あなたの周りにも、どんな人とでもそつなく会話ができる、いわゆる『会話力の高い人』が、一人や二人いるのではないでしょうか?
『私もこんなふうに、誰とでも楽しげに会話が続けられるようになりたい』
と思いませんか?
そこで今回は、会話力を向上させるための『会話力トレーニング』の方法を7つお伝えします。
トレーニングさえつめば、あなたの会話力はぐんぐん向上していくはずです。
会話力にコンプレックスがある人は、ぜひ試してみてくださいね。
基本は挨拶から!
会話力をつけたいと願っているのであれば、会話力向上のトレーニングを始める前に、まずは挨拶をしっかりすることを覚えなくてはなりません。
まず家族や友達、職場の人たちに、あなたから先に明るく大きな声で、笑顔で挨拶してみましょう。
さらには、お店の店員さんや、バスの運転手さんなど、普段は目を合わせもしないような人たちにも
『こんにちは』
『ありがとう』
『ごちそうさま』
などと同じように笑顔で挨拶してみるようにしましょう。
相手によっては、挨拶をきっかけに、雑談に応じてくれる人もいるかもしれません。
こういったコミュニケーションが気軽に取れるようになると、あなたの会話力もいつのまにか向上していくでしょう。
結論を急がないように
あなたが会話力を向上したいと思っているのであれば、会話中で結論を急がないようにするトレーニングをつみましょう。
会話力がないと言われる人の中には、会話が始まると『早く結論を出したい』と、うずうずしてしまう人がいます。
でも、結論が早く出るということは、つまり、相手との会話が短くなることを意味します。
確かに、時間の面では効率的なのですが、結論がでるまでのディスカッションや、ユーモアあふれるジョークなどを楽しむことができてこそ、会話力のある人になれるのです。
あなたも誰かから話題をふられたら、いつも『YES』か『NO』で答えて、会話を途切れさせるのではなく、ときには『余談』を楽しんでみてはいかがでしょうか?
『余談』は、きっとあなたの会話力を向上させてくれるはずです。
やたら相手にアドバイスしない
あなたの周りに、何か話しかけると、すぐに上から目線でアドバイスしたがるような人はいませんか?
こちらは、軽いおしゃべりのつもりで話しかけたのに、一方的に上から目線でアドバイスされたり、あなたのことを否定されたりしたら、あなたは嫌な気分になり『この人とはもう会話したくない』と思うのではないでしょうか?
会話力の高い人は、相手に
『まだもう少しこの人としゃべっていたい』
『この人との会話は心地良い』
と思わせることができる人です。
あなたも、会話力を向上させるために、アドバイスしたい気持ちをぐっとこらえて、人の話を良く聞くという習慣をつけましょう。
相手を認めてあげる
会話力を向上させるには、相手を認める力が必要です。
心理学用語で『承認欲求』というものがありますが、これは人間が誰しも持っている『相手から認められたい』という感情のことを言います。
会話力が高い人は、相手の承認欲求に上手にこたえてあげることができます。
相手の話にじっくり耳を傾けたり、心に寄り添うようなあいづちを打ったりできる人は、話し相手を心地よくさせることができるため、会話がはずむのです。
また、相手の褒めポイントを早く見つけるトレーニングをすることも、会話力向上に一役買うことでしょう。
褒められて、嫌だと思う相手はいないですからね。
あなたが、自分の話をしすぎないように注意し、相手がすっきりするまで、相手の話を聞いてあげることも会話力向上のトレーニングとなります。
ボキャブラリーを増やす
会話力が向上しないと悩んでいる人のなかには、ボキャブラリーが貧弱な人が多いとも言われています。
話したい気持ちがあっても、その気持ちを表現する言葉を知らないと、会話はいつのまにかしぼんでいってしまいます。
ですから、会話力を向上させるには『語彙力』のトレーニングが非常に重要なのです。
では、語彙を増やすためには、どんな方法があるのでしょうか?
たとえば、いつも読まないような本や雑誌を読んだり、映画を見たりするだけで、あなたの語彙力は鍛えられます。
いつもはあまり接点のない友達や同僚、年の離れた先輩や後輩と話をすることも語彙を増やすことにつながります。
また、たくさんの活字や人々に触れることは、語彙力の向上だけでなく、人間的な成長や視野の拡大にもつながり、ますます会話力に磨きがかかるようになります。
お題を作っておく
会話力が乏しいと悩んでいる人の多くが、人見知りだったり、あがり性だったりします。
深層心理では『相手と楽しく話したい』と思っているのに、いざ相手の目の前に立つと頭が真っ白になってしまい、『何を話題にして良いか分からない』と、頭を抱えてしまうのです。
こういったタイプの人が会話力を向上するためには、あらかじめ、お題をたくさん作っておいて、会話のネタをストックしておくことをおすすめします。
たとえば
・最近楽しかったこと
・最近美味しかったもの
・一番の私の失敗談
など。
そして、そのお題に対して、すらすらと、時にはユーモアも交えて答えるトレーニングをしておくのです。
あなた自身がこのお題に対して答えるのはもちろん、相手にも同じお題について質問することができますので、会話も知らず知らずに膨らんでいくでしょう。
とりあえず声に出す
会話力を向上するために必要なことは、とてもかんたんなことですが『声』を出すことです。
ですから、会話力向上のために、声を出すトレーニングをしてみましょう。
声を出すトレーニングと言っても、頭の中でじっくり考えて、言葉を選んで声を出すのではなく、難しいことは考えず、思考をそのまま声に出すトレーニングをするのです。
会話が苦手な人の中には
『こんなことを言ったら、相手を不快にさせないかな? 』
『今この話をしたら、迷惑ではないかな? 』
と配慮しすぎて、結局何も会話できないという人もいるようです。
ですから、このトレーニングで『深く考えずに、思ったことをすべて声に出す』ことを訓練するのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
『会話力とは言葉のコミュニケーション力』のことであり、私たちが豊かな社会生活を送るためには、とても重要なものだと言えます。
今回お伝えした会話力向上トレーニング方法をしっかり実践していくことが会話上手になるための近道でありますが、それ以外にも大切なことがあります。
それは、美しく正しい日本語を使うことです。
同世代だけを相手にする場合は、流行言葉を使ってもコミュニケーションが取れるかもしれませんが、真の会話力とは、どの世代や地位の人にも不快に思われない言葉使いができてこそのものなのですから。