「最近疲れが取れないな、肩こりがひどいな・・・もしかして、肩に何か憑いている!? 」
そう思ったことはありませんか?
十分な休息を取っても疲れが取れないのは、家の中に邪気が入っているからかもしれません。
一度、邪気が入り込んでしまうと、よくない霊がたまりやすくなってしまうだけでなく、電化製品が壊れる、体調不良が続くなどの実害が出てしまうことだってあります。
ですから、悪いものが入ってくる前に予防することがなにより肝心です。
邪気の進入防止には、結界が有効です。
お店の入り口の隅に「盛塩」がしてあるのを見たことはありませんか?
実は、あれも結界なんですよ。
結界と聞くと、霊能力者や呪術師が特殊能力を用いて張るもの、というイメージがあるかもしれません。
事実、皇居や日光東照宮は強力な結界で守られており、邪気が侵入することはできません。
しかし、そのような強い結界は一般人には張れなくとも、自分の家や寝るスペースを守るくらいの結界であれば、誰でも張ることができます。
実際に、盛塩で結界を張っているリラクゼーションサロンでは顧客とのトラブルもほとんどなく、毎年安定した施術数を獲得しているそうです。
ただ、結界を張るには方法や効果を理解し、適切にメンテナンスをしなければなりません。
そこで、今回は、結界の張り方・作り方についてご紹介します。
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結界とは
結界とは、守りたい空間を清浄に保ち、ネガティブなエネルギーを寄せつけないようにするための「バリア」を意味します。
聖なる区域によくないものが侵入することを防ぐ目的で張られるもので、日本では伊勢神宮や皇居、日光東照宮などが有名です。
一方で、不思議な力があるとされる神聖な場所や建物は、よく観光スポットにもなりますよね?
実は、そういったパワースポットと呼ばれるエリアも、たくさんの人が足を踏み入れたことによって、その神聖さが失われます。
結果、何のパワーも存在しない、ただの観光地と化しているスポットも実は多いのです。
しかしながら、先ほど例に挙げた場所には強い結界が張られており、訪れたことがある人はその神聖さに気づきます。
その空間に足を踏み入れると、空気が変わるのです。
結界の中は、静寂と澄んだ空気に満ちています。
結界が張られているとされる日本の神社や山、主要な建物は、不思議なことに、地図上で一直線上に配置されているかのように存在しています。この線は「レイライン」と呼ばれ、有名です。
聖地と呼ばれる遺跡や建物を結んでみると、このようなレイラインが見られたり、五ぼう星が浮かび上がったりします。
意図的にそう配置されたのか、偶然なのかは解明されていませんが、神の導きかもしれないと考えてみると、ロマンがありますよね?
このような本格的な結界は張れなくとも、私たちにも邪気の侵入を防ぐ結界を張ることができます。
それでは、本題の結界の張り方をご紹介します。
結界の張り方
結界を張るときに、よく使われるアイテムは「塩」ですが、塩を使わない張り方もたくさんあります。
それでは、色々なアイテムや方法を用いた結界の張り方を8つご紹介します。
1.盛塩による結界
一番オーソドックスな方法は、盛塩による結界の張り方です。
入手が難しければ、食卓にある塩でも問題ありませんが、できれば使用する塩は、精製されたものや焼き塩ではなく、粗塩やクリスタルソルトの方がオススメです。
100グラムほどの塩を小皿に盛り、三角錐(さんかくすい)になるように整えます。
玄関の内側・外側どちらでも構いませんので、両端に設置しましょう。
この結界は、邪気の侵入を防ぎ、善い人だけを招き入れると言われています。
盛塩を部屋にする場合は、部屋の四隅に置きましょう。
悪夢を見たり、夜眠れなかったりする人は、アルミホイルを小さくたたんで盛塩をし、ベッドを囲むようにベッドの四隅に置いてみてください。睡眠の質が良くなります。
注意点は、盛塩をずっとそのまま放置しておかないこと。
使い終わった塩は邪気を吸い取っていますので、一週間を目安に新しいものに交換するようにしましょう。
また、もったいないからと言って、料理に使うなども厳禁です。トイレなどで、水と一緒に流してください。
2.書籍による結界
私たちが普段読んでいる書籍でも、結界を張ることができます。
