守護霊とは、字のごとく「守護」……私たちを守ってくれる存在です。
とはいえ、霊能者でないかぎり、日頃の生活の中で霊が視えるわけでもないため、何を守護してくれているのかわかりにくい側面があります。
しかし、守護霊さまは、私たち一人一人に必要なメッセージを発信してくださっています。
それでは、どうすれば守護霊さまのメッセージを受け取ることができるのか、お伝えてしていきます。
守護霊さまの役割
まずはじめに、そもそも守護霊さまとは、一体何でしょうか?
たくさんの説がありますが、守護霊さまの役割は、ずばり「人生の道案内」です。
守護霊さまの「道案内」は霊的指導ですので、お金をくれたり、食べ物をくれたり、といった直接指導ではありません。
道に迷わないように、そっとみています。
道はたくさん枝分かれしており、最終的には目的を達成する方向へ行くのですが、大回りするか近道をいくのかは、その人の選択によります。
道によっては、肉体を失ってしまうような事故、事件に巻き込まれる可能性もあるので、その時は大きく道をはずれることがないように、守護霊さまはメッセージを発したり、現象を起こしたりしてくださいます。
なぜ、私たちを守護してくれるの?
では、守護霊さまは、なぜ、私たちをそっとみてくれるのでしょうか? 守護してくれるのでしょうか?
その理由は、私たちは生まれる前から
・今回は3次元の地球に行き、人間として誕生する
・地球に行ったら○○のお役目を果たしてこよう
など目的を明確にし、目標を立てて生まれてきているからです。
肉体を持っていない存在(ここでは、「スピリット」と表現します)は、スピリットとしてたくさんの学習を積み重ねるのですが、途中、学習に限界がやってきます。
スピリットの学習とは、主に肉体を持っている人に憑いて、その人と同じ体験をすることです。(これが「前世の体験」といわれるものになりますが、前世については別の機会でお伝えすることにします。)
スピリットとして学習をしながら、「人として肉体をもち誕生することで、お役目を果たす」順番待ちをしているのです。
肉体を持つと、脳があり、神経伝達があるので「思考」「感覚」「感情」を学ぶことができます。
スピリットは、それが学習をものすごいスピードで加速させることを知っています。
思考は、脳を使って、いろいろ考えたり、人の言葉を聴いたり、情報を得たりすることで学びます。
感覚は、5感(視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚)を通じて学びます。痛い、しびれ、疲労、だるい等、肉体で感じる感覚すべてです。
感情は、苦しい、悲しい、怒り、楽しい、嬉しいなどを学びます。
人として地球でたくさんの経験をし、学習をすることで、目的や目標を達成することになるのです。
その大きな人生マップの「道案内」が、守護霊さまの役割となります。
守護霊さまからのメッセージを日常生活から受け取る方法
では、守護霊さまからのメッセージを日常生活で受け取れるようになるには、どうすれば良いのでしょうか?
まずは5感を鍛え、第6感を信じることが必要です。
実は、守護霊さまのメッセージは、日常生活の中に「そっと」気づいてもらえたらいいのにな、という程度で発信されていることがあります。
ですので、私たちは、これを見逃さないようにしなければいけません。
しかし、私たちは人間として生まれ、さまざまな学習をし、目的を果たすための能力は十分に備わっているのですが、残念ながら、十分に活用できていません。
ただ、「5感」を鍛えることは、それほど難しいことではありません。
まずは、それぞれの感覚機能を、もっと意識して使ってみることから始めてみれば良いのです。
たとえば、行き帰りの道で目にする景色は、今のあなたの場合は、なんとなく目に映っているだけですよね?
ここで、つきあたりの家の様子に意識を向けてみましょう。
家の壁の色、屋根の色、素材、窓の数等、意識しながら歩いてみるのです。
意識して見る、それだけで今までと違ったたくさんの情報が得られることに気づくことでしょう。
これが、視覚を鍛えらことにつながるのです。
嗅覚も同様です。
季節が違えば咲く花の香りが違います。草の香りも違います。
雨が降ったあとの土の香りや、風が運んでくる自然の香りなどを、もっともっと意識すれば、嗅覚が鍛えられます。
自分の感覚というセンサーを敏感にしておくことが重要で、それができていれば、守護霊さまからのメッセージが受け取りやすくなるのです。
また、第6感を信じるというのは、、「直感やひらめきを大事にする」と言い換えるとわかりやすいかもしれません。
私たちは、5感以外に「直感、ひらめき」という、説明はできないけれど、誰しもが持っている感覚があります。
この直感、ひらめきを大切にすることが、守護霊さまのメッセージを受け取りやすく、見逃しにくくなる秘訣でもあるのです。
日常生活のシンクロに注意を向ける
5感が鍛えられ、6感を信じて生活していくと「シンクロ」が起こりやすくなります。
そして、日常生活の中で、守護霊さまからの隠されたメッセージに気づきやすくなっていきます。
たとえば
・たまたま入った書店なのに、すごく気になる本がある
・お茶を飲むために入った店で、なぜか少し離れた人たちの会話が耳に飛び込んでくる
・流れている音楽がとても心地よく、懐かしく感じる
文字、音、会話など、自分では全く意識していないのに、なぜか情報として飛び込んでくるのです。
あなたにも、このような経験はありませんか?
