人生に困難はつきものです。
仕事、恋愛、家庭、金銭、、、人は困難にぶつかると人生の終わりのように感じてしまいます。あなたも今まさに困難のちょうど真っ只中にいるかもしれません。困難のどん底にいると、自分の悲運を嘆いたり、自信喪失、自己嫌悪に陥ったりします。
『どうして自分はいつもこうなんだろう』とか、『どうして自分だけがこんな目にあうんだろう』とか思ったりします。
でも、ちょっと考えてみてください。
人生の困難にぶつかって苦しんでいるのはあなただけではないはずです。他の人はどのように困難を克服しているのでしょうか?
あなたができるだけ早く、辛いトンネルを抜けられるヒントがここにあります。
困難を声に出して語ってみる。
人は苦しいことが起きると、自分の中に閉じこもりがちになります。自分の困難に疲れ果てて、人と会うのも話をするのもおっくうになるかもしれません。
でも、ちょっと勇気を出して、自分の困難を人に語ってみましょう。自分の問題や苦しみを声に出すことによって、自分の頭の中で問題点が整理されます。また、自分で声を出すことによって、自分の耳で自らの話を聞くことになります。そうすると、少し自分の問題を客観的に見ることができるのです。
話す相手は誰でも構いません。親や兄弟、友人の他に、自分で声に出すことが目的なのですから、見知らぬ人、たとえばバーでたまたま隣に座った人や旅行先で知り合った人でもいいのです。むしろそういった関係ない人たちのほうが話しやすいと感じるかもしれません。
相手によっては、アドバイスをくれることがあるかも知れませんが、それは対して重要なことではありません。とにかく、まず、声に出して困難を語ること。自分の心の中に閉じ込めないことが重要なのです。
困難を紙に書き出してみる。
声に出して語ることができたら、次は紙に問題点を書き出してみましょう。
声にした後は消えていく言葉と違って、紙に書くという行為は記録を残すということです。あなたの困難の問題点をより具体的に知るための手段なのです。何が問題なのか? その問題はどこから来るのか? 何が原因なのか?
書き方はどんな風でも構いません。
箇条書きでも単語の羅列でもいいのです。大切なのは自分で書いた文字を自分で改めて見つめること。頭の中で、もんもんとしていた問題が、声に出すことと、書き出すことで、明確に具体化されます。
何ができるか具体的に書いてみる。
自分の抱えている問題を紙に書き出すことができたら、それを克服するために何ができるかを考えましょう。
ここで重要なのは具体的に実現可能な対策を考えるということです。
ここから、あなたの思考は『困難』というものにとらわれた状態から一歩、歩き出します。『何がいけなかったのか』、『何ができないのか』ではなく、『何が今できるのか』を考えるのです。そして書き出してみましょう。それは細かければ細かいほど良いです。また、多ければ多いほど良いです。あらゆる可能性を書き出してみてください。
その中に、何かひとつでも、『今』できること、『明日』できることがあれば、あなたはもう困難を克服したも同然です。
出来ないことに目を向けるのではなく、何ができるかを考える
人は困難にぶつかると、自分の失敗やできなかったことにばかり、とらわれがちです。しかし、困難を克服するために必要なのは、少し客観的な立場で自分の状況を見おろし、その状態から抜け出すために『何ができるか』という方向に思考の矢印を向けることです。
ひとところに立ち止るのではなく、同じところをぐるぐる回るのではなく、そこから一歩、外へ歩き出しましょう。考え方の転換が必要です。起きてしまったことやしてしまった失敗は、なかったことにはできないのですから。
たまには困難から逃げ出してみる。
困難にぶつかって人は悩みます。悩む事自体に疲労困憊していませんか? 人間ですから、頭をかかえて悩み、落ち込むというのもエネルギーが要ります。疲れます。
たまには、すべて忘れて、困難から逃げ出してみましょう。
思い切った頭と心のリフレッシュです。
友人と飲みに行くのもいいし、ちょっとした旅行に行くのもいいですね。ジムに行ってひたすら走るだけでもいいです。とにかく、なるべく自分の悩みのことを忘れられるようなことに没頭してみて、困難から逃げちゃいましょう。もちろん、そのあとでまた困難と顔を突合せなくてななりませんが、その時は何か新しい発想ができるかもしれません。
困難を克服できると信じる。
『困難は人を成長させるものだ』という人がいます。困難を克服することで人はひとまわり大きくなるのだといいます。困難を乗り越えた人には、以前にまして、エネルギーや自信というものが豊かになって、魅力的な人になっているものです。
困難の先には、必ず、喜びや達成感が待っています。困難を乗り越えられて人だけが感じられる『幸せ』が待ち構えています。
そう信じて、自分は必ずこの困難を克服できると自分に言い聞かせましょう。終わりのない困難はありません。
自分をほめてあげる。
『今できること』をひとつでも達成できたら、その時は自分を思い切りほめてあげましょう。達成できなくても、何かひとつ前へ進んだなら、その小さな前進を喜びましょう。
『今日、できなかったこと』ではなく、『今日できたこと』『昨日より一歩進んだこと』を見つめてみましょう。
毎日少しずつの積み重ねでいいのです。毎日の一歩が積み重なれは大きな進歩になります。大切なことは自分に『よくやった』と声をかけてやることです。それが明日の原動力になるのです。
深呼吸して、健康に気をつける。
『病は気から』と言います。
人は困難にぶつかると、食欲が無くなったり、夜眠れなかったりします。そうして、体力が落ち、健康を害しがちです。しかし、悩んでいるときこそ、食べて、眠って、困難に立ち向かうエネルギーを養わなくてはなりません。
呼吸も大切です。
深呼吸して、脳に新鮮な酸素を供給しましょう。脳も身体もあなたの心同様、栄養を必要としているのです。規則だたしくバランスの良い生活習慣ができにくくなる時だからこそ、健康に特に気をつかいましょう。
『腹が減っては戦ができぬ』と昔から言います。
人間は案外単純なものです。おなかが空いているときにはいいアイデアも浮いてきません。おなかが満たされれば、楽観的な考え方もできるようになるものです。
部屋を掃除する。
落ち込んでいる人の部屋は散らかっているものです。
悩みを持っている人は、身の回りの事に、気が回らなくなることがあります。そして、散らかった部屋の中で、もんもんとして、ますます落ち込んでいくものです。
あなたの部屋はちゃんと整頓されていますか?
整った清潔感のある部屋にいると、人は不思議と前向きな思考に傾くものです。
ですから、もしあなたのその部屋が散らかっているなら、ちょっと重い腰を上げて、お片付けしてみましょう。これは誰でもすぐにできることです。部屋が整然としてくると、あなたの頭の中も整然としてくることに気が付くでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今、あなたが困難の渦中にいるなら、ぜひ実行してみてください。難しいことは何もありません。自分にできる小さな一歩を見つけることが大切なのです。
あなたが困難を乗り越えた先には、素晴らしい世界が待っています。その時には、あなたも自分の困難克服を思い出話として、語ることができるでしょう。
人生には山も谷もあります。浮き沈みがあるからこそ、人生は楽しくなるものです。困難の先には明るい未来が待っています。困難を乗り越えられた人だけの美しい世界です。
あなたが、少しでも早く困難を克服し、さらにひとまわり成長できることを願っています。