「あなたは自分に自信がありますか?」と聞かれて「はい」と即答できる人というのは、実はあまりいないのではないでしょうか。
人は度合いに違いがあれ、どこかで自分自身に不安を抱いているものです。
また『得意分野か未知の分野か』等々、シチュエーションなどによっても違ってくるでしょう。
しかし、ある程度の自信のなさならそれは『謙虚さ』や『探究心』に繋がるため一概に悪いとは言えないとしても、常に自信がないとなると『臆病』や『過度の緊張・不安』『ケアレスミスの連発』といったマイナス方面に繋がってくるうえ、良いことは何一つありません。
実は、ちょっと考え方や視点を変えるだけで自分に自信を持つことができるようになるのです。
今回は『自分に自信を持つための7つのコツ』について、ご紹介します。
「自分はダメだ」と自分を否定するのはやめましょう。
失敗続きだったり、思うような評価が得られなかったり、孤立してしまったり。こんな時ついつい「自分に能力がないのではないか」「価値がないのではないか」と考えてしまいがちです。
しかし、自分に自信を持つことができる人は違います。
「こんな時もあるさ」「必ず好転するさ」と考えます。失敗や苦境を『成功に繋げるための学び』と捉え、けして自分を否定しません。
うまくいかないことが起こったら「自分はダメだ」と否定するのではなく『反省』するようにしましょう。
『反省』と『否定』は違います。
反省とは客観的に状況を分析し考察することであり、成功への糸口となるのです。
「自分はこの程度だ」と自分で限界を決めてはいけません。
潜在意識をコントロールすることで、人は自分が本来持っている能力を存分に活かすことができます。
……というとなんだか現実離れしているように聞こえますが、要は自分に『暗示をかける』ということです。
思考や言葉は繰り返すことで暗示として脳に届き、知らずそれに沿った言動を行うようになります。
「根拠はないけど自分はできると思い込んでいた」
これは、結果を残している人に共通する発言です。
反対に自信のない人ほど「自分には無理だ・できない」と口にします。
「自分はこの程度だ」と自分に限界を決めてしまえば、それ以上の力を発揮することはできません。それは「お前は出来ない」と自分で強力な暗示をかけ、本来持っていて、発揮できるはずの能力全般にまで蓋をしてしまうから。
自分に自信を持つことができるように変わりたいと思うなら、今すぐ考え方からシフトチェンジしてみましょう。
「自分に出来るだろうか」ではなく「自分がやりたいか否か」です。
何かを始めようとする時に、まず「自分に出来るだろうか」と考える人がいます。
ところがこの考え方では、場合によっては永遠に何もできません。だいたい100%成功が確信できていたとしても、なにが原因でひっくり返るかわからないのです。
もちろん、失敗するとわかっているなら手を出してはいけないことも多々あります。
しかし、成功確率を重視すれば動けなくなるのも事実。行動できない日々が続くと人は悶々とし、おのずと自信が持てなくなっていきます。
やるべきこと、やらざるを得ないことなら「成功か・失敗か」で考えるより「いかにこなすか」を模索しましょう。
挑戦しようと思うことなら「できるか・できないか」より「やりたいか・やりたくないか」に重きをおいてみましょう。
大切なのは自分の決定に責任を持つことです。誰だって最初からうまくいくなんてそうそうないのですよ。
「いつか自分が出来る時」には、訪れたチャンスは逃げています。
様々な場面において、自分の能力以上の抜擢を受けたとき。あなたはどんな反応をするでしょうか。
自信が持てない人がたいていの場合ここで口にするのは「今の自分には分不相応です」「もっと勉強してから、受けたいと思います」。
……お気づきでしょうか。
このように答えて断った時点でもう二度と、そのチャンスは巡ってきません。そして次のチャンスはいつになるのか、下手したらそのままずっと訪れないかもしれません。
他人のこととなると容易に想像がつくのに、いざ自分に置き換えるとやってしまいかねないのですよね。
自分に自信を持つことができるようになるまで、チャンスは待ってくれません。
またそんなに都合よく訪れてもくれません。覚悟を決めて、飛び込む勇気を持ちましょう。
多少見切り発車だったとしても、できないからこそ持てる能力の全てを総動員して取り組みます。その追い込まれた感覚が、自分でも思いがけない力を発揮する起爆剤となるのです。
どうしてもダメならまずは「自分は出来る」を積み重ねてみましょう。
自分に自信を持つ、と言われて「よしやってみるぞ!」とすぐに思える人もいれば「どれだけ言われてもやっぱり無理……」と思ってしまう人もいるでしょう。
でしたらいっそ、身近なところから始めてみましょう。
例えば
「仕事や学校に行きたくないけどちゃんと行った」
「30分以内に決めた範囲の用事を終わらせた」
「エレベーターではなく階段を使った」
……何でも構いません、どんなに小さなことでも構いません。
こんなの当たり前?
いえ、当たり前ではありません。
仕事や学校に行きたくないならサボってしまうことだって本当は出来ます。でもその誘惑を意思で乗り越え、あなたはきちんと本分を果たしたのです。それってちょっとエライって思いませんか?
こういった成功体験が潜在意識に『出来た』という感覚や感情をインプットしていきます。
この積み重ねが「自分は出来る」という意識と自信に繋がっていくのです。
「自分に自信がない」のだから完璧主義はやめてしまいましょう。
自信が持てない人と話をしていると、目指しているところがとても高いケースがあります。
他人が「このくらいで十分」と満足するところを「このくらいできて当たり前、もっときちんとやらなくては」と考えているのです。
ですが自信のない人の場合「当たり前」という概念は、自分で自分の首を絞めることになりかねません。
己の認識に合わせて無意識にピックアップする情報や思考をコントロールし、その結果「やっぱり自分が思うとおりだ」と思い込む心理を『自己達成予言』といいます。
自信がない人は、往々にしてこの心理に捉われています。
無意識のうちに「できるのは当たり前」とし「できない部分」を裏付ける状況ばかりをピックアップする。結果、「こんなにできない部分ばかりの自分はダメな人間だ」と自分を納得させ、ますます落ち込んでいくのです。
こんなもったいない話はありません。
どうせ「もっとできるようにならなくては」と思うなら、まずは足元を固めましょう。
「できない自分はダメ」ではなく「これだけできる自分ならもう少しクオリティをあげられる」と発想を転換させることで、自分に自信を持つことができるようになるはずです。
「自分に自信を持つ」ために、自分だけの儀式を行ってみましょう。
自信をつけるために『おまじない』『儀式』を作りましょう。
……おかしな話に聞こえましたか?
おまじない・儀式=自己暗示のきっかけです。
「これをやれば大丈夫」と繰り返し潜在意識に認識させることで、リラックス効果やポジティブ思考を引き出すことができます。
朝、鏡に向かって「大丈夫」とつぶやきにっこり笑ってから出かける、なんていうオリジナルでも良いですが、待ち受け画像を使うという手もあります。
脳に取り込む情報のうち、視覚から入るものは実に80%以上を占めています。
よくある『○○に効く待ち受け』が効果があるというのも、メカニズムを説明するなら、目にするたびに「これは○○に効くんだ」と暗示をかけ続け、その暗示が強ければ強いほど自身の言動が成功・成就のイメージに限りなく近づいていくということなのです。
自信のない人は、意識している・していないに関わらず、常に緊張状態を強いられています。
自分が心地よいと思えるような手段を使って、気持ちをほぐすところから始めてみましょう。
まとめ
自分に自身を持つためのコツをあれこれご紹介してきましたが、いきなり変わろうとしても難しいもの。まずは気持ちをリラックスさせ、自分で自分を認めてあげるところから始めましょう。
それから可能ならもう1つ。
友人でも恋人でも家族でも構いません。誰か信頼できる人に、事あるごとに「あなたならできる」「大丈夫」と言ってもらってみて下さい。
これは『ピグマリオン効果』という心理的行動。
他人から好ましい暗示をかけられることで、自分自身で行うよりも、より効果が期待できます。ぜひ試してみてくださいね。