毎日、テレビをつける度に流れてくる報道をみるだけで、不安が募りますよね。
これから、どうなっちゃうのだろう?
仕事は?生活は?と不安だらけの毎日ですよね。
普段は楽天的な私でさえ、ニュースをみる度に気持ちが沈みそうになります。
今こそ、古くから使われてきた私たち祖先の知恵を活用してみましょう。
私たち人類は、ずっとずーっと昔から、目に見えない敵と戦って勝ち残ってきたのです。
これからお伝えする事を、是非活用してみてください。
何もしないで手をこまねいているなんて、勿体ないですよ。
私たちには、祖先から受け継がれた知恵が、勝利をもたらしてくれますから。
アロマで守る
アロマ、正確には「アロマテラピー」となりますが、このアロマには私たちの心と体を守ってくれる大きな力があります。
そのアロマに欠かせないのが、「精油」です。
「精油」とは、別名エッセンシャルオイルとも呼ばれています。
植物の、花や葉、種子、樹脂、心材、根、果物の皮などから抽出された豊かな香りを持つものです。
この精油は、ほとんどが通常の植物にある状態より、濃縮されているため、そのままでは刺激や香りが強すぎます。
そのために、キャリアオイル(植物油)や水などに薄めて使われるのです。
精油は、植物にとって身を守るための大切なもの
例えば
- 種子を他の花に運んでもらうために、虫などを引き寄せる誘引効果
- 虫などに、食べられてしまうことを避ける忌避効果
- カビや細菌などに犯されないようにする抗真菌効果、抗菌効果
で、精油は植物を守っているのです。
面白い話では、ペパーミントは夏の暑さから身を守るために精油を出して自分を冷やし、寒い時には同じく精油を出して寒さにやられない様にしています。
すごいですよね。
でも、それって、植物だけを守るのではじゃないの?と思いましたか?
実は、植物だけでなく、私たち人間にもその恩恵があるのです。
その理由は、植物の細胞と人間の細胞が似ているからと言われています。(諸説あり)
精油の香りを嗅ぐだけで、あなたの脳へ香りの刺激が届き、自律神経やホルモンバランス、免疫力を整える手伝いもしてくれます。
肌に塗れば、血管やリンパ管に入り、全身を巡って必要な部分に届いてくれるのです。
もちろん、不要な部分は尿として排泄されます。
こんな風にお話しても、ピンとこないので、次では歴史に残るアロマをご紹介しますね。
歴史が語るアロマのパワー
古くからアロマは人々に活用されてきました。
現在の精油として使用されたのはごく最近ですが、それまでは、植物から直接オイルなどに抽出して使われてきたのです。
1.ペスト(黒死病)を制したハーブビネガー
17世紀の南フランスでは、ペストが大流行しました。
どんどん亡くなっていく人が増え、その亡骸から金品を盗む泥棒が出てきたのです。
不思議なことに、その泥棒たちは、ペストで亡くなった人から盗んでいたのに、ペストに感染しなかったのです。
罪に問われたくないなら、その理由を話せと言われた4人の盗賊は、泥棒をする前に全身にハーブビネガーを塗っていたことを白状しました。
その後、「盗賊のビネガー」として大流行したと言われています。
【レシピ再現】
- 白ワインビネガー20ml
- 水40ml
- ブラックペッパー精油2滴
- ペパーミント精油2滴
- ラベンダー精油2滴
- ローズマリー精油2滴
【作り方】
白ワインビネガーに、全ての精油を混ぜ、その後に水を加えたて混ぜたらできあがりです。
2.火傷を救ったアロマ
フランスの生化学者、ルネ・モーリス・ガットフォセは、化学実験中に火傷を負いました。
病院での治療も受けましたが、治療の過程として、実験として使用していたラベンダー精油を使用した所、その素晴らしい効果に感動し、1937年に「Aromatherapie」と言う本を書き、「アロマテラピー」と言う言葉を造ったのです。
3.フランスの軍医が負傷者たちを救う
フランスの軍医であった、ジャン・バルネは、前線から送られてくる負傷者たちに、精油から作った芳香薬剤を用いて治療を行いました。
この活躍が素晴らしかったことで、現在でもフランスでは精油を薬として用いられています。
