あなたは今、小さなことでイライラしたり、すぐ怒ることが多いなと感じていませんか? 毎日のちょっとしたことの積み重ねや、体調によって、怒りやすくなってしまうものです。
仏教で、怒りは、瞋(しん)と言い、人間の苦しみの根源3毒の一つに挙げられるほど、私たちが生きていく上で非常に辛いものなのです。
これから怒りに対して、正しい知識を身に付け、心安らかな日々を送るための方法をご紹介したいと思います。
怒りのエネルギーは元気にはしてくれない
怒ると、内側からパワーが湧き上がってきて、元気になるような気がしますね? ですから、生活の中や仕事でも、無意識にイライラしたり、些細なことでもすぐ怒ることで、モチベーションをあげようとする癖がついている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
これは体を元気にしてくれるのではなく、怒ることで体内に作られる不快物質による刺激を、元気にしてくれると勘違いしているだけなのです。その証拠に、怒ったあと体がぐったりと疲れると思います。
この怒りのエネルギーは、元気にしてくれる栄養剤などではなく、心身を痛めつけるものだからなのです。さらに、怒りだけでなく、悲しい・寂しいという感情も同じマイナスエネルギーです。
これらが一緒のエネルギーだと気づくと、怒りとは元気にしてくれるものではないということがお分かりいただけると思います。
いかりやストレスのエネルギーは食欲に変わりやすい
マイナスのエネルギーは、体にも心にも、ダメージを与える苦しいものなので、それを無意識に解消しようとします。その解消法は欲を満たすことです。
欲の中で一番てっとり早いのは食欲です。気軽に手に入るため、簡単に欲を満たすことができることと、胃に血液が集まり、頭が考えることをしなくて済むため、食べることでマイナスエネルギーを解消しようとするのです。
食べることでストレスを解消するのは、危険なことだとも言えます。今まで10で満足していたのが、だんだん15、20と満足を感じるラインが伸びていきます。そうすると、女性は太りたくないという心理があるため、食べることが罪悪感になってしまうという悪循環に陥ってしまいます。
自分が怒るポイントを冷静に探る
怒りのエネルギーが体と心に及ぼす影響をお分かりいただけたと思います。ではどうすれば怒らないですむのでしょうか?
怒りの感情を消すことは非常に難しいのですが、ひとつの方法として自分がどんなことで怒りを感じるのかを考えてみます。自尊心を傷つけられた時、非常識だと思うことを見た時、いわれのない悪意をぶつけられた時など様々な状況があります。
自分が怒りを感じる状況をあらかじめ探っておくと、いざその状況になった時、不思議と第三者目線になって冷静になることができます。
怒りをコントロールすることで心が平安になっていく
とにかく冷静になることで怒りをコントロールできるようになってきます。
自分にとって非常識だと思うことで怒りを感じるのならば、価値観や考え方などは人それぞれだと自分を納得させて、それを見ないようにすることです。嫌だと思うことから意識をそらすことで、マイナスエネルギーが発生するのを防ぐことができます。
よく愛情の反対は憎しみではなく、無関心だと言われますが、怒りのコントロールにも同じことが言えます。嫌だと思うことにフォーカスすることなく、上手に意識を分散させてみてください。
他人から怒りをぶつけられたら同情する
自分の怒りではなく、他人から怒りや悪意をぶつけられることがあります。
街中で買い物をしている時に、全く知らない人に心無いことを言われショックを受けたり、昼休みなどの休憩時間などで集まった人たちが、そこにいない人の悪口大会になり、それに参加せざるをえなかったり。
はっきり申しますと、嬉々として人の悪口を言う人は、例外なく自分に自信がない人です。自分に自信がある人は人のことが気にならないのです。
自信がないからこそ、他人を常に監視し、人を貶めるための材料を探しています。そして、それをネタに攻撃することによって、安心を得ようとするのです。
ではどうすればいいか、それはいわれのない怒りや悪意を向けてくる人に対して、哀れみの心で接することで、マイナスエネルギーを受けるのを防ぐことができます。自分に自信がないかわいそうな人なんだと同情すれば、怒りも湧いてきません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
怒りの感情というものが、どれだけ強く心身に悪影響を及ぼすかおわかりいただけたと思います。
嫌なことから意識をそらし、マイナスエネルギーを発生させないようにするには、何かに集中することが一番です。趣味でも良いですし、瞑想や運動をしたりして、考えないようにすることで、ネガティブな方へ脳内ストーリーを作り上げていくことを防ぐことができます。
あなたに合った方法で怒りをコントロールする方法を見つけて心安らかな生活をお送り下さい。
一緒に仕事をせざるえない相手には当てはまらない
私の仕事場にもすぐ怒る人がいます。仕事の能力が下がります