その場所に偶然に行ったこと、そこで目にしたもの、耳で聴いたもの、感じたことが、守護霊さまからのメッセージかもしれないのです。
ハプニングとして起こる
いきなり現象として起きる時は、緊急メッセージなのかもしれません。
たとえば、空港までの道が大渋滞し、乗る予定だった飛行機に乗り遅れてしまったなどは、「そこにその時間に行かせたくない」緊急メッセージが含まれています。
・その飛行機が墜落してしまった -> 命を守ってくれた
・その飛行機に乗れず、商談を逃してしまった -> もう一方の商談先とより好条件で契約締結できた
などです。
これらも、守護霊さまからのメッセージと捉えて良いでしょう。
往々にして、人間は起きたことに対してショックを受けますが、前向きにとらえた方が良いということなのでしょう。
私たちは、社会生活を送っているため、約束の時間や予定していることをきっちりやり遂げように、毎日プログラムされています。
しかし、それが人生という名の大きなマップを広げて眺めた時には、時間通り、思い通りに進むことが良い結果となるのか、悪い結果となるのかはわからないのです。
もし、日常生活で、渋滞や電車の事故による遅延などに巻き込まれた時は、ぜひ、「起きていることはマイナスではない」と考えるようにしてください。
・そこに行けなくする -> 行ったら危ない目にあう
・会うべき人に会えなくする -> わざと逃がす、その人とは会う必要がない
・会うべき人に会いやすくする -> 逃したことで別のチャンスが生まれる
このようなことに気づいて欲しい、という守護霊さまからのメッセージの場合があるのです。
夢からのメッセージを書き留めておく
寝ている間、意識は別世界へ行っています。
寝ている時間は、肉体を休め、脳を休め、今日一日に得た情報を再構築している時間ではありますが、その間も、意識は活動をしています。
そのとき、普段、顔をださない潜在意識の領域とも言えますが、守護霊さまが、夢の中でメッセージを発信してくださることがあります。
しかし、肉体が覚醒していないため、夢を覚えておくことは難しいかもしれません。
ですので、目が覚める間際にみた夢で「これ、もしかしたらメッセージ? 」と感じたことがあれば、起きてすぐに、書き留める習慣をつけると良いでしょう。
起き上がらなくても書き留められるように、枕元にノートとペンを置いておくなど、工夫をしてみてください。
また、「誰かわからないけれど、夢の中で、あなたに何か言っていたような気がする」といった、わかりやすいパターンは少ないかもしれません。
ですから、気になったことなら、小さなことでも、些細なことでも構わないので、書き留めていくようにしてみてください。
そのときは、意味がまったくわからないかもしれませんが、そもそも、そのときに、意味をわかろうとする必要はありません。
小さな事柄でも、いくつか書き留めておき、合わせていくことで、つじつまがあってきたり、日常生活をしていく中で「あ、そういえば」と結びついてくるものもあるからです。
夢の中からの守護霊さまのメッセージの発信を受け止めていきましょう。
聴くこと、祈り、そして感謝する
私たちは、生まれてくる前から、守護霊さまと共にいることをお伝えしてきました。
この地球で、目的を果たすための計画があり、目的、目標があり、それを達成するために、守護霊さまはずっと見守ってくれています。
そして、必要なときには、ちゃんとメッセージを発信してくださります。
もし、悩んだりしたときには、
『○○に対するメッセージを聴かせて下さい』
とお願いしてみるのも良いかもしれません。
お願いした方が、シンクロも起こりやすくなります。
そして、守護霊さまはいると信じ、シンクロで助けられた時には感謝することが大切です。
どんなにへこむことがあっても、現象には意味があるのです。
おばあちゃんの5円玉
最後に、私の体験談をお伝えします。
私は仕事をしながら、ある企画の実行委員長をしていました。
仕事をしながら、そのイベントが成功するよう、あちこち飛び回っていたのです。
時間も限られているし、仕事も手はぬけないし、イベントの準備に一生懸命だった私は、疲労しながらも前進していました。
日頃から情熱的に活動していたのもあって、自分がやった方が早い、なんて思っていると、つい「人に委ねる」ことを忘れがちになります。
そして、自分と同じようにみんなも動ける、と思いこんだまま、企画をどんどん進行させていきました。
まわりの人は「ついていけない」と不満をあらわにしていた人もいましたが、そのときの私は「できない方が悪い」と思いこんでいました。
そしてある日、いつものように車を飛ばしていました。
側道から本線に進入する時「車がきていないか」と、前方の「信号」をみますよね? 車は無し、信号は「青」でした。
私は「ここは必ず止まるところなのに、なんて今日はスムーズなんだろう」と一気にスピードを上げて本線に突入したのです。
青信号を通過する際に、なんと信号を無視して横断歩行を渡ってきた自転車を発見し、真っ青になりました。
「なぜ? 赤なのに渡っているの! 」
