都市部に住んでいると、毎日の通勤に電車を使われる方も多いでしょう。
電車通勤だと、車の維持費や駐車場代も必要なく、運転する労力もいらないので、車での通勤より得をする部分も多くあります。しかし、どのようなものにもデメリットがあります。電車通勤の代表的なデメリットとしては満員電車が挙げられます。
皆さんもテレビなどで一度は見たことがあるでしょう。
通勤のラッシュ時には、電車に乗っても座席に座れるどころか、立って乗るのも辛いような状態になります。乗車率が100%を超えるような満員電車に乗っていると、電車内の酸素を薄く感じて息苦しくなったり、気分が悪くなったりすることもあります。また、知らない人と体が密着した状態に嫌悪感を抱くことだってあるでしょう。
このように、満員電車には苦しいことも多いのです。更に、満員電車にはトラブルに巻き込まれる危険も多くあります。ただ電車に乗っていただけなのに、人生を左右するようなトラブルには巻き込まれたくありませんよね。
そこで今回は、満員電車でのトラブルを回避するための方法についてお話したいと思います。
時間に余裕を持ち、降りる時のことを考えてから乗る
朝の通勤時には、『遅刻したらどうしよう』と焦ることもあるでしょう。
日本の電車の発車時刻の正確さは世界でもトップクラスですから、自分が会社に就かなければいけない時間に必ず間に合う時刻の電車に乗れば殆ど間違いなく遅刻はしません。
ですが、いくら正確な発車時刻を誇る電車でも、予期せぬ事態で止まってしまうこともあります。人身事故や電車やホームの点検のために電車が止まり、遅れが生じると、その遅れのために電車は更に混雑します。
満員電車に乗っていると、身動きが取れないほどの乗車人数で、目的の駅に着いてもなかなか降りられない場合があります。それに、ホームに降りても多くの人が降りる駅だと改札までスムーズに歩くことが出来ないこともあります。
人は気持ちに余裕がなくなると、注意散漫になってしまいます。駅に着いたはいいものの、遅刻しそうな時間だと気持ちに余裕が無くなり、つい強引に電車から降りようとしたり、混雑したホームを急いで歩いたりすることもあるでしょう。こうした行動は、周囲の人にぶつかったり、不快な思いをさせていることがあります。
また、自分の行動によって他人を危険にさらすことだってあります。ですから、気持ちの余裕のなさが引き起こすトラブルを回避するためには、時間に余裕を持ち、自分が出たい改札に近い車両に乗るなどの工夫をすることが効果的です。
出来るだけ女性の近くに立つことを避ける
満員電車に乗る女性には、痴漢に遭うかもしれないという不安が付きまとっています。
電車によっては、女性専用車両を設けている場合もありますが、女性専用車両以外に女性が乗車しないわけではありません。男性も乗車している電車内では、痴漢防止対策を行っている女性もいらっしゃいますが、ただ『痴漢に遭ったらどうしよう』と不安に思っている女性もいらっしゃいます。
満員電車では人の波に押されたり、電車の揺れでふらついたりと自分の意に反して体が動くことがあります。この時に、触るつもりがなくても女性に触れてしまうと、その女性から痴漢扱いをされる可能性もあります。
こうした事態を防ぐためには、出来るだけ女性の近くには立たないようにすることが効果的です。
吊皮や荷物で自分の手をふさぐ
満員電車で女性から痴漢扱いされないためには、女性の近くに立たないようにすることが一番効果的ですが、自分が女性を避けて電車に乗っても、後から乗車してきた女性が近くに来ることもあります。このような場合には、確実に自分は痴漢を出来ないという状況を自ら作るといいでしょう。
簡単に言ってしまえば、両手が塞がっていたら痴漢をすることは出来ません。満員電車の中で体のバランスを保つように吊皮やポールを掴んでいたり、鞄などの荷物を持っていれば、その手は女性に触れることは出来ませんから、何かがあっても自分の状況を説明することで自分の身を守れます。
ただ、鞄を持つ時には持ち手を掴んでいる手が当たった時のことも考える必要がありますから、自分の体の前で荷物を持ったり、荷物を持つ手を女性から遠ざけるなどの工夫をしましょう。
荷物や腕が人に当たらないように気を配る
満員電車に乗っていると、心地の悪さで苛立ちやすくなります。大声で話したり、電車内で通話をするなど電車内でのマナー違反をしていれば、誰かに注意をされても仕方がありませんが、満員電車ではマナーを守っていても、ちょっとしたことで因縁をつけられることもあります。
例えば、荷物の角や肘が当たると痛いですよね。これは、身動きが取れないような満員電車では仕方のないことであり、お互い様と思うしかないことですが、故意にぶつけるつもりがなくても当たってしまったらすぐに謝りましょう。また、人に当たらないように気を配ることも大切です。