世の中には、なぜか好かれる人と嫌われる人がいます。
どこが違うの?
自分はどっち?
・・なんて考えたことありませんか?
好かれる人と嫌われる人とでは、決定的な違いがあります。
また、あの人には好かれたいけど、この人にはあまり好かれたくないなんてこともあります。
人は、誰でも仮面をかぶって生きています。
実は、その仮面のかぶり方や見せ方で、好かれる人にもなり、嫌われる人にもなれます。
両方の仮面を上手に使えるように、好かれる人、嫌われる人の両方の特徴を心理ゲームをしながら解き明かしていきます。
好かれる人、嫌われる人とは?
好かれる人はどんな人?
嫌われる人はどんな人?
そう聞かれて答える内容は、「あなたにとっていい人なのかどうか」が基準となっています。
全ての人に好かれるのは、絶対に無理です。
そして、不思議なことに、全ての人に嫌われるのも絶対に無理です。
あなたがこの人は好かれる人だと思っていても、違う人からすると嫌われる人の場合があるのです。
好かれる人は誰にでも好かれる、という先入観を捨ててください。
そうすれば、嫌われる人は誰にでも嫌われるという先入観もなくなります。
では、ここで心理ゲームをしましょう。
あなたに質問です。
グレープフルーツの香りを嗅いでいる自分を想像して下さい。
実際に嗅いで頂いても構いません。
「グレープフルーツの香りのどこが好きですか?」
- さっぱりしたところ?
- フレッシュなところ?
- 酸味があるところ?
- ジューシーなところ?
- 甘酸っぱいところ?
この質問・・・実は、あなたがどんな人が好きかがわかる質問です。
つまり、あなたが今答えた「グレープフルーツの好きなところ=あなたの好きな人」なんです。
たとえば
- さっぱりしたところと答えた人は、しつこくない、さっぱりした対応や態度の人
- フレッシュなところと答えた人は、素直で、純粋な人
- 酸味があるところと答えた人は、言いにくいことでも、自分を思って伝えてくれる人
- ジューシーなところと答えた人は、相談や話をするときに、納得がいくまで話をしてくれる人
- 甘酸っぱいところと答えた人は、自分にも他人にも厳しいけれど、相手をしっかりと評価して褒めるときはしっかり褒めてくれる人
が好きな人になります。
では、もう一つ心理ゲーム。
「グレープフルーツの香りの苦手な部分はありますか?」
- 苦味
- 酸っぱい
- しみる
- パサパサ
- 腐っている
もう、なんとなくお気づきですね。
これは、あなたがどんな人が嫌いかがわかる質問です。
- 苦味は、嫌味を言う人、文句を言う人
- 酸っぱいは、人を傷つける人、人に厳しい人
- しみるは、ジワジワ意地悪する人、傷口に塩を塗りこむような人
- パサパサは、いつも他人事で、何に関しても上の空の人、やる気がない人
- フレッシュさがないは、古い考えの人、前に進めない人
が嫌いな人になります。
それで、一見、グレープフルーツの好きな部分が一般的な好かれる人、嫌いな部分が嫌われる人に思えますが、それは思い込みです。
グレープフルーツの苦味が嫌いという人もいますが、逆に、その苦味が大好きという人も世の中にはいます。
あなたが感じたことと正反対のことを感じる人が世の中には必ずいます。
少しだけでも先入観なくなりましたか?
