『幸せになりたい。』『思い通りの人生を生きていきたい。』
誰もがそう思って生活しているのに、それを実現できる人と、実現できない人がいるのはどうしてなのでしょうか?
『あの人は楽しそうに仕事をして、しかもたくさん稼いでいる。それなのに私は…。』
『頑張っても、頑張っても、いつも最後にはおいしいところを他人にもっていかれている。』
あまりに不公平だと、神様に愚痴を言いたくなることもあるかもしれません。
しかし、それは神様の仕業ではなく、あなたの潜在意識が影響していると考えられています。
この考え方は最近ではかなり一般的になってきて、この記事をご覧の方も『そんなことは知っている。』と思っていらっしゃるかもしれませんね。
その潜在意識がネガティブだとネガティブな現実が、ポジティブだとポジティブな現実が引き寄せられるということから、自己暗示をかけて、ネガティブな潜在意識をポジティブに書き換えましょうと、本やインターネット上などでさまざまな方法が紹介されています。
実際に、落ち込んだときや、新しい道に進む勇気が欲しいとき、今までの自分をリセットして新しい自分に生まれ変わりたいときなど、瞑想をしたり、イメージングをしてみたり、良い言葉を繰り返し口に出してみたりと、いろいろな方法を試してみた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
このような方法で上手に自己暗示をかけられる人もいれば、潜在意識が頑固でなかなか効果を実感できない人もいるかと思います。
今回は、瞑想やイメージング、口ぐせなどの方法では、なかなか自己暗示をかけることができなかった頑固な潜在意識をお持ちの方に、脳の反応を利用した、より簡単な自己暗示方法をご紹介したいと思います。
ろっ骨を開く
これは簡単かつ即効性のある方法です。
通常、『姿勢を良くしましょう』と言われていますが、それだけだと、どのような姿勢が良い姿勢なのか、どこに力を入れればいいのかがわかりにくいかと思います。その場合、このろっ骨を意識してみましょう。
まるで両手の指を組んでいるかのように、左右のろっ骨が限りなく近づいてしまっていませんか? それを開くという意識をすると、かがんでいても、デスクワークをしていても、腰を曲げた状態でも、胸が開いた状態になります。
胸が開いた状態は自信の表れです。この動作をすることで、脳が『自分は自信がある』という反応をします。これを続けることで、自信のある自分が潜在意識にも浸透するようになります。自分に自信を持ちたいときに使える実践的自己暗示法と言えるでしょう。
口角を上げる
通常『笑顔を作りましょう』と言われていますが、楽しくも面白くもないのに笑えるか!という方のための方法です。
別に、笑わなくてもよいのです。顔面の筋トレだと思って、鏡に向かって口角を上げてみてください。意外に動かしにくいことがわかると思います。上手に口角を上げるには、どの筋肉に力をいれて、どの筋肉の力を抜かなくてはならないかを研究してみてください。
上手にできるようになったら、面倒なルーティーンワークをするときに口角を上げて実施してみてください。いつもよりテキパキこなせる自分と出会えるはずです。
口角を上げることで脳が『この作業は楽しいのだ』という反応をするためです。日常的に口角を上げておくと、『私はいつも楽しい』という自己暗示となり、その反応が次の楽しいことを引き寄せ始めます。
目を見開く
人は楽しいことや興味のあることに出会うと、瞳孔が開くことが分かっています。これはその脳の反応を利用した方法です。
つまらない会議に出ているとき、言うことを聞かない子供にうんざりしているとき、ツイてないと感じることがあったとき、私たちの目は半分ふさがったような状態になっています。そんなときは、パッと目を見開いてみてください。このとき、心の中で『ぱっ!』と言いながら目を見開くとさらに効果があがります。
すると脳が『楽しいこと』『興味のあること』を勝手に探し出します。これは日常生活でネガティブに傾いた感情を立て直すときに有効な自己暗示方法です。
大好きな歌を大声で歌う
歌うことは、ヒーリング効果があります。これはコミュニケーションをつかさどる第5チャクラを活性化する方法で、言いたいことが言えずに悶々としている状態から抜け出すことを助けてくれます。
カラオケで歌うと気分がすっきりするのはこのためです。自分の好きな歌を歌うことは、自分の好きなものを自分で受け入れるということにつながり、自分で自分を丸ごと受け入れる自己肯定感を高めることができるのです。
これも『私は私を丸ごと受け入れます』という一種の自己暗示と言えるでしょう。どんな自分も受け入れられるようになると、人生はぐっと楽しくなります。
階段ダッシュをする
これはもやもやしているとき、なんとなくやる気が出ないとき、堂々巡りに陥ってしまっているときにおすすめの方法です。
自宅でもいいし、オフィスでも構わないので、ワンフロア分だけ全力で駆け上がってみましょう。階段がない場合は、近所をダッシュで一回りしてみます。
このように強制的に体を動かし、代謝を促すことによって、『気』が全身に駆け巡るようになります。すると脳は『体がすっきりして気持ちいい』という反応を返し、『自分は気分がいい』という状態に落ち着きます。
ここでのポイントは、ワンフロア分にすること、決して無理のない範囲にすることです。自分にとって強すぎる運動すると、体は『快』を通り越し『不快』な状態になり、気分も不快になってしまうので注意しましょう。また、怪我や事故をしないように十分に注意を払ってください。
ガッツポーズをする
これは自分にやる気を出させる自己暗示方法です。
何かやるべきことがあるのに、なかなか着手できないときは『よし、やるぞ!』と言いながらガッツポーズをしてみましょう。また、何かがうまくいったときに『やった!』と言いながらガッツポーズをすると、より脳が達成感を感じ、潜在意識に『自分はできる』とインプットされます。
はっきりとした声で挨拶をする
家族や近所の人にする朝の挨拶、上司に呼ばれたときの返事、部下をねぎらうときの『ありがとう』など、挨拶をしない日はありませんね。その挨拶をはっきりとした声ですることで脳が『挨拶をはっきりできるデキる自分』の自己暗示にかかります。
コミュニケーションもスムーズになり、いろんな場面での恩恵を感じることができるでしょう。
『わ~、おいしい!』と言いながら食べる
食品添加物や残留農薬など食をめぐる問題は多々ありますが、現在の環境では『身体に悪い』ものを完全に排除して食べることは不可能に近い状態です。
しかし、たとえジャンクフードでも『おいしい、幸せ。』と思って食べると、脳は食べたものを体によいものととらえ、いい反応を返すのです。
おいしい食べ物を食べる幸せは、本能の喜びです。これは『自分は幸せである』という強力な自己暗示にほかなりません。
『今日もいい一日だった!』と言ってから眠る
これは、眠る前に今日一日のことを思い出すこととは少し違います。
何もいいことがなくても、すごくいいことがあっても、具体的な事柄は何一つ思い出さずに、『今日もいい一日だった!』とだけ言って寝るのです。この『思い出さない』ということが少し難しいので、最初は、眠くなるぎりぎりまで好きなことをして過ごすとよいでしょう。
このことを続けると『自分は毎日、いい一日を過ごしている』という自己暗示がかかり、知らないうちにいい毎日が引き寄せられることでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
脳には、イメージよりも言葉を優先し、言葉よりも動作を優先するという性質があるのです。
うまくイメージができないとき、何度ポジティブな言葉を発しても心がついてこないときに、ぜひ、この体を動かす自己暗示方法を試してみてください。