人を殺す夢、殺される夢を見たときは、ドキドキして目覚めが悪いですよね?
しかし、夢占いでは、『殺人の夢』は吉夢です。
潜在意識の世界には、善悪と時間が存在しません。
そこで、日常で感じる善悪や時系列といったものは、夢ではまったくお構いなしに展開されます。
大切なのは、人を殺す行為そのものです。
ストーリーを展開して、そこで起きる感情をあなたと共有することで、あなたを守ったり、導いたり、気持ちを整理しています。
人を殺す・人が殺されるということは、この世界から一つの宇宙が消え去ることであり、大きな変化が起きる前触れです。
その変化は劇的で即効性があり、しかも永続的な変化が起きる場合が多いでしょう。
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人を殺して隠す夢
夢占いでは、人を殺す夢は積極的に自分が行動することで現実を変えられる吉夢です。
殺した相手が肉親だった場合、その肉親を必要としない立場になる、つまり、経済的自立や結婚を意味します。
また、知人、恋人、身近な人を殺す夢だった場合、あなたが動くことで今までの関係が変化する暗示です。
遠慮して言いたいことが言えなかったり、気を使いすぎて疲れてしまったりしていても、この夢を見るころには、本音を言えるようになって関係がますます深まっています。
相手を殺して埋めたり、隠す夢の場合、さらに一歩進んで、『もう二度と戻れなくてもいい』という決意を示しています。
夢の中で殺してしまった人に対して持っている気持ちを、自分の中にしまいこんではいるものの、いっそすべてをぶちまけたい、誰かに知られて楽になりたい、と思っている可能性があります。
殺す相手は自分にとってどういう人なのか、何を隠したがっているのか(さらけ出したがっているのか)を考えて、本当の自分の気持ちを取り戻してください。
殺す夢、死体を隠す夢を見たときは、自分の本心に出会えるチャンスです。
今まで誤魔化し続けた本心に出会って、新しい人生を手に入れてくださいね。
子供を殺す夢
これも、本当にギョッとする夢ですね。
しかし、ギョッとするのはあなたが今、現実の世界に属しているからであり、夢の中では善悪も理性も原因と結果も存在しません。
子供は、主に自分の生きてきた過去を表します。
過去にああしておけばよかった、こうしておけばよかったと思い悩むことがありますが、実は、この『過去を変えたい』という気持ちは、潜在意識の莫大なパワーを限りなく浪費します。
過去に戻りたいと願い、戻っていたらどうなっていただろうと考える癖のある人は、その質問を潜在意識に投げ込んでしまっていて、潜在意識は永遠にその『答えのない答えを求める』作業に入ってしまいます。
答えのない質問を永遠に探し求める苦行を強いられた潜在意識は、せめて夢の中だけでもそのエンドレスの作業を断ち切ろうと、こどもを過去の記憶に見立てて、バッサリと殺してしまう夢を作り上げてあなたに見せてきます。
『過去にとらわれるのはもうやめようよ』と、あなたに語りかけているのです。
そして、この夢を見たあなたは、過去にとらわれることを辞めることができるほど、成長している証しです。
過去に思い悩むのをやめ、今この時、未来を大切にしていきてくださいね。
知らない人を殺す夢
知らない人の夢は、夢占いでは、自分の未知の部分、思っても見ない側面を表しています。
ときどき、自分でも考えられないような残酷なことを考えたり、他人の不幸を喜ぶたぐいの感情が湧き上がるときがありますが、まさにそういった側面です。
知らない人を殺す夢は、そういった自分の感情とは思えないような側面を切り捨てようとする願望を示しています。
殺す夢はおおむね吉夢なのですが、この『見知らぬ人を殺す』夢に関しては、『自分の感情を押し殺す』『抑圧する』という心の癖を表しています。
現実では、殺しても殺しても蘇ってくるゾンビのような感情に悩まされている状況かもしれません。
人に対する嫉妬や不満や残酷性、そういった側面は誰しもが持っているものです。思い悩む必要は本来ありません。
どうか、自分自身を否定することなく、すべてを受け入れて感情に素直になってください。
あなたが感じること、思っていることがなんであれ、それを行動に移さない限り、他人が罰する権利も罰せられる義務もありません。
『何を感じてもいいよ、それが自分の本心だよ』と、許可を出してあげてください。
そうすれば、知らない人を殺す夢は見ることが無くなる可能性が高いです。
殺人現場を目撃する夢
夢占いでは、何かを目撃する夢は『何かを隠したい』暗示であることがほとんどです。
本当なら、正面から見つめるべきものを、見つめまいとして一生懸命逃げている状況でしょう。
夢は、殺人現場という極端な場所を用意し、見たくないものを見てしまうというシチュエーションを作りました。
これは、あなたに『そろそろ正面から向き合って』『あなたにはそれができるよ』と励ましてくれている、と解釈しましょう。
また、殺人現場は『誰かの何かに対する執着』を示すことがあります。
何かに激しくこだわっているけれど、自分でそれを認めたくないといった矛盾した気持ちがこの夢を見させている可能性が高いです。一度、正面から自分の気持ちを見つめてみてください。
何度でも言いますが、自分が感じたこと、思ったことがどんな内容であっても、他人に罰する権利もなければ、あなたが罰せられる義務もありません。
心の中の世界は、自分だけのものです。
その中で起きることにあれこれ善悪の判断をくだすことなく、受け入れましょう。そうしてはじめて、その感情は浄化され、天に昇っていけるのです。
あなたの感情は、あなたにしか受け入れられないし、あなたにしか浄化させてあげられません。
勇気を持って、自分を見つめ直してくださいね。
まとめ
殺人の夢はインパクトが強いので、とても気になることと思います。
ただ、思春期の子供であれば、両親を殺す夢を見ることはそれほど珍しくありません。
息子が父親を殺す夢、娘が父親を殺す夢は、精神的な自立を表す喜ばしい夢です。
しかし、母親を殺す夢は、息子も娘もあまり見ることがありません。ある意味、そこに母親の存在の難しさがあります。
夢の中でも殺せないほどの支配力を持っているのが母親、と見ることができますし、夢の中で母親を表すものは、渦巻きであったり、大地であったり、老婆であったり、さまざまに姿を変えてでないと、抑圧が強すぎて夢にも出て来られないのです。
母親との関係が、父親との関係よりも根深く影響力が深く、難しいことがわかります。
その他、知人、恋人、見知らぬ人を殺す夢は、新しい関係を示したり、自分の本当の気持ちを表したりと、発見が多い夢になります。
実は、夢に関心を持っていくにしたがって、『殺す夢』『殺される夢』を見る頻度が高くなります。
それだけ、あなたと潜在意識がうまくコミュニケーションが取れてきて、良好な関係が結べているということです。
日々、夢との会話を楽しんで、さらに深い部分の自分と仲良くなってくださいね。