では、次のステップに入りましょう。
好かれる人の仮面をかぶる
まずは、あなたがどの場所、どの場面で、誰に、好かれたいかを考えましょう。
そして、その人、もしくは、その人達に、先ほどのグレープフルーツの質問をしてみてください。
率直に質問しにくければ、グレープフルーツを手渡して好きかどうかを聞いてもよいです。
その中で、あなたが好かれたいと思う人の意見を参考に仮面をかぶりましょう。
ただ、ここでの注意は、仮面を多く持ちすぎないことです。
あの人にもこの人にも好かれたいと思う気持ちをおさえて、ひとりにしぼりましょう。
誰にしぼるか決めたら、その人だけに好かれる人になります。
みんなにいい顔をしていると、ただの八方美人に見られたり、都合のいい人にされてしまいます。
好かれる人になるためには、一貫した態度が必要です。
人は誰でも、芯がしっかりとしている、簡単に人の意見に流されない人を尊敬するものです。
あなたは、あなたが信頼されたい、好かれたいと思う人にだけ、好かれる仮面をかぶるだけです。
そして、その仮面をさらに魅力的にみせる方法があります。
- 誰にでも挨拶をする
- 助けてもらったら必ずお礼を言う
- 話を聞いたら必ず「わかります」と共感する
- 自分の話をしない
- 人の話をじっくりと聞く
を必ず実行しましょう。
特に共感するは、好かれるためには絶対的に必要です。
誰でも、自分の意見に「うんうん。わかります。」「そうですよね。」と共感されると、自分を肯定してくれたと好意を寄せます。
この共感は、好かれたい人だけにおこないましょう。
もし、あなたが好かれたいと思う人と違う意見の人がいたら、「色々ありますから、一概に言えないですよね。」と、中立の態度をとるのがベストです。
あなたが好かれたいと思う人に好かれることこそが、大事です。
ひとりの人に信頼され、好かれることが、本当の意味での「好かれる人」になっていきます。
嫌われる人の仮面をかぶる
嫌われる人の仮面をかぶる必要があるの? なんて思うかもしれませんが・・・
「この人には好かれたくない! 」
「そばにこないで欲しい! 」
「仲間だと思われたくない」
なんて人、いませんか?
そんな時にかぶるのが、嫌われる人の仮面です。
これも先ほどの好かれる人の仮面と同じで、ひとりの人にしぼって仮面をかぶります。
どうしても縁を切りたい人がいたら、すぐに実行してみましょう。
ただ、この仮面は上手に使わなければいけません。
そのためには、
- 挨拶は毎日きちんとする
- 縁を切りたい人の話しは途中で打ち切る、または、違う質問で返す
- 何を聞かれても「わからない」と答える
- 絶対にアドバイスしない
- 敬語を使う
これらを心がけてください。
ただ、これをムスッとした顔で行ってはいけません。
笑顔で、そつなくこの仮面をかぶることが必要です。
その人にだけ挨拶しなかったら、それはまた違う行為になってしまいます。
この仮面をかぶるときには、礼儀正しさが最も重要です。
その人にだけ嫌われるのが目的です。他の人にまで嫌われる必要はありません。
とは言え、無視をしたり、あからさまな態度はよろしくありません。
その人の悪口を言うなど、もってのほかです。
悪口は独り歩きをします。
人の口に戸は立てられません。
突然、あなたが思いもよらぬ方向に導かれる可能性もあります。
必ず、あなたの行動は誰かが見ています。
話しをしたくないときは、相手の話をそらすために違う質問を投げかけるのが得策です。
こざかしい感じがしますか?
しかし、人間関係すべて円滑になんて無理です。
あなたにとって、苦手な人がいるのは当たり前のこと。
時には、この仮面が必要になるときもあります。
そして、意外なことに、この仮面がさらにあなたを「好かれる人」にしていきます。
好かれる人になるための3つの感覚
好かれる人になるためには、他人の感覚に上手く働きかけることが大切になってきます。
そのためには、3つの感覚を押さえておかなければいけません。
一般的に、好かれる人というのは、無意識のうちに「視覚」「聴覚」「嗅覚」を上手に使っています。
衣類洗剤、食器用洗剤など、どんな物にも香りがついて販売されています。色や形などにもこだわっています。
なぜだと思いますか?
本来なら、衣類洗剤や食器用洗剤は洗浄力で勝負すればよいのに、無意識に香りで選んでいませんか?
さらに、かたちがかわいい、キレイなどの理由でも選んでいませんか?