国道の中央分離帯のフェンスによる見え難さと、スピードが仇になりました。
私は、急ブレーキをかけ、車はタイヤをロックさせながら左側へどんどん逸れていきました。
そのとき私が見たものは、コマ送りになっている回りの風景でした。
自転車が私の車の後ろを悠々と通過し「人をひかなくて良かった! 」と安堵しましたが……
私は、左側に逸れた車はもう修正がきかないことを察知していました。
「歩道の電柱にぶつかるんだ、死ぬんだろうな、みんなごめんね、企画が最後までできなくて」
電柱がメリメリと車のボンネットに食い込んできて、ボンネットがグシャっとこちら側に持ち上がってきました。
そして、もの凄い音と共に我を振り返りました。
たぶん、この光景は、ものの数秒かと思われますが、私にはもの凄く長い時間に感じました。
後部座席に置いてあった物は、全てフロントガラスにぶつかっていました。
私の体は一度ものすごく前に出て、ひざがダッシュボードにあたり、大アザができていたのですが、もの凄い力が加わり、後ろへと押されたのです。
幸いなことに、窓を打ち破って体が放り出されることもなく、車は大破したのにも関わらず、今も私はこうして生きています。
事故を起こしたショックと全身むち打ち状態の痛さをこらえながら、半べそで帰った私をみるなり母が言った言葉。
「おばあちゃんが守ってくれたんだよ、良かった! 」
というものでした。
その日の朝、母が出かける時にお守りにしていた「5円玉」が、ポロリとお守り袋からでてしまったそうです。
この「5円玉」は、母の祖母の葬儀の際、火葬にする時に旅立ちに一緒に持たせたお金でした。
火葬が終わり、お骨を拾う際に「5円玉」を親族でお守りとして持ち帰ったものだと、その時聞きました。
「おばあちゃん、ちゃんとみんなのこと、守ってね」
と、お守り袋に戻したそうです。
後で知ったことも含めてこの体験をまとめてみると
・全身の痛みがひどく、企画は思うように進ませることができない体になってしまったが、みんなが次々と名乗りを挙げて企画に参加し、企画は大成功に終わった
・実はこの信号無視の人は、高校生の時に自転車保険に加入しており、信号無視でのトラブルは今回だけではない
・そして、その人は予備校生だったので、自転車保険が切れており、私に対しては相手の親が示談という形で賠償することになった
・車の大破の状態をみる限り、「生きていることの方が奇跡」
・母は毎日、家族のことを祈っていた
というものです。
私は「人に委ねても企画は進む」ということを事故によって思い知らされました。
ワンマンに物事を進ませていた私に対し、事故という形で緊急停止をさせたのです。
車は大破したけれども、命を失うことなく、こうして今も生き続けていることは、説明のできない大きな力に救われた、としか言いようがありません。
そして、信号無視をしていた学生さんも、これをきっかけに「学習」することになったのです。
さらに、母の祈りが通じたことも知ったのです。
まとめ
あまりのシンクロと出来事に、今でも思い出すだけで鳥肌が立ちますが、私はあの事故の日から「守護霊さまはいる」と確信しています。
守護霊さまが、ご先祖さまなのか、高次元の存在なのか、私にはわかりません。
母が言うように、脈々と命をつないできたご先祖さまが守護霊さまなのかもしれません。
でも、確実に守護霊さまはいて見守ってくれていること、生まれてくる時にスピリットは現在の体を選び、そしてこの母を通じて地球にでてくることを選んできたこと自体、シンクロなのです。
見えない力は、確実に存在します。
見えない力が自分の人生を決めているのではなく、あくまでも自分の人生は自分で決めて進むものです。
人生のマップは山あり谷あり、道は近道に大回りに、と枝分かれしており、どのルートを選ぶかは自分次第です。
しかし、守護霊さまは、どの道を選んでも目的や使命が達成させるようにと見守ってくれ、時には大きな力で助けてくれたり、止めてくれたりすることもあるのです。
日頃から守護霊さまの小さなメッセージに気がつけるように、5感を鍛え、第6感、直感やひらめきを信じましょう。
そして、守護霊さまからのメッセージを受け取り、全てが順調に進んでいることに感謝しましょう。
すべての人の生まれてきた目的が達成されますよう、心よりお祈り申し上げます。
このライターさんの体験は、まさに九死に一生を得たという言葉そのままですね。
本文にありました「お婆ちゃんの5円玉」では、
ご家族の方々のお婆ちゃんに対する愛情が
感じられました・・・不思議なエピソードですね。
自分の人生に翻弄され途方に暮れる毎日です。
正直、負けそうになる気持ちと戦っています。
現在、私には神仏や見えざる存在だけが
残された唯一の希望でもあります。
そんな折にこの記事を拝見する事が出来たのは、
もしかしたらシンクロなのかも知れません。
励まされたような気分になるこのエピソードは、
多くの今、何かお困りの方々に読ん頂きたいです
愚痴っぽくなりましたがお許し下さい。
個人的な事ですが、背中を押して頂いたような
記事に対しありがとうございます。
これからもお世話になります・・・・・