成長と聞くと、この世に生まれ、赤ちゃんから子どもになり、子どもから大人になるイメージが湧きやすいです。確かに体の成長は、成人するまでに終わってしまいます。しかし、心の成長には限度がなく、人間は生きている限り成長し続けます。
たとえご高齢の方であっても、目標を持ちながら生きたり、新たな考え方を身に付けることで心が成長するのです。心の成長をするためには、目標を立てることが大切です。それは、仕事、勉強、人生のどれをとっても言えることです。
心の成長を促すためには目標を持つことが大切ですが、そうした目標はどのようにして設定したらいいものなのでしょうか。そこで、今回は目標設定の仕方についてお話します。
ゴールがわからないのに走りだすのはやめよう
やりたいと思ったことに取り組むことは、心を豊かにします。また、好奇心旺盛で様々なことに興味を持つのも素敵なことです。しかし、思い付きを目標にしていると、三日坊主になる可能性が高まります。
例えば、ダイエットです。綺麗なモデルさんに憧れ、「私もあんなふうになりたい」と思ったことのある女性もいらっしゃるでしょう。そして、その憧れからダイエットを始められる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、「私もあんなふうになりたい」という思いだけでダイエットを始めると、ゴールがはっきりとしていませんから、辛くなったり苦しくなったりした時にダイエットをやめてしまいやすくなるのです。
ですから、「私もあんなふうになりたい」という漠然とした目標ではなく、「ウエストを○センチ落とす」「体脂肪率を○パーセントにする」といった具体的な目標を設定しましょう。ゴールがはっきりとしていれば、辛くなってもゴールまでの残りの距離が見えていますから、踏ん張る力も心の奥底から湧いてくるのです。
最終ゴールの手前に途中ゴールを作ろう
目標を設定したら、その目標に向かって努力をする日々のスタートです。最初はモチベーションも高く、辛いと感じることも少ないかもしれません。しかし、ゴールに辿り着くまでには、努力を怠ってしまいそうな誘惑や挫折もあります。
その誘惑や挫折に負けて、努力を放棄してしまえば、そこまでに積み重ねてきた日々が無駄になってしまいます。そこで、目標設定をする時には最終的なゴールだけでなく、ゴールまでの道程にいくつかの途中ゴールを作りましょう。
チェックポイントのような途中ゴールがあれば、自分はここまで頑張ってきたのだと実感し、自分を褒め、モチベーションを維持し続けることが出来ます。このようなゴールの設定はモチベーション維持という形だけでなく、最終ゴールまでの残りの道程の標識にもなります。
ゴールに辿り着くまでの時間を決めよう
仕事、勉強、家事、育児、介護など、毎日の中にはやらなければいけないことがいくつもあるでしょう。そうした忙しい毎日の中に新たな時間を設けるのは難しいことかもしれません。
しかし、目標を設定するならば、最終ゴールや途中ゴールに辿り着くまでの目安時間も設定しましょう。時間を設定すると、時間に追われて心にゆとりがなくなってしまいそうですが、時間を設定することは大切なことです。
何故かというと、時間設定がないと怠けてしまう可能性があるからです。例えば、夏休みの宿題を思い出してみてください。子どもの頃、夏休みには遊ぶことに夢中になって夏休みが終わる頃に宿題で大変な思いをしたことがある方もいらっしゃるでしょう。
これは、毎日のノルマを決めて取り組まなかった結果です。タイムリミットがないと、このように怠けてしまう可能性もありますから、目標設定をする時には大まかでも構いませんから時間の目安も決めておきましょう。
途中で投げ出したくなったら一度コースから離れてみよう
目標を設定したら、あとはゴールに向かって走り続けるだけです。明確な目標、最終ゴールまでにある途中ゴール、時間配分を決めて向かえば、目標を達成しやすくなります。
しかし、それでもゴールに向かう途中で苦しくなってしまうことだってあるかもしれません。そんな時に無理ばかり続けていると、心がパンクしてもう前に進めなくなってしまうこともあります。
ですから、頑張るのが辛くなった時には、自分が走っているコースから離れてみましょう。コースから離れ、これまでを振り返ってみましょう。そうすれば、自分の努力が目に見えますから自分を褒めてあげようという気分にもなれますし、ここまで頑張れたのだからともう一度やる気が目覚めたりします。
自分が走ってきた道程を振り返ることはサボりではありません。投げ出したくなった時には、コースから離れる勇気も必要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
心を成長させるためには目標を持ち続けることが大切です。しかし、誤った目標設定をしていては意味がありません。目標を設定し、それを達成するためには、目標を明確にし、また確実にゴールするために全速力で走り続けるのではなく、心や体を休めるタイミングにはしっかりと休ませることが大切なのです。