今回は、宿曜占星術の二十七宿のうち「危宿（きしゅく）」の性格、相性、恋愛、結婚、健康、有名人、運勢について見ていきましょう。
危宿の基本性格
危宿生まれの人は、都会的な魅力に溢れ、偽りのない性格をしています。普通を好まず、流行好きで、人とは変わったものを好む傾向があります。
縛られることを嫌い、何よりも自由を求める危宿は、ときに楽な道へ流されてしまうことがあり、それがたまにキズです。
危宿の裏表がなく純粋な性格は、人に安心感を与えますが、押しの強い一面を見せることもあり、周囲を驚かせることもあります。
透明な水のような危宿ですから、一緒にいる人によって、どんな色に染まるのか変わってくるのです。
1.危宿の男性の性格
江戸時代、危宿の男性は話術を求められる行商や特殊な任務を担う仕事に向いていたと言われています。
危宿の男性の性格は意外にクールで、人や家族にもあまり執着せず、情に厚いとは言えないかもしれません。
何かと波乱万丈な人生を歩む危宿の男性もいますが、晩年も運が回ってくるため、老後は穏やかに暮らせそうです。
2.危宿の女性の性格
危宿の女性は、おしゃれで美人な人が多く、高級志向の強い人が多いでしょう。
ですが、気分屋な性格で、笑っていたかと思えば次の瞬間、突然怒り出すこともあり、扱いが難しい部分もあります。
危宿の女性は芯が強いため、仕事はタフにこなし、残業や休日出勤などもいとわない働き者です。
危宿との相性
危宿と相性のいい宿曜は、亢宿、室宿、底宿です。
精神的な結びつきが強い亢宿は、要領の悪いところがありますが、世渡り上手な危宿はそんな亢宿を助けたくなるでしょう。
行動力のある室宿は、危宿を積極的に外の世界へ連れ出してくれる存在です。そんな室宿を危宿は頼りにしています。
危宿にとって底宿は、自分を包み込んでくれる存在。一緒にいることでいい方向へ導いてくれる相手です。
危宿と相性の悪い宿曜は、女宿、房宿、柳宿です。
親分肌の女宿は危宿を目にかけますが、恩を返そうという意識の薄い危宿には、面倒の見がいがないと思われます。
華のある房宿に危宿は惹かれますが、いざ付き合ってみると噛み合わず、わかりあえない存在です。
柳宿とは、つかず離れずの友人関係であればうまくやっていけるものの、少しでも歯車が狂うと、顔も見たくないほどの拒否反応が出てしまうかもしれません。
危宿の恋愛・結婚
自由を愛する危宿は、恋愛でも恋多き人。見た目も華やかでセンスもいいため、出会いも多いです。
しかし、風変わりな一面のある危宿は、恋人ができてもあまり長続きせず、恋愛遍歴が必然的に多くなります。
にもかかわらず、本当に惚れ込んだ相手に出会うとかなりの執着を見せる場合があり、ストーカー化することもあります。
自由人である危宿ですが、ひとりの相手を大切にして思いやりの気持ちを忘れなければ、暖かい家庭を築くことも可能です。
危宿の健康
二十七ある宿曜のうち、危宿は人体で言うところの「股」をあらわします。そのため、股関節のズレや泌尿器の病、大腸炎などに注意は必要です。
ひとつのことに集中することが苦手な危宿は、地道な努力を求められるスポーツはあまり好きになれません。そのため、運動不足になりがちです。
また、長時間の運転や持久力を求められるとすぐに疲れてしまうほど、スタミナもありません。
危宿は胃腸も弱く、アレルギー体質なため、食べ物にも気をつけたほうがいいでしょう。乳製品や甲殻類などのアレルギーやアトピー性皮膚炎にもなりやすい体質です。
危宿は、規則正しい生活と毎日継続できるような簡単なトレーニングを心がけてください。
危宿の有名人
危宿生まれの有名人には、どんな人がいるのでしょうか？
男女別にご紹介していきます。
1.危宿の男性有名人
- 高倉健
- 速水もこみち
- 内田裕也
- 岩井俊二
- ジョシュ・ハートネット
スマートなイケメンが多いといわれる危宿の男性ですが、独特の雰囲気をもつ人が多いですね。
2.危宿の女性有名人
- 夏帆
- 大塚寧々
- 森高千里
- 松浦亜弥
- 桜井裕美
美女が多いといわれる危宿のように、美しくおしゃれな女性ばかりですね。
危宿の運勢
危宿は十二宮の中でも、ロジカルな「瓶宮」の影響を強く受ける星です。
七曜で言うところの「土」の影響を受けているため、自己研鑽の精神を象徴しています。
27宿のなかで、もっとも生薬・薬と縁があり、薬局や漢方などが人生の折にキーポイントとなることがあるかもしれません。
宿曜占星術のおすすめ本
もっと宿曜占星術について知りたくなった方へのおすすめ本です。
上からおすすめ順になっています。
まとめ
危宿生まれの人は、自由でピュアな性格をしていますが、興味はコロコロ変化し、変わり者な印象を人に与えます。
そのため、人によって可愛がられるか、付き合いづらいと思われるか、両極端の評価を得ることになるでしょう。
ただ、危宿生まれの人は、つかみどころがないようでいて肝心なところはしっかり詰めてくるため、周囲を驚かせることもありそうです。