医療者は、日々スピリチュアルな体験をしています。
医療現場で毎日、生死をさまよう方々と接するうちに、最初は信じられなくても、少しずつスピリチュアルな体験が当たり前のことになってくるため、信じざるをえなくなるのです。
医療者とスピリチュアルは真逆な感じがするかもしれませんが、ここではあまり知られていないスピリチュアル体験をお伝えします。
私や周囲の人が体験したことを知ってください。
あの世の世界があること、スピリチュアルなことは、本当は特別なことではないということを知っていただけたら嬉しいです。
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医療現場で起きているスピリチュアルな8つの現象と体験
いきなりですが、まずは私の体験からお伝えします。
1.夜勤のお手伝い
私の先輩で、看護師の仕事が大好きだった人が亡くなったあとの出来事です。
夜勤の最後の朝の検温にいくと、患者さんが
「看護婦さん、昨夜は遅くにありがとう。痛みがおかげで取れました。昨夜の看護師さんは見たことがない人だったけれど、誰なの? 」
とたずねてきました。
その看護師は患者さんが痛みで苦しんでいるときにそっと部屋に入ってきて、痛み止めの注射をしていったというのです。
「そんな話は他の夜勤者から聞いていないけれど・・・」
と不思議に思いながらも、注射のあとがある肌をながめていると、その患者さんは
「消毒前に使ってくれたアルコール綿、かわいているけど、どうしたらいい? 」
と、かわいたアルコール綿を私に手渡しました。
そのまま検温が終わって他の看護師にその話をすると、誰も注射をしていないというのです。
おかしいと思い、もう一度、患者さんの病室にいき、その看護師の特徴を聞きました。
すると、なんと亡くなった先輩の看護師の方の特徴と一致していたのです。
話し方も、髪型も、背の高さも全てです。
そして、再度確認しても、やはり注射のあとがありました。
急いでナースステーションに帰り、他のスタッフに伝えると
「また出たのか。○○さんでしょう? この前も他の患者さんが同じことをいってたよ。私が受け持ちだったけど、痛み止めの注射をしていないのにやりにきた看護師がいたって。結構頻回にでるよね。看護師大好きだったから、また働いているのかな。」
と、驚きもせず、言うのです。
実は、私自身が体験したのは初めてでしたが、他の看護師の方はみんな、一度は体験していました。
しかも、夜勤が忙しいときには、必ず手伝いにきてくれるとのことでした。
患者さんのなかにもご存じの方がいて、夜眠れないときにその先輩に話を聞いてもらったりしていたそうです。
2.新人指導
これも、同じ亡くなった先輩の看護師が起こしている現象の話です。
朝方になると、きまって西の奥にある病室の陰から、白衣を着た看護師がこちらをみつめてきます。そう、この霊は先輩です。
新人が夜勤に入ると、決まって心配そうにのぞいて見守るのです。
私も初めてみたときは、一緒に夜勤をやっている看護師だと思って話しかけようと病室までいきました。
しかし、病室につくと姿がスーッと消えるんです。
ただ、なんとなく痕跡が残っています。
そこに誰かがいた痕跡が必ず残っているのです。
亡くなってからは、この病院の守護霊かのように、看護師も患者さんも見守ってくれているのでしょう。
3.天使の白い羽根
余命いくばくもない状態で家族が地方にいる場合、どうしても最後に会わせてあげたいと思うものです。
そんなときに使うのが「天使の白い羽根」でした。
とても不思議なのですが、もうどうにもならない、これ以上もたない、と思っている患者さんであっても、この天使の白い羽根を使うと少し寿命がのびるのです。
その羽はこんな使い方をします。
患者さんの顔と胸元をみつめながら、背中に羽があると想像して一本抜き、その患者さんの胸元にそっと落ちるように口で吹いて置くのです。
そうすると、家族がくるまで必ず患者さんの命がもちます。
この羽をもつ人は、私を含めて二人だけでした。
どうしても、もう少しだけ命をもたせてあげたい患者さんがいると呼ばれて
「天使の白い羽根をお願い!! 」
と頼まれたこともあります。
天使の白い羽根を置くことで、苦しむことなく家族を待てる、やりたいことをしてからあの世にいける、と伝説になりました。
4.あの世へのお知らせ
一緒に働いていた同僚の体験です。
その同僚は、あの世へ旅立つ人がわかります。
あと1週間くらいであの世へ旅立つ人の足元からは、黒い影が少しずつ頭の方に上がってくるといいます。
毎日少しずつ上がってきて、いよいよ頭のところに黒い影がかかったら、その日のうちにあの世へ旅立つことになるそうです。
最初はちょっと信じられないと思っていましたが、本当にその人がいうとおりになるため、心配な患者さんがいるといつもみてもらっていました。
今でもその能力は、多くの医療現場でいかされています。
あの世へ旅立つときにバタバタして送り出すのは申し訳ない気持ちになります。
旅立つのが今日だとわかることで、ゆっくり送り出す準備ができます。
その人はとても優しくて、患者さんに愛される看護師です。
患者さんはよくその人に自分が亡くなるときは、担当の日がいいと口々にいっています。
そう患者さんが思っているためか、不思議とその看護師が夜勤のときに亡くなる患者さんが多いです。
しかも
「今日、○○さんが旅立つから、早目に他の人の検温を済ませて、時間そ作っておいて。」
と同僚に伝えてくれるため、一緒に組む看護師も準備ができ、患者さんも大好きな看護師に看取られてあの世へいけるため、人の役に立つ素晴らしい能力の使い方だといつも感心します。
5.夜中の食堂
夜勤で見回りをしてナースステーションへ帰る途中、いつも患者さんの食堂に男性が座っています。
もちろん、生きている人ではなく亡くなった人です。
その食堂を通るたび、一緒にいる同僚と同時に振り返ってしまいます。
そして、小声で「みた? 」とお互いに確認しながら、その場を通りすぎるのです。
その患者さんは、末期のガンで亡くなりました。
とても穏やかで、生前もよくその場所に座って考えごとをしている方でした。
とても物静かで、優しくて、弱音を吐かない素晴らしい人でした。
私たちが毎回みているのが、霊なのか、それとも、その人が生きているときの念なのかは定かではありません。
しかし、気にかかるのは、いつもとても寂しそうで、話しかけてもらいたい雰囲気を出していることです。
でも、話しかけようとすると消えてしまいます。
もしかすると、亡くなってからも優しい気遣いをしてくれているのかもしれません。
6.仮眠室の小児用ベッド
小児科がある病院だったため、小児用ベッドがいくつかあり、使っていないものは仮眠室に置いて看護師が仮眠で使っていました。
ただ、そのベッドで寝ると、亡くなった子供の霊がいたずらをしにきます。
私がそのベッドで寝ていたときは、うとうとしかけるとベッドさくに手を当てて、カラカラと音をたてて私を起こしてきます。
音がするほうをのぞき込んでみると、3歳くらいの女の子がスッとベッドの下に隠れます。
そして、また寝ようとすると、カラカラと音をさせて、のぞき込むと隠れるの繰り返しです。
まるで子供が遊び相手を探しているように、ほぼ毎晩その子はでてきます。
とうとう我慢できなくなった看護師がお酒とお塩を置いて清めました。
それでも、お酒とお塩の効能がなくなると、でてきては看護師を起こしていました。
7.モニターでお知らせ その1
これは一緒に働いていた医師の体験です。
夜勤をしていると、その医師がいきなりナースステーションにきて、
「○○さんの容態はどう? 」
とたずねてきました。
そのときはとくに異常がなかったため、そう報告すると、医師は控室に戻っていきました。
しかし、そういわれて心配になったので、念のため、その患者さんのところへいきましたが、いつもと変わらない寝顔で、異常は感じられませんでした。
しかし、その20分後、また医師がナースステーションに慌てて駆け込んできて
「○○さんが控室のモニターにでてきて、『先生、今すぐきてくれ! もう逝くから! 』といっているのだけど。」
というのです。
すぐに医師とともに患者さんのところにいくと、患者さんは医師をみて
「先生、きてくれた。呼んだのがわかったか。ありがとう。お礼がいいたかった。」
といったあと、スーッと息をひきとりました。
医師は
「呼びにきてくれてありがとう。ゆっくり休んでね。」
と、安らかな顔に語りかけていました。
患者さんを送り出したあと、その医師は
「こんな体験初めてだったけど、モニターに映った顔を信じてきてよかった。」
といっていました。
この医師もすごいですが、医師を呼んできた患者さんもすごいです。
お互いの絆に感動した出来事でした。
8.モニターでお知らせ その2
先ほどの医師の体験ととても似ていますが、私も同じような体験をしたことがあります。
何気なくナースステーションのモニターをみていると、誰かの顔が映ってみえました。
最初は自分の顔かなと思ったのですが、そばにいってもその顔は消えませんでした。
不思議に思った私は、同僚を呼んで一緒にみてもらったのですが、その同僚にも人の顔がみえています。
それは男性の顔でした。
まず、そのモニターをつけている患者さんのところへいきましたが、何事もありませんでした。
それで少し考えていたところ、緊急でモニターをつけなくてはいけない患者さんがいたため、他の患者さんからモニターをはずしていたことを思い出しました。
すぐにその患者さんのところにいくと
「看護婦さん呼びたかったのに、ナースコールがみつからなくて・・・、来てくれてよかった。痛くて痛くて辛いんだ。」
と、痛みに耐えて苦しんでおられました。
「どうしてわかったの? 」
と聞かれたので、モニターに顔が映ったことをいうと
「きっと、看護婦さん来てくれと、ずっと思っていたからだ。ありがたい。」
といってくれました。
人の気の流れはすごいと感じた日でした。
今回ご紹介したのはほんの一部ですが、こんなふうに、日々、医療者はスピリチュアルな体験をしながら仕事をしているのです。
まとめ
医療現場でおきているスピリチュアルな現象と体験をお読みいただき、ありがとうございます。
少しでも、スピリチュアルなことは特別なことではなく、日々当たり前に起きる出来事だと知っていただけたら嬉しいです。
医療とスピリチュアルは両極にあると思われがちですが、多くの医療者は今回お伝えしたような現象を体験しています。
霊の存在やスピリチュアルな出来事を信じていない医療者も、このような体験を目の当たりにすると、自然と信じるようになります。
まだまだお伝えしたいことはありますが、またの機会にお伝えさえていただきます。
ここまでお読みいただきましてありがとうございました。