社会的成功を成し遂げた人は、瞑想をしているとよく耳にしませんか?
成功した人がやっているのだから、自分もやったら、成功できる気のでないかと一度は思ったことがあるはずです。
でも、成功者が実践している成功する『瞑想』のやり方は、どういうものなのでしょうか?
『瞑』とは目を閉じて静かにすること。
『想』とは考えをめぐらすこと。
漢字で示されたように、一般的な瞑想とは目を閉じて静かに自分の考えに集中することです。
瞑想をしてみたいと思ったら、はじめは取り入れやすい方法で、始めるが一番。
それで、瞑想が自分に向いていたら、もっと深く掘り下げていけば良いのです。
では、瞑想はどう始めたら良いのか、簡単な瞑想のやり方、そして、瞑想の効能と危険性の3つに分けて、瞑想についてお伝えします。
瞑想に入るにはどうしたら良いですか?
まず、静かな環境を整えること。
たくさんある瞑想方法をみても、走り回ったりする活動的なイメージはありません。歩きながら行う瞑想法も、その歩み方は、かなりゆっくりしたものです。座禅などの瞑想法も体の動きは極力制御して、脳の活動に意識を集中していくものです。
走りながら足し算をしてみたらよくわかりますが、運動するということは脳の大部分がその動きのために使われており、意識的な想念を保つのは難しいのです。
運動による集中の状態と瞑想による集中の状態が似ているのは、どちらも『脳がひとつのことに集中している』状態を意識的に作り出しているからです。
スポーツ選手がよく『無意識に体が反応してしまう』というのは、鍛錬によってその運動動作が脳の回路にたたきこまれて反射的に動けるようになるということですから、脳は考えが言語化される前にその動きに集中しているのです。その集中の様子は、瞑想中の状態に似ているのです。
ただ、運動は運動のことのみを脳が処理する状態を作り、瞑想は自分の考えを澄み渡らせるために脳が集中するという違いがあります。
では、集中するにはどうするのでしょうか?
瞑想とは、体を動かさず静かにすることで、脳の集中状態を意識的に作り出すこと。
そして、その集中の手段が、いろいろ存在している瞑想法なのです。
その中から自分に合う方法を選べば良いのです。
次に、自分の心も静かな時に行うこと。
心が苦しいときや感情が高ぶっているときに瞑想はうまくいきません。
まず、心の辛さが収まってから、瞑想をするようにしましょう。
簡単な瞑想のやり方とは?
瞑想をすぐにやってみたい方は椅子座禅が良いでしょう。
椅子に座り、背もたれにはもたれずに、背筋を頭の上から糸で釣られている感じで腰骨の上に立てます。
背中をまっすぐにすることにとらわれるのではなく、頭の中心が腰の上にきちんと載っている感じを大切にします。
無理に力をこめて背筋の垂直を保たなくてもよく、肩の力は抜いておきます。
足は、肩幅程度に開いて、両足をしっかり床に付けます。
手は、太ももの上に軽く乗せ、眼をとじて深呼吸を5回ほどやります。
これで、肺から腹の動きがしやすくなります。
ここから瞑想に入っていきます。
鼻からすっと息を吸ったら、口から長くフーッと息を出していきます。
吸った新しい空気を頭のてっぺんから足の先まで巡らせるイメージを持って下さい。
そして、口から徐々に体の悪い気をすべて体外へ放出していくのです。
ただ息を吸い、体中に巡らせ、外へ逃がしていくことだけに感覚を集中するのです。
息を吐くときに『ひとーつ、ふたーつ』と数えて100までいったら瞑想は終わりです。
100までいったら、ドンと足を鳴らしましょう。終わりの合図を自分で決め、きちんと瞑想の終わりを脳に告げるのです。両手をパンと打ってもよいです。
数を数えるのは理由があります。
人間の脳は、一度に二つのことは考えられないからです。
息を数えていると、息の数しか頭にないようになってきます。それが集中状態なのです。
ひとつのことしかしていない状態、それだけをしている状態を作り出すのです。
また、100までにしておくのは、最初はあまり長い瞑想を一人でするのが危ないからです。
深く瞑想に入ってしまうと、いつもの自分へ意識を戻すのは、結構難しいのです。
ですから、終わりの合図をあらかじめ決めておいて、いつも終わり方を同じにようにします。
こうした瞑想を何日か続けてみて、自分の毎日が良くなりそうな感じがするのなら向いています。
独学で行うより、瞑想が自分に向いていると思ったら、自分の習いたい瞑想方法を教えてくれる先生を探して習うのが一番良いです。
それが、瞑想を自分のものにする近道でもあります。
瞑想の効能と危険性
瞑想の効能とは?
体を動かさず、自分の意識に集中するという瞑想。じっとして何もしないのにどうしてこれが成功の秘訣なのでしょうか?
何も考えずにいると、自分の脳がニュートラルな状態に戻ってきます。
いつもあれをしなければ、これがまだだった・・・というような雑事に翻弄され、様々な心配事を抱えながら私たちは生活しています。
こんな時は、瞑想で一旦頭を空にして、芯からほっとする状態を作ると、物事がより客観的に鮮明に把握できます。
これが『集中して何らかのより良い解答を得る』という瞑想の効能です。
それは、忙しく働き続けている脳を休息させ、本来の一番良い状態の脳の活動を呼び起こすものなのです。
脳は常に働いているので、意識的に休ませると良い状態を取り戻せるのです。
成功する人や勝てるアスリートが瞑想を取り入れるのは、この集中できる鮮明な脳の動きを取り戻すためなのです。
一番良い状態の脳で最高のパフォーマンスを行うために、瞑想して脳を休ませるのです。
瞑想の危険性とは?
瞑想もやりすぎはいけません。
座禅道場でも、座禅は行う時間が決まっています。
修行するお坊様ならば、精神も頑丈でしょうからずっとされるかもしれません。
でも、一般人はそうはいかないのです。
白隠禅師のような高名な方でも、座禅をやりすぎて病気になったと自ら書き残しています。
深く自分の感覚を追及し、感覚をそのまま受け取り、受け流すことを長く続けると、感覚に集中しすぎて元に戻りづらくなります。
椅子座禅でもそうなりそうな人は、きちんと終わりの合図をやってください。瞑想で具合が悪くなったら本末転倒です。
無意識に動いていた体を意識的にコントロールするのは、危険もあるのです。
まとめ
いかがでしたか?
瞑想は簡単そうに見えますが、実は、自分自身の核に到達する技でスゴイのです。
気持ちを静かに落ち着かせて瞑想すると、自分のメンテナンスに役立ち、本心で自分はこうしたいのだ、と気づくその時に体に力が湧いてきます。
自分を省みる時間を持つことで、自分の現在の在り方が客観的に見えて、良策がみつかる可能性が高くなります。
自分で行き先を決めた充実感が、脳に良い影響を与え、脳の志向がプラスへと常にシフトするようにもなります。
自分の望む明るい未来へ進むために、瞑想で力に弾みをつけて進めば、その先にはきっと幸運は待っています。
明日を信じる楽しい生活をおくりましょう。