現代の日本では、平均寿命が延び、年を重ねても健康に人生を楽しむご高齢の方も多くなりました。
何歳であっても、その命が終わりを迎える日まで人生は続きます。若いうちは、自分が人生最後の日を迎える時など想像もつかないかもしれません。しかし、誰もがいつかは人生を終える日を迎えるのです。
最後の瞬間、『いい人生だったな』と思って人生を終えたいと考える人は多いでしょう。
不完全燃焼の人生を送っていると、最後の瞬間でも不満や後悔ばかりが残ってしまいます。最後の瞬間に自分の人生に満足出来るようにするということは、今を懸命に生きることに繋がります。
それでは、不完全燃焼で人生を終えないためには、どのようなことに気を付けたらいいのでしょうか。今回は、不完全燃焼で人生を終える前にしておくべきことをご紹介します。
自分と向き合い、自分の本当の思いを知る
仕事、勉強、家事、育児、介護など、目の回るような忙しさに追われていると、あっと言う間に時間が経つように感じられます。
忙しい毎日は、時として『充実している』と表現されることもあります。
しかし、忙しさは自分の心を見失わせることもあるのです。
目の前にある山積みのやらねばならないことを片付け続けていると、目の前のものにしか目も心も向かなくなり、自分の本当の気持ちに耳を傾ける余裕が無くなったり、自分の心を見失ってしまいます。
不完全燃焼で人生を終えないためには、まずは自分の心と向き合うことが大切です。
自分の心と向き合い、自分のやりたいこと、行ってみたいところ、食べてみたいもの、どう過ごしていきたいのかなど、自分の本当の思いを知りましょう。
何歳になっても青春! 行きたかったところへ旅をする
学生時代にはお金に余裕はなくても、時間を見付けて旅行を楽しんだという経験のある方も多いでしょう。
様々な場所を旅したという方もいらっしゃるかもしれません。
旅行は、普段とは違う環境に身を置くので、新しい刺激を得たり、新たな自分を見付けることが出来ますし、楽しい思い出を作ることだって出来ます。
旅行に出掛けることは、心にとっても人生に取ってもプラスになります。
しかし、年齢を重ね、お金に余裕が出来ても子育てや仕事、介護に追われて旅行へ出掛ける気持ちの余裕や時間の余裕が失われることも多いです。
自分が関わっている大事な仕事を放置して旅に出るわけにはいきませんし、子育てや介護を放棄するわけにもいかないでしょう。
けれど、だからといって旅に出ることを諦める必要もありません。
旅行へ行くために休みを作る努力をしたり、子どもと一緒に旅行へ行くようにすれば、何歳になっても旅行は楽しめるものなのです。年齢を重ねても、旅をして、新しい刺激を得てみましょう。
たまにはゆっくりすることも大切。家族と一緒に時間を過ごす
厚生労働省のある調査を見ると、男性の家事や育児への参加時間は女性と比べると明らかに少ないものです。
最近では共働きも多くなったため、『男は外で働き、女は家を守る』という意識は薄くなりつつありますが、それでも依然として男性がメインとなって働いている家庭も多いです。
大切な家族を守るため、全ては家族のためと身を粉にして働くことは立派なことです。
しかし、金銭面以外でも家族を大切にすることだって必要です。仕事にばかり夢中になっていると、家族の大切な一瞬を見逃してしまいます。
例えば、子どもの成長です。
子どもは小さな頃は親に守られる立場ですが、成長と共に自力で外へ羽ばたくようになります。ですから、仕事を引退した頃には子どもはもう親の手元から羽ばたいた後であり、子どもと一緒に過ごすことは難しくなるのです。
家族を想って仕事だらけの毎日を過ごすのも立派ではありますが、たまにはゆっくりと家族と過ごす時間を作ることだって大切なことなのです。
最初から諦めないで! 新たな挑戦をする
求人情報などには年齢制限もありますが、そうしたものを省けば、人間は何歳になっても新たなことに挑戦することが出来ます。
一流企業や一流大学に入ろうとすることだけが挑戦ではありません。
例えば、料理をあまりせずに生きてきて、自分の人生を振り返り、『料理をやってみようかな』と思い、料理教室に通い始める。これも一つの挑戦です。毎日、欠かさずウォーキングを続けようという目標を掲げ、その目標を達成しようと努力することも挑戦です。
このように、人間は何歳になっても挑戦することが出来るのです。心を豊かにするためにも、年齢を重ねても生き生きとした毎日を過ごすためにも、向上心を持ち続けることは大事なのです。