以前『全身が冷えて困っている』というご依頼を受けたことがあります。
このような症状は、一見、病気や運動不足などと考えがちですが、少し違う場合があるのです。
この方の過去生リーディングをさせていただきますと、沼で亡くなっている過去生がありました。
数百年たった今も、その沼の底に、ひっそりと沈んでいるのです。
それをお伝えすると、お客様はポロポロと泣きだし、体がポカポカしてきた、とおっしゃいました。
私は、きっと体ではなく、魂の部分で癒されたのだ、と感じました。
もちろん、あれから冷えは改善されています。
このように、現代の悩みは、過去生から受け継いでいることがあるのです。
過去生リーディングをすると、どのような変化があるのか、良い方向へ向かうことができるのか? という謎を、いまから紐解いていきます。
過去生とは?
魂は、この世に生まれ、生き、死んで、輪廻転生を繰り返します。
つまり、肉体は違えども、大きな意味で、魂は同じというわけです。
これを、何十回、何百回と繰り返しています。
その軌跡を、過去生といいます。
人は、生まれる前に、国または星、性別、環境、性格などをある程度、決定してから生まれ落ちます。
生まれるたび、国や環境が全く違うことが多いようです。
この、生まれる前に決めてきた事柄を『宿命』と呼び、生まれてきたのちの選択を『運命』と呼びます。
どんなことが分かるの?
過去生はたくさんあるのですが、リーディングをすると、現代でのお悩みに直結した過去生が浮かびあがります。
今生と同じ課題『人間関係・お金・恨み・妬みなど』を、過去生での失敗からヒントを得て、打破するためにはどうすればいいか? と考えるきっかけを与えてくれることが多いのです。
最初に申し上げました、冷えのお悩みを例にしますと、体など見えるものだけではなく、魂の癒し・過去生という視えない世界の扉を開くことが学びだった、というのが現状を打破するヒントだったと言えるでしょう。
気になるもの
人には、『理由は分からないけれど、これが好き』というものが、いくつかあると思います。
そのすべてが、というわけではありませんが、例えば、神社仏閣が好きなかたは、過去生リーディングをすると、僧侶だったり、茶坊主だったり、宮大工だったりするのです。
『水が怖い』
『火が怖い』
『せまい場所が怖い』
などの、理由が分からない恐怖におそわれるときは、過去生で、それが原因で死にいたった恐怖が魂に刻まれているのかもしれません。
もちろん、今生であなたが怖がるものも、好きなものも、来世へと受け継がれていく可能性もあるのです。
それぞれの学び
人はなぜ、転生を繰り返すのでしょう?
好きなこと、嫌なこと、死にぎわなど、魂に刻まれて、なぜ受け継いでいく必要があるのでしょう?
『記憶』は脳に刻まれますが、『感動』は魂に刻まれます。
親子の愛、夫婦の愛、兄妹の愛、友達の愛、仲間の愛、自分への愛。
愛情は、心を震わせます。
人は、好きなこと・好きな人・嫌なこと・嫌な人、出来事すべてをツールとして、愛を学ぶために、生まれ続けているのです。
過去生リーディングのデメリット
私の経験上、デメリットというのはございません。
強いて言うならば、その過去生にとらわれないことでしょうか…
過去生リーディングをすると、過去生での環境、生き方、人生のテーマ、死に至るまでが、映画のように視えます。
過去生で『赤痢で亡くなった』ことがあるとして、少しの腹痛で『死ぬのかも……』と不安になってはならないのです。
『お腹が弱いのは、赤痢で亡くなったことが、魂に刻まれただけのこと。現代では関係がない』
と、過去生は過去生、今生は今生、と割り切りましょう。
過去生リーディングのメリット
ある女性に
『生きかたが分かりません。ヒントにしたいので、過去生リーディングをお願いします』
というご依頼をされたときのこと。
過去生では、お金持ちのお嬢様で、容姿端麗、勉強もさせてもらえる、学校では特別扱いされ、なに不自由なく暮らしているように見えました。
ですが、このお嬢様。
本当は、馬で山を駆け回り、狩りをし、友達と泳いだり、好きな本の話や、男の子の話をしたかったのです。
しかし、許婚(いいなずけ)がおり、男の子の話や、馬で山を駆けるなどもってのほか。
『家』に縛られた道しかなかったのです。
このことから
『縛られず、自分らしく生きる』
というメッセージが読み取れます。
過去生では縛られていましたが、今の日本で、縛るものなんてありません。
ただ、過去生では敷かれたレールの上を歩いてきた人生だったため、新たな人生を歩み始めた今でも、好きなことをするのに、戸惑いをおぼえ、本能的に控えていたのでしょう。
そうお話すると、女性は『おてんばな性格がそのままです! 』とおっしゃられ、さっそく、好きな習い事を始めたそうです。
このように、過去生リーディングをすると、言葉にできないモヤモヤ感を吹き飛ばすことができます。
これからのあなたにメッセージ
過去生を、夢で繰り返し見ることがあります。
これは、魂に刻まれていることが現代風に甦っていたりします。
ある方は、建物が気になる夢を繰り返し見ていました。
ずっと見ている夢なのですが、若いときは小さな家で、登場人物は見知った顔。
夢のなかで、けんかしたり、話したりするのですが、決まって印象に残っているのは『建物』のみでした。
それも、『建物の造り』が気になって仕方がない、というのです。
そして、その建物は、最近、ビルや体育館のように大きな建物になってきた、と。
さっそく過去世リーディングをしてみますと、設計士だった過去生があることが判明。
建物が大きくなってきたメッセージとしては『決断して良い』とのことでした。
それらをお客様にお伝えしますと、仕事のことで、動き出そうかどうか迷っていたとおっしゃるのです。
大きな建物に変わってきたのには『動き出してOK』というメッセージが含まれていたのです。
このように、過去生の職業を利用して、興味を引き、メッセージを伝えることもございます。
みなさんも、気になる夢を見たときには、想像力を膨らませて、メッセージを読み解いてみてくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
過去生リーディングは、言葉にできない、誰にも相談できない、小さな『なぜ? 』を解決に導いてくれることがあります。
喉が弱いのは、過去生で風邪をこじらせた魂の記憶かもしれませんし、勉強が嫌いなのは、過去生でオリンピック選手だったからかもしれません。
自分の魂のルーツを知ると、不安が確信に変わり、考え方も変わってきます。
もし機会があれば、ぜひ過去生リーディングを体験してみてくださいね。