俗世的な波動の低い書籍では効果は得られないのですが、波動レベルの高い書籍であれば、結界を張ることができます。
とは言っても、「本の波動レベルが高いかどうかは、どうすればわかるの? 」と思いますよね。
それは、書籍に書かれている内容で判断をします。
愛、平和、奉仕、貢献に関する本であれば、波動が高いと判断することができます。
できれば新品のものが望ましいですが、このために購入するのも大変ですから、持っている好きな本から試してみてください。
それらを平積みにして、部屋の四隅に置きます。8畳の部屋で4冊を目安にしてください。
これも、置きっぱなしで埃がかぶってしまうと効果がなくなってしまいますので、定期的に本棚に戻して休ませてあげましょう。
3.霊符による結界
霊符とは、わかりやすく言えば、おまじないのかかったお札です。
霊符は自分で作ることもできますが、1週間前から準備が必要だったり、取扱いに制限があったりしますので、目的を明確にしたうえで信頼できる呪術師を見つけて書いてもらうとよいでしょう。
霊符が入手できたら、あとは玄関や部屋に貼り付けたり、身につけたりして結界の効力を得ます。
注意点として、霊符は大切に扱わなければなりません。ラミネート加工して保護したり、紙に包んで身につけたりすることをオススメします。
また、役目を終えたら速やかにお炊き上げをして土に還すようにしましょう。
4.煙による結界
煙といっても、たばこの煙や物を燃やしたときに出る煙ではありません。ここで言う煙とは、「お線香の煙」を指します。
方法は簡単で、1本のお線香に火をつけたら、「結(けつ)」と言って息を止め、そのまま結界を張りたい空間の境界を1周します。
囲み終わったら息を戻して、お線香に吹きかけましょう。これで1週間ほどの結界が完成です。
さらに強力な方法は、家の中心で4本のお線香に火をつけ、家を囲むように四角形に配置する方法です。
お線香の火が消えるまでかなり効力のある結界になりますが、維持が難しいことや近隣住民に不思議がられる可能性もありますので、常用はできないかもしれません。
5.水による結界
お金もかからず手軽に張ることができるのが、水による結界です。
これは空間に張るのではなく、自分自身に張ります。
まず、水、セージ、水晶、それぞれ清潔なものを準備し、水を煮沸します。
そこへ、セージと水晶を加え、再度沸騰させてください。
火を止めて冷ましたら、200mlほどコップに入れて飲みます。このとき、水晶は飲み込まないよう注意してくださいね。
飲んだ水が体内に吸収され、汗として体から分泌されるとき、結界が完成します。
効果は一日程度ですが、強力な結界になりますので、大切な日や勝負の日にやってみるとよいかもしれません。
6.パワーストーンによる結界
身につけることで災厄から守ってくれるだけでなく、ブレスにしてファッションとしても楽しめるパワーストーンは、結界としても強い力を発揮してくれます。
大きめのパワーストーンを4つ用意し結界を張りたい空間の四隅に置く、もしくは、持ち歩くことで結界を張ることができます。
ただし、詳しい方はご存知かもしれませんが、パワーストーンごとにクセや特徴が異なり、その見分けはプロでも難しいと言われています。
そのため、今回は比較的扱いやすいパワーストーンのみ厳選して、以下でご紹介します。
セレナイト
セレナイトは光を充填できるパワーストーンです。その光でネガティブエネルギーを打ち消し、空間を光で満たすことができます。
しかし、セレナイトは壊れやすく、水に弱いという特徴がありますので、取扱いには注意しましょう。
また、波動の高いセレナイトが採掘できた鉱山が、現在は閉鎖されてしまったため、価格設定も高価になっています。
ブラックトルマリン
ブラックトルマリンに中でも、自然に形成された無加工のものを選んでください。
ブラックトルマリンには、邪気を吸収して空間を清浄に保つ効果があります。
グラウンディング効果に優れているため、空間に生じた目に見えないゆがみや歪(ひずみ)を元に戻してくれるでしょう。
ヘマタイト
ヘマタイトは反射のエネルギーが強いという特徴を持ちながらクセがないので、どんな人にも扱いやすいストーンです。
50mmほどの大玉であればなおよいですが、できるだけ大きいものを選びましょう。
ヘマタイトには磁気入りのものも売られていますが、磁気入りは空間調整の