『一を聞いて十を知る』人の5つの思考トレーニング

一を聞いて十を知る

『一を聞いて十を知る』そんな思考ができればいいな。と思う人は多いはずです。この思考は持って生まれたものではなく、後天的で誰でもトレーニングによってできるようになる思考方法なのです。

今回は、この『一を聞いて十を知る』思考パターンについて紹介します。

 

『一を聞いて十を知る』人の5つの思考トレーニング

 



 

間(ま)を確保する


 

特定の内容を把握しただけで、その先の結論を推量・類推する能力にたけている人(いわゆる『一を聞いて十を知る』人)をみると、瞬間的にできてしまうものですから、頭の構造が違うのではないかと感じてしまう人も多いかもしれませんが、ある脳科学者が調べてみたところ別に変化はなかったそうです。

この思考ができる人とできない人の決定的な差は、特定の内容を聞いたときに『考えているか』どうかにあります。この思考ができている人は、この『考えること』が癖になっていているから早く感じるだけで、考えていることに変わりはありません。

まずは、この考える間(ま)を作ることが重要です。考える間の作り方は簡単です。

仕事など、時間が流動的なところでいきなり確保しようと思ってもなかなかうまく行きませんので、比較的ゆっくり考えられるときに考える間を確保していきます。お風呂に入るときとか、トイレのとき、通勤時などを活用してみるのも良いかもしれません。

そして、この一連の思考行為を習慣化させることが必要です。何を考えるのかという事になると思いますが、考える内容は自分の行動の振り返りです。

振り返る内容は、些細なことでも構いません。『あの時、ああしたけど他にやり方はなかったのかな』とか『あの時、ああ言ったけど、もっと気の利いた言い方はなかったかな』など振り返ってみましょう。

答えを探すのではありません。別の方法が見つかればいいので、一つの問いかけで多くの答えを出すようにしていきます。『別の人だったらどう言うか』と他の人の視点で考えてみるのも方法の1つです。
 

もう一つの練習法


 

自分の行動の振り返りが苦痛と感じたり、苦手意識がある方やたまには内容を変えてみたい方にお勧めなのが、視覚イメージを強化するゲームです。

まずは、通勤路などの自分の知っている風景をゆっくりでいいので思い出していきます。歩きはじめて、玄関から家の前の道路に出て、○○さん家の自販機の前を通って・・・。というように映像化させていきます。

一通りできたら、それを早回しでイメージしていきます。飽きるようなら、逆方向からもやっていきます。

視覚イメージ強化ゲームが終わったら、言葉の連想ゲームをしてみましょう。これは、『冬』などの単語に対して、どれだけの単語を連想できるかというゲームです。

例えば『冬』なら、手袋、白い息、雪だるま、スノータイヤ、ツララ、雪の結晶、樹氷、カチカチのバナナ、赤いマフラーというように思いついたことをどんどん上げてみましょう。ノートに書いてみてもかまいません。

これは時間をダラダラとかけても意味がありませんので、1分間にいくつ出せるか(最初は3分程度から始めてみるのもいいかもしれません)のタイムトライアルで行っていきましょう。単語を思い出せない場合は、夜最初にみたニュースからのフレーズで。など自分でルールを決めて行ってみましょう。
 

経験の関連付け


 

考える間のトレーニングがある程度進んできたら、いよいよ仕事などの実戦でつかえるような思考癖をつくるトレーニングをしてみましょう。

まずは、過去の経験やいま体験した仕事などを思い出して『これって他のときでも使えないか? 』と考えてみる癖をつけていきましょう。

『一を聞いて十を知る』思考ができる人は、イメージや他の視点や過去の体験という自分の持っている情報をつなぎ合わせて、いろんなパターンを構築して類推していくのがうまい人なのです。そのファーストステップが先ほどの問いかけです。

自分の経験でうまく関連付けができない方は、人の動きを注意深く観察してみるのも方法の1つです。『あっ、あの対応・・・自分にはないな。』と感じたら専用のノートなどに書き溜めていっても良いかもしれません。後から思い出して思考を刺激する材料に使うわけです。

また、好きなジャンルの小説などを読むのも良いかもしれません。小説は1つ1つの情報がつながりあい物語を形成していきますし、文字情報なのでイメージしながら読んでいかなくてはいけません。

少しでも情報が理解できないと関係性が把握できずにストーリーが分からなくなるので、関連付けのトレーニングに向いています。
 

新しい体験にチャレンジする


 

思い切って新しいことにチャレンジしてみるのも、思考力を鍛えるにはもってこいの作戦です。

人は、ワクワクしたり緊張する体験をすることで『これから何が起こるんだろう』『どうなるんだろう』という思考を強制的に働かせるからです。

過去を類推するのに飽きが来たらこの方法を試してみましょう。考えることではなく、スポーツでも同様の思考はえられるのでチャレンジしてみましょう。
 

思考の癖をつかむ


 

『一を聞いて十を知る』というのは、十のうち九を推量・類推するという行為にほかなりません。

妄想という言葉に置き換えても良いでしょう。当然ながら外れることの方が多いですし、的外れな推量・推察をしてしまう可能性もあります。

また、長いこと行っていると思考にも傾向や固着化が生じてくる場合があります。その様な場合は、1から4で紹介した思考のトレーニングを思い出して、思考の幅を広げていきましょう。

推量・類推は、ネガティブイメージを妄想してしまうことの方がポジティブなものより定着・習慣化しやすいといわれています。バランスが重要なのでネガティブな推量・類推ばかりにならないように注意しましょう。

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