最近なんだかボーッとして頭の回転が遅くなってきた、物忘れがひどくなってきたと感じていませんか?
年齢のせいだからと、あきらめるのはちょっと待ってください。色々な方法で脳の活性化を促すことができます。
脳の活性化ですぐに思いつくのは、パズルゲームなどで頭を使うことですが、最近は大人の塗り絵が流行りました。これは塗り絵の作業が脳を活性化させるとともに、集中することでリラックス効果やストレス発散することができるためです。
ほかにも脳を活性化するのに効果的な方法がたくさんあります。その中で日常に取り入れることが簡単にできて効果も高い方法を5つご紹介したいと思います。
高周波が発せられる自然の音を聴く
普通人間は20hzから20khzの音を聴きとることができるといわれています。この可聴域を超えた6000hz以上を高周波といい、さらに超高周波はハイパーソニック・エフェクトとも呼ばれ、2万kzにもなります。そのため高周波・超高周波は体で聴くものであり、変化に富んだ周波数は脳幹・視床下部などに働きかけ、自律神経系などを活発化してくれます。
高周波を発するものとして、小川のせせらぎ、風の音、オルゴール、風鈴、バイオリンなどがあります。環境音楽というジャンルでCD販売されているものもありますが、一般的な音響機械では高周波を再現することは難しいとされていますので、高周波が収録されていると書かれているものか、生の音を聴くのが効果的です。モーツァルトなどのクラシック音楽も高周波が多く出ているのでおすすめです。
よく噛むという習慣をつける
子供の頃はよく噛んで食べなさいと親に言われたものです。よく噛むと満腹中枢が早く働くのでダイエットにいいというのはよく知られていますが、脳にもたくさんのメリットがあります。
まず噛むことで脳に刺激を与えます、さらに唾液がよく分泌され唾液中のデンプン消化酵素(アミラーゼ)が働いて糖に変わります。この時、脳の唯一の栄養源であるブドウ糖も作られるため、脳にいち早く届くのです。
普段の食事はあまり噛まないなと思ったら、噛む習慣をつけるためにガムを噛んでみるのもいいです。さらにリズミカルに噛むことで脳内にセロトニンが増え、ストレスも緩和します。
アロマテラピーを取り入れる
嗅覚は人間の最も原始的で本能的な感覚です。
プルースト効果という言葉を聞いたことがありますか? これはフランスの文豪マルセル・プルーストからつけられたものです。
特定の匂いを嗅ぐと、それにまつわる記憶が蘇ってくるという現象のことを指します。香りの力は強力で、直接感情や本能などを司る脳を刺激し活発化してくれます。
脳に良いとされる香りの中からいくつかご紹介します。それは『ペパーミント』『ラベンダー』『ローズマリー』です。特にペパーミントとローズマリーをブレンドしたお茶や精油などを使うと相乗効果が得られます。
文字を書く・声に出して読んでみる
普段私たちは本を読むときに目で活字を追う黙読という方法を行っています。
視覚からだけでは、なかなか脳を活性化することはできません。そこで、声に出して読む音読を行ってみましょう。
目からの情報に加え、発声・耳で聞き取るという3つの働きで脳が活発に働きます。難しい単語や知らない言葉が入っている文章を読むと、さらに効果的ですので、新聞を音読してみるのも良いでしょう。
文字を書くというのも脳の活性化につながります。漢字の書き方や文章構成など様々なことを考えるためです。メールを打つのもこれに含まれますが、書くのとは効果が段違いです。
普段はメールのみ、仕事でもパソコン上で文章を作るという生活でしたら毎日数行でもいいので日記をつけるようにすると脳への刺激が高まり記憶力もアップします。
運動をして足の筋肉をよく動かす
体を動かすと心も体もスッキリしますね。
特に足を動かすと脳全体に大量の血液が送られ、脳内の神経細胞の働きが活発になるといわれています。足を動かすことの利点は他のどの部分より筋肉が多いということにあります。
筋肉と神経は密接な関係にありあす。筋肉があまり使われないとその部分の神経が働かず、脳へ信号を送ることが少なくなります。ですから、足をよく動かすことは、脳への信号が活発に発せられることになり、脳の活性化に繋がるのです。
考えに煮詰まったとき、よく散歩するといいといわれますが、これは気分転換の他に足の筋肉からの刺激で、脳が刺激されて、活発に働きだすからなのです。
これまで脳は大人になると成長は止まり日々細胞が破壊されていくといわれてきましたが、最近の研究で大人になってからでも脳細胞が再生されることがわかってきました。運動や脳への刺激によって若返りや脳の老化を調節するタンパク質が増えるのだそうです。
ですから適度な運動や脳を活性化させることを習慣づけて行うことで頭の中がクリアですっきりした毎日を送ることができるはずです。