あなたは『面倒くさがり屋』ですか?
気が付くと『面倒くさい』という言葉を頻繁に使っている人は、『やらなきゃいけない』ことをたくさん抱えているのかも知れません。
特に『人付き合い』に対して『面倒くさいなぁ』と感じる人が多いのは、『人付き合い』が『やるべきこと』を最も気にしなくてはならない場所だからです。
今回は、その『面倒くさい』という気持ちを乗り越える方法をご紹介します。
ルーティンワークの時間を測る
『人付き合い』と『ルーティンワーク』は、一見何の関連もないように見えます。
しかし、『突発的なもの』と『固定されているもの』という見方をしてみると、密接に関係していることがわかります。
例えば、
・突然、大事なお客様が家に来ることになった
・仕事絡みの人と付き合いで食事に行くことになった
・かしこまった席への招待状が来た
このようなことは日常茶飯事ですが、予定が発生した瞬間、以下のように考えてしまうことがあります。
・ 失礼のないよう、部屋を綺麗にしておかないと
・ 仕事が残っているのが気になるが、付き合いなので行かなければ
・ 服装や持ち物に気を配らなければ
こんな風に考え始めると、途端に『面倒くさい』という気持ちが湧いてきます。
そこで、ルーティンワークにかかる時間を把握しておくと、予定の準備に対する『面倒くささ』を和らげることができるのです。
ここで言うルーティンワークとは、普段、何度も行なっている行動を言います。
・ 食事の準備
・ 掃除
・ 着替え
・ 通勤、通学
・ 毎日必ず行う仕事
・ 風呂
これらの時間が正確にわかれば、もし例のような予定が発生しても、
・ 掃除は15分でできるから、すぐ終わる
・ あの仕事が入っているが、2時間あれば目処がつく
・ 普段の着替えは10分でできるから、多めに設定して20分もあれば大丈夫
具体的な数字で予定を捉えることで、『面倒くさい』という気持ちを和らげることができます。
人と会う前に『歯みがきが面倒』、『髪を乾かすのが面倒』と思った時も、具体的な時間を思い出せば、その時間だけの我慢だ、と考えられるでしょう。
日程の調整は遠慮せず提示する
人と会う約束をする際、『面倒くさい』と思うポイントとして『日程の調整』が挙げられます。
自分の予定表を凝視しては、謝りながら他の日程を提示したり、繰り返し変更することもあるでしょう。
この場合、なかなか都合が付かなくて申し訳ない、という気分に陥り、『面倒くさい』という気持ちもどんどん増していきます。
そこで、確実に空いている日程は、必ず自分から提示するように心がけましょう。
相手に合わせる、という姿勢は歓迎されますが、後に待ち構えている『面倒くささ』を回避するなら、なるべく自分のスケジュールを提示し、都合がつかなければ別の機会に、というぐらいの気持ちで臨む方が、精神的な負荷はかかりません。
また最近では、インターネット上で自分の空いている日付や時間帯を、カレンダー形式で伝えられるツールが普及しているので、うまく活用し工夫することで、日程調整にまとわりつく『面倒くささ』を和らげることができます。
人からどう思われているかを気にしない
『人と会うこと』そのものが『面倒くさい』と思ってしまう背景には、以下のような理由が潜んでいます。
・ 自分の振る舞いが、周りからどう見られているか気になる
・ 話した内容で相手を傷つけていないか、退屈させていないか気になる
これらの『気にしすぎ』によって、精神的に疲れる経験を繰り返してしまい、『面倒くさい』という感情ができあがっている可能性があるのです。
気にしすぎてしまう人に、『気にするな』という言葉は逆効果です。
このような場合は、目の前の事柄に集中する方法を採りましょう。
例えば、
・ パーティは緊張するが、料理がとても美味しい、隠し味はなんだろう
・ 今話した内容で相手が沈黙した、この話はやめて別の話にしよう
・ 向かいの席の人が楽しそうではない、隣の人はとても楽しそうだな
つまり、何か気になることが発生しても、自分の感情にフィードバックしないように心がけます。
『自分のせいだ』『自分が解決しなければ』という考えに傾きそうになったら、『暑い』『寒い』『静か』『騒がしい』などの身体感覚に意識を向けましょう。
すると周りがよく見えるようになり、適切な振る舞い方ができるようになるため、『面倒くさい』が少しずつ減っていきます。
報酬、ご褒美を設定する
『面倒くさい』を乗り越えた先に嬉しいことが待っていると、人は驚くほどやる気を持つことができます。
嬉しい感情の回数を増やすことで、『面倒くさい』と感じる回数を減らし、判断基準を徐々に変えていきましょう。
・ 立食パーティで3人と話ができたら、帰りにケーキを買う
・ お客様が帰ったら、映画のDVDを好きなだけ観る
・ 取引先との会合が終わったら、ずっと行こうと思っていた店に行く
日頃から、ご褒美になることをリストアップしておき、『面倒くささ』が発生したらリストを確認します。
今回はこれがご褒美だ、と決めることで、意識の対象を『面倒くささ』から『ご褒美』に移してしまいましょう。
まとめ
いかがでしたか?
人はなるべく『義務』を背負いたくないものです。
それでも発生してしまう『義務』に、うまく工夫を凝らしてみると、人生で何度も遭遇する『面倒くささ』との付き合い方がわかってきます。
面倒くささを減らすことで、人付き合い本来の楽しさを味わえるよう、少しずつ実践していきましょう。