衣類洗剤や食器用洗剤でさえ、人に好かれるためにこれだけの努力をしているのです。
あまりに当たり前なので気づいていない人が多いのですが、私たちは、常に好かれる人になりたい、人に嫌われたくないという願望があります。
これは、自分を守るため、昔から行っていることです。
自分をよりよく見せるため、好かれる人になるために、普段から無意識のうちにこの3つの感覚をフル活動させています。
あなたの周りで、なにもしなくても好かれる人がいたら観察してみてください。
好かれる人は、この3つの感覚を上手に使っています。
では、視覚、聴覚、嗅覚を使った好かれる人になる方法をみていきましょう。
清潔感がある(視覚)
髪や肌がキレイで、身なりもきちんとしている。
高い物を着ているわけではないのに、品が良く見える。
これだけで、視覚から好かれる人の印象を与えられます。
お肌や、髪のお手入れ、爪の先まで清潔にしてみましょう。
赤や茶色よりも、空の色のようなブルー、新緑のようなグリーン、淡いピンクなどを取り入れるだけで、人の印象は変わります。
もっとも気をつける部分は、靴と靴下です。
意外にみられています。
靴はいつもキレイにみがき、清潔な靴下を履いて、まずは見た目で好かれる人になりましょう。
声や話し方がおだやか(聴覚)
相手の聴覚に直接働きかける声や話し方はとても大切です。
好きな歌手はいますか?
その人の歌い方が好きですか? それとも、声が好きですか?
歌手は、まさに声の魔術師ですよね。
あなたも聴覚で好きな人を判断しています。
特別な声をもっていないから、聴覚にはたらきかけるのは無理なんて思う必要はありません。
自分の声が高いと思う人は、小さめに話してみてください。
自分の声が低いと思う人は、大きめの声ではっきりと話してみてください。
これだけで、聴覚へ働きかける印象がガラッと変わります。語尾を優しく発音すると、さらに変わります。
また、「ありがとう。」「嬉しい。」「助かります。」の言葉は周りの人へ好印象を与えます。
断るときも、すぐに返事をせず、必ず一度考えるふりをしてから、「とても残念なのですが・・・」と、いつもより小さな声でいってみてください。
また一歩、好かれる人に近づくことでしょう。
いい香りがする(嗅覚)
人間の感覚で一番原始的なのが、嗅覚です。
賞味期限切れの物の匂いをクンクン嗅いで、食べられるか食べられないかを判断したことはありませんか?
嗅覚は記憶に通じているので、好かれる人になるためには、必須の感覚です。
いい香りを保てるように、ハンドクリームを使ってみましょう。
香水でも良いですが、つけ過ぎると逆効果になりかねません。
その点、ハンドクリームなら、ふわっと香らせることができます。
香りのいいハンドクリームを人と接する前に手につけましょう。
手につけた残りを首筋や胸元につけると、さりげなく優しく香ります。
好かれる人になる香りのポイントは、柑橘系とミント系です。
柑橘系やミント系は、多くの人が好む香りです。
特徴的な香りをつけるよりも、多くの人が好む香りをつける方が好かれる人になるには、近道です。
以上の3つの好かれるための感覚はいかがでしたか?
嫌われようとした場合は、これと真逆になります。
どんなに相手に好かれようとしても、汚く、不潔で、うるさく、攻撃的な言葉を使う、臭い人は、なかなか好かれません。
これは、人間の本能の部分で嫌うのです。
好かれる人になるためには、3つの感覚の中でも、特に「嗅覚」、人間の本能の部分がキーワードとなりますので、きっちり押さえておきましょう。
まとめ
心理ゲームは、どうでしたか?
まるで、心の中を見透かされたように感じませんでしたか?
気づいた方もいらっしゃるかもしれませんが、この心理ゲームも「嗅覚」を使っておこなったものです。
もし好かれたいと思うのであれば、これからは、ただいい人ぶるのは止めましょう。
いい人ぶっても、好かれる人ではなく、都合のいい人にされてお終いです。
自分が好かれたい人を1人に絞り、その人が好きだと思っている人物像を演じてください。
そして、印象操作をするために、視覚、聴覚、嗅覚を上手に使いましょう。