ジャン・バルネは、その成果を1964年に「AROMATHERAPIE(植物=芳香療法)という本にまとめています。
4.痛み止めが、若返りをもたらした
14世紀頃、ハンガリー王妃は手足の痛みに悩まされていました。
痛みは強く、動かすのも困難だったと言います。
それを気のどくに思った、人がローズマリー水を用いた「ハンガリアン・ウォター」を献上した所、痛みも和らぎ、若返り、隣国のポーランド応じにプロポーズされたそうです。(諸説あり)
ハンガリー王妃は、当時70代、ポーランド王子は40代だったのも驚きですよね。
5.精神と肉体のアンバランスを整える
1960年代、フランスのマルグリット・モーリーは、精油をキャリアオイル(植物油)に入れてマッサージする方法を紹介しました。
これによって、精神と肉体のアンバランスを正常かする方法論を示したのです。
その研究結果を「Le capital’jeunese’(最も大切なもの・・・若さ)」と言う本に著しました。
のちに、英訳されて、イギリスのアロマテラピー界で、大きな評価を受けホリスティック・アロマテラピーと呼ばれるようになったのです。
現在、アロマテラピーサロンで行われているのは、このマルグリット・モーリーの研究結果を実践的にアロマセラピストが展開してものです。
6.うつや神経症に柑橘系
1970年代に入ってから、ミラノの植物誘導体研究所長であったパオロ・ロベスティは、オレンジやベルガモット、レモンなどの柑橘系の精油とその加工品(ジャムなども)をうつや神経症に用いると有効であると、示しました。
この研究発表は、精神科における臨床例としては、世界最初のものと言われています。
7.アポリジニの知恵
ティートリーと言う植物は、オーストラリアの先住民族であるアポリジニが伝統的な傷薬とて利用されていました。
葉っぱをお茶にして飲んでいたことから、ティートリーと言う名前がついたと言われています。
アロマでも、抗菌とか抗ウイルスと聞くとこの話を思い出す人が多いはずです。
8.日本でも鎮静作用や興奮作用を実証
東邦大学名誉教授であった鳥居鎮夫先生は、特殊な脳波を用いて、ラベンダー精油やジャスミン精油の香りの鎮静作用と興奮作用を実証し、1986年にイギリスで開催されたシンポジウムで、その実験結果を発表しました。
アロマテラピーの学術研究の先駆者として高い評価を受けています。
今、私たちの身近に精油があるのもアロマがあるのも、この鳥居鎮夫先生のおかげなのです。
2012年他界しましたが、生前2度程お会いしたことがあります。
とても素晴らしい功績をお持ちなのに、腰がひくくて、私の所属している(公社)日本アロマ環境協会の名誉会長でもあったため、舞台で挨拶をすると「僕は嗅覚が専門だから、アロマテラピーは皆様の方が良くお分かりになっていると思います。この素晴らしい知識をどんどん多くの人に広めてください。」と優しい笑顔でおっしゃっていました。
体を守るアロマ活用法
ここでは、誰でも簡単に活用できる、体を守るアロマ活用法をご紹介します。
1.お湯に垂らすだけ
マグカップに60~80℃のお湯をたっぷり入れます。
そこに、ティートリー精油2滴とレモン精油1滴を垂らして置いておくだけです。
お湯が冷めたら、捨ててください。
15分くらいで十分です。
お部屋も、体も精油がバリアしてくれますよ。
2.フェイスにもボディにも使える
無水エタノール又は、ホワイトリカー(ウォッカでも良いです)5mlに、ティートリー精油2滴とローズマリー精油1滴入れて混ぜます。
そこへ、精製水(飲料水でも大丈夫です)45ml入れて混ぜたらできあがりです。
容器に入れて、フェイスやお体に塗りましょう。
外出時は、持ち歩いて、スプレー代わりに手につけるのもお勧めです。
3.ハンドクリームで守る
ミツロウ10粒、キャリアオイル(スイートアーモンド油やホホバ油)45mlを耐熱容器に入れて、電子レンジで約2分温めてミツロウを溶かします。
そこへ、ティートリー精油2滴とユーカリ精油1滴入れて混ぜ、静かに乾かしたらできあがりです。
通常、5時間くらいで固まります。
心を守るアロマ
次は、心を守るアロマを使ってみましょう。
ストレスで爆発しそうな時に、すぐ活用できる方法です。
