別に好きではないけれど、周囲の人から押されて、なんとなく流れて付き合うことになった人もいます。
なぜか、いつの間にか付き合っていることにされていて、そのまま流れに身を任せたパターンも存在します。周囲の圧に抵抗できず付き合うのは意外に多いようです。
5.特にやることがなかったから
とくにやることがなくて、退屈だったから好きではない人だけど付き合ってみたという意見もあります。
夢中になれるものがなく、ただ毎日を過ごしているのに飽きてしまったようです。
また、好きではない人と付き合うことをきっかけに、自分を変えようとしたという意見もあります。
やらないで年をとって後悔するより、やって後悔するほうがいいと考える人に多い意見です。
好きではない人と付き合う8つのメリット
好きではない人と付き合うメリットは、意外と多くあります。
1.自然体でいられる
好きではない人との付き合いなので、いつ別れてもいいと思っている分、自然体でいられるのが最大のメリットです。
飾らなくてもいい、そのままの自分でいられる、ことがとても楽なのです。
このメリットを感じる人のなかには、そのまま同じ理由でその人と結婚する人も少なくありません。
2.大切にしてくれる
一般的に、相手が自分のことを好きで付き合うと、とても大切にしてくれます。
こんなに大切にされたのは初めてと感じる人も多いようです。
優しく大切に扱ってくれることが嬉しくて、そのうち、その優しい相手に好意を持ち始めるパターンも多いです。
3.自分の世界が広がる
自分と価値観が違う人と付き合うことで、自分の世界が広がった人も多くいます。
新しい世界をどんどんみせてくれる、自分の新しい才能を知ることができた、というメリットがあるようです。
自分のなかにはない考え方をする人だからこそ、多くの気づきを得られるのでしょう。
4.嫉妬しない
もともと好きではないので、他の異性と話をしていても気にならない。
嫉妬の気持ちが芽生えないので、気持ちが楽でいい。
大好きだった人と付き合ったときは、いつも気が気じゃなかったのに、こんなに穏やかでいられるなんて・・・と、気持ちの安定を大きなメリットとして感じている人もいます。
5.冷静に相手を判断できる
つねに冷静なので、相手がどう感じているのか、どう伝えるのがいいのかを冷静に判断できるのもメリットです。
「恋は盲目」といいますが、そうなることがないので、恋におぼれてみえなくなる部分がなくなります。
自分に合わないと思えばすぐに切れる、そういう相手として付き合えます。
6.ライトな関係を維持できる
好きではない人なので、尽くし過ぎることもなく、束縛することもない、ライトな関係を維持できるのもメリットです。
とくに、好きになると色々世話をやきたくなるタイプの女性には、好きではない人と付き合うのはクールダウンできていいでしょう。
重い女だと思われなくてすむのも、メリットです。
7.伝えたいことをしっかり伝えられる
好きな人であれば、嫌われたらどうしようという思いが強くなってしまい、伝えたいことも伝えられないことが多いはずです。
しかし、好きでない人であれば、そういったことを気にせず、自分の意見をしっかり伝えることができるのもメリットです。
8.好きになると冷めにくい
好きな人との付き合いは、好きが最高潮のときに付き合い、その後は気持ちが徐々に冷めていきます。
反対に、好きではない人とのお付き合いは、相手を少しずつ好きになっていくため、付き合いはじめよりも時間が経過して後のほうが好きの気持ちが強くなります。
そう考えると、好きな気持ちが冷めにくい部分がメリットです。
こうして考えてみると、好きではない人との付き合いもいいかもしれません。
好きではない人と付き合う5つのデメリット
好きではない人との付き合いには、当然、デメリットもあります。
1.一緒にいてトキメキを感じない
もともと好きではないので、一緒にいてもトキメキを感じません。
一緒にいても相手に夢中になれない、ただ一緒にいるだけの関係となる場合があります。
2.好きではない人といる罪悪感
好きではないのに好きだと思わせてしまっていることに、罪悪感を抱く人もいます。
スキンシップを無意識に避けてしまったり、2人だけにならないようにしてしまうなど、行動にでてしまうこともあるようです。
3.恋愛からどんどん離れてしまう
好きではない人と付き合っているうちに、本当の恋愛からどんどん気持ちが離れていってしまうデメリットもあります。
楽だからこのままでいいかなと、惰性で過ごしてしまうようになるのです。
そのうち、恋愛とはどういうものだったのか、忘れてしまいます。
4.好きな人ができたときの別れ方が難しい
好きな人ができたときに、すぐに好きな人はアプローチできません。
もともと好きではなかったので、別れる理由も見つけにくいです。
本当のことを正直に言うべきか、悩む人が多くいます。
5.出会える機会を逃す
好きではない人と付き合っているうちに、別れる機会を逃し、周囲の人からも公認の仲になってくればくるほど、本当に出会いたい人と出会える機会を逃し続けることもデメリットのひとつです。
ひとりでは寂しいから取りあえず付き合ったけれど、やっぱり好きになれない、嫌な部分ばかり目についてしまう、会えば会うほど好きではなくなる人もいます。
好きではない人と付き合う場合は、メリットだけでなく、こうしたデメリットも覚えておくといいですね。
好きではない人と付き合った経験者の5人の本音
ここでは、好きではない人と付き合ったことがある経験者の本音をみていきます。
症例1.好きではない人から告白
ある日、突然、顔見知りの男性から
「以前からずっと好きでした。よかったら友達からでもいいので、お付き合いしてもらえませんか?」
と告白されました。
そのときはあまりに突然だったので、返事をせずにわかれました。
数日後、その男性と再会したところ、なんだか落ち込んでいるようすだったので、思わず
「友達からでよければ。」
と返事してしまいました。
その後、食事や水族館などに誘われて一緒にいくうちに、男性の優しさに多く触れることになりました。
結果、知らず知らずのうちに、その男性を異性として好きになっていきました。
現在、その男性と婚約をしています。
数か月前から一緒に住み始め、さらに彼のことを好きになっている自分がいます。
好きではない人からの告白でしたが、こんなに素敵な人との出会いだったことに感謝しています。
症例2.誰でも良いから結婚したかった
ずっと何年も大好きだった彼に、ふられてしまいました。
結婚するものだと思い込んでいたので、かなり落ち込んでしまい、何日もボーっと過ごす日々が続きました。
そんなときに、友人から
「紹介するから付き合ってみなよ。失恋を癒すのは新しい恋愛だよ。」
といわれ、しぶしぶ、その男性と会うことになりました。
その男性は、とても明るく活発な人で、好印象でした。
そして、その男性とお付き合いをはじめたころ、大好きだった彼が他の女性と結婚する話を噂で聞いたのです。
そんなとき、その男性から結婚を申し込まれました。
正直、私はその男性のことを好きではありません。
けれど、誰でもいいから結婚したい気持ちがすごく強かったので、その男性からの求婚に承諾をしてしまいました。
数十年が過ぎ、その男性と2人の子どもを授かりましたが、結局、夫であるその男性を好きになることはできませんでした。そして、子どもが成人したと同時に離婚をしました。
子どもを授かったことはとても嬉しいことではあったのですが、好きな人でないとの結婚生活は長続きしないものだと感じています。
症例3.愛されることの幸せを知った
合コンで知り合った男性と、なりゆきでそのままお付き合いをしました。
好きではないけれど、条件のいい男性だったので、とりあえず彼氏としてはいいかなと思い、お付き合いしています。
これまで自分が好きになった人としか付き合ってきませんでした。いつも束縛や嫉妬で相手をがんじがらめにしてしまい、ふられてしまうことが多かったです。
しかし、今回は全く違います。
私を好きになってくれた人と初めて付き合ったのですが、とにかく優しい、そして、困ったときにはなりふり構わず駆けつけてくれるのです。
愛されるということがどれだけ幸せなのかを知りました。
女性は愛するよりも愛されるほうが幸せになれると聞いたことがありますが、今まさにそれを実感しています。
付き合って半年ですが、付き合い始めたときと同じく愛してくれます。
愛されることで、自分にも自信が持てるようになりました。
症例4.体から始まった付き合い
飲み会のノリで、タイプだった女性をお持ち帰りしたら、その日からいつの間にかその女性が自分の彼女になりました。
最初は好みのタイプだからと気にしていませんでしたが、その彼女はかなりやばい女性でした。
ある日、家に帰ると、鍵も渡していないのに、彼女が家にいました。
「どうしたの? 」
「付き合うなら一緒に住むのが一番だと思って引っ越してきた。合鍵も作ったから心配しないで。」
私は、あっけに取られてしまいました。
彼女は、毎日少しずつ私物を持ってきては置いていくことが多くなり、あっという間に、自分の部屋のほとんどの領域が彼女のもので埋め尽くされてしまいました。
今は結婚も迫られていますが、正直、強引すぎる彼女と結婚する気はありません。
この先どうやって別れたらいいのかと考えながらも、関係を続けてしまっています。
最初にハッキリというべきでした。
一晩の遊びがこんなことになるなんて思いもしませんでした。
症例5.勘違いで付き合った結果
学生時代から何年もずっと好きだった女性がいました。
その女性と一緒にいたくて、同じ大学にも入りました。サークルも、もちろん一緒のサークルです。
いつか機会をみて告白しようと思っていたのですが、その女性と仲のいい女性のことを私が好きだと誤解されてしまい、違うと伝えたのですが、信じてもらえず、勘違いされたまま、周囲の人に押されるままに、その女性の友達と付き合うことになってしまいました。
最初は、ずっと好きだった女性のことが忘れられず悩んでいましたが、今の彼女と一緒にいるうちに人生を楽しんでいる自分に気がついたのです。
彼女は自分の知らない世界をたくさん知っている人で、人の悪口もいわない、尊敬できる部分がいっぱいある女性でした。
しかも、私に一途なのに感動です。
後で知りましたが、学生時代からずっと好きだった女性は、何人も彼氏がいて、二股は当たり前の状態だったようです。
表面しかみていない自分の愚かさに気がつきました。
今は、周囲の勘違いで付き合うことにはなりましたが、彼女のことが大切で愛おしいです。
勘違いが生んだハッピーに感謝しています。
まとめ
ここまで読んでみて、あなた的には好きではない人と付き合うのはアリでしたか? ナシでしたか?
好きではない人と付き合うメリットとデメリットを比べてみながら、付き合うかどうかを考えることはとても大切です。
意外と、自分の固定概念にしばられている可能性がありますよ。
今、とくに好きな人がいなければ、好きでなくても付き合ってみる価値はあるかもしれませんね。
ただし、付き合う前にはしっかりと相手をリサーチしてからにしましょう。
失敗した、別れたいと思っても、簡単に別れられない場合がありますからね。