射幸心(しゃこうしん)とは幸福を願う気持ちのうち、短期的に他力本願でまぐれ当たりの利益を願う気持ちの事です。
携帯ゲームの課金やパチンコなどのギャンブルなども射幸心を煽るものです。一般的に良くない事と捉えられがちですが、生活のスパイスみたいなもので、少しあると日常に潤いや楽しさを与えてくれますが、そればかりになると経済的に破綻するだけでなく、依存症になって他の事が出来なくなります。
家族の写真を財布に入れる
射幸心に煽られた時は必ず財布を開けるはずです。その開いた財布の中に家族の楽しい写真があれば、冷静になれるでしょう。
愛する妻や夫、子供たちの楽しそうな表情は、きっとあなたを正しい方向に向かわせるでしょう。
もっともっと大きな賭けを目指す
そもそも私たち人間がこの世に生れ出ること自体が奇跡であり、ある意味で賭けです。
一つの卵子に対してある精子が出会い、受精する確率は約3億分の1といわれています。実は私たち一人一人にそんな天文学的な競争を勝ち抜く能力があるのです。
安易にお金を手に入れて小さな喜びに浸ることも楽しいですが、もっと大きな夢(賭け)にチャレンジしていいのではと思います。他力本願のまぐれ当たりを夢見るより、自分の力を信じて大きな夢にチャレンジしたいものです。
創業して社長になったり、オリンピックで金メダルを取ったり、大発明をして世の中をあっといわせたり・・・。生れ出る確率に比べればどれも充分可能なはずです。
このお金があったら、『○○が出来る』『△△が食べられる』と考える
非常にシンプルな話ですが、ギャンブルで使うお金があったらどれだけの物が手に入るかを楽しみながら考えてみましょう。
ある銀行が20~50代の男性サラリーマン1048人に取ったアンケート(2013年4月)によると、昼食代の平均は518円で、調査を始めた1979年の565円よりも下がっています。なんと34年前より少なくなっている現実があります。
射幸心で失うお金があったら、ホテルでちょっとリッチなランチを楽しんだり、たまには日帰り温泉旅行ぐらい出来てしまうのでは?
財布を別に持つ
これは昔から言われている方法ですが、生活費とギャンブルなどに使うお金を完全に分けてしまう方法です。一つの財布からだと使って良い限度が分らず、つい射幸心に煽られて使いすぎてしまいます。
お財布を分けると同時に銀行口座も分けたり、射幸心を満たしたい日には帰りの電車の切符だけを買い、クレジットカードも家に置いておくなどの徹底した分離作戦が有効でしょう。
もっと日常での『ドキドキワクワク』を見つける
射幸心が煽られる原因は、偶然に金銭などが得られるからではありません。実は、金銭そのものより、それに至るプロセスに欲求を満たそうとしています。
具体的には『ドキドキワクワク』を求めているのです。しかし、この『ドキドキワクワク』は何もギャンブルからだけ得られるわけではありません。身近なところでは釣りやスポーツ、映画などそんなにお金をかけなくても『ドキドキワクワク』は満たせるものです。
ちょっと違いますが、恋愛も『ドキドキワクワク』を感じられますよね(^_^;)
射幸心を煽られた本当の理由を考えてみる
なぜ自分はこんなにギャンブルから抜けられないだろう? ということを一度冷静になって考えてみましょう。自分を責めるという観点からではなく、じっくり自分に問いかけてみましょう。
多くの場合、何らかの『満たされない心』を埋めるためにギャンブルにのめり込んでいるはずです。それはストレスであったり、仕事や家庭での悩み事だったりします。
まず、そのこと自体を解決するあるいは軽減する方法を考える必要があります。
実は胴元が一番儲けているカラクリを知る
当たり前ですが、パチンコにしても公営ギャンブルにしても、必ず胴元である主催者に確実に利益が上がる仕組みになっています。
スマートフォンのゲームに使う戦闘キャラクターを購入する『課金』に至ってはどんなキャラクターが出てくるのかも主催者側がコントロールしています。なんだか出来レースなわけです。
そう考えると、最初からお金を多く使わせる仕組みになっているわけで、冷静に考えると私達は、射幸心を煽られているだけのような気がしませんか?
まとめ
いかがでしたか?
以上、射幸心を煽られそうになった時に踏みとどまる方法を見てきましたが、如何だったでしょうか?
射幸心というと、なんだか悪い事のように思える言葉ですが、誰でも持っている感情です。
偶然にラッキーなことに出会うことはとても嬉しい事です。しかし、そればかりを追い求めてお金ばかりをつぎ込むのはもったいないですね。
スパイスはちょっと効かせると美味しい料理になりますが、スパイスだけを食べても美味しくないですよね(^_^)