1.ティッシュにつけて嗅ぐだけ
イライラが止まらないなんて時は、
心を優しく包んでくれます。
2.こちらもお湯に垂らすだけ
漠然とした不安から逃れられない時は、
この時のポイントは、あまり近づけずに、ゆっくり深呼吸することです。
3.お風呂に入れるだけ
大さじ1杯の天然塩にゼラニウム精油1滴とラベンダー精油2敵を垂らして良く混ぜます。
たっぷりと、浴槽にお湯を張って、香り高い塩を入れて入浴しましょう。
心地良い湯気と精油のオーラがあなたを包んでくれますよ。
私を救ったアロマ実体験
私がアロマを使って救われた実体験をご紹介します。
1.年末のインフルエンザ
忘れもしません、昨年の12月31日仕事が終わってようやく、ゆっくりしようとしていたら、友人から電話が入りました。
「インフルエンザかもしれない、1人で車運転できないから、病院に連れてって」と、言うんです。
実は、私、前回のインフルエンザの予防接種アレルギーが出てしまって、今回できなかったのですが、友人の一大事だったので迎えに行き、夜間救急外来に向かいました。
取りあえずマスクをつけて、自分で作ったアロマスプレーを全身にかけて
救急外来に行ったら、インフルエンザらしき人だらけ、しかも隔離とかしてない待合室、
そこで待つこと2時間、友人はインフルエンザと診断されて、薬を処方され帰宅したのですが、一人では大変そうだと思ったので、家に泊ってもらいました。
友人は、3日後元気になりました。
予防接種していなかった私は、インフルエンザになったかと言うと、それがならなかったんです。
すごくないですか?
この時使っていたのが、
無水エタノール5mlにティートリー精油2滴、レモン精油1滴を溶かして、精製水45ml入れたものです。
友人にアロマってすごいねって言われました。
今もその時のレシピを使ってくれています。
そうそう、私不思議とアロマの仕事になってからインフルエンザにかかったことないので、お勧めですよ。
2.3度の火傷から復活
30代後半のまだ看護師をしている時に、なすを焼いている油が跳ねて手首を大火傷してしまいました。
仕事上感染しやすいし、どうしたものかと思っている時に、ルネ・モーリス・ガットフォセが科学実験中に火傷を負って治療の過程にラベンダー精油を使ったことを思い出したのです。
早速、ラベンダー1敵に、スイートアーモンド油10mlでアロマオイルを作って、恐る恐る塗ってみたら、
「あれ?痛くなくなった?」
その頃、皮膚科にも受診していたのですが、皮膚科の医師が驚くほど早く治りました。
しかも、火傷した所にほくろがあったのですが、それも再生していてビックリです。
3.咳を和らげてくれた
一昨年、すっごい咳が出る風邪をひいたのですが、眠ろうとしても、うとうとするとせき込んで起きてしまう程でした。
このままじゃ、肺炎になってしまうと思い、内科に受診しました。
医師からは、「気管支炎だね、これは時間かかるよ」と言われて、長引くのを覚悟していたのですが、その時またひらめいたのです。
「そう言えば、フランキンセンス精油とサンダルウッド精油がいいって聞いたことがある。」
早速、スイートアーモンドオイル20mlに、フランキンセンス1滴とサンダルウッド精油1滴を入れてよく混ぜたものを、胸や背中に塗って過ごしました。
その日の夜は、せき込みが少しだけ軽くなった感じ、次の日には、日中だけ咳が出る程度。
驚くことに1週間もしない内に完治したのです。
このレシピは、以前、小児科が隣接しているアロマのスクールだったか、サロンで使われていると講師の先生から聞きました。
緊張して息苦しくなると、いつも活用しています。
まとめ
こんな風に私は、日々、アロマの恩恵を受けて過ごしています。
今回の危機も、精油のパワーを借りて多くの方々を救ってくれるのではないかと願わずにはいられません。
自分に合うかどうかは、やってみないとわかりませんよね。
やらないで後悔するよりも、一番楽な方法からやってみましょう。
精油を購入する時には、信頼できるルートで購入してくださいね。
一日も早く、誰もが自由に健やかに過ごせる日が来ますように。
あくまでも個人的な意見ですのでご了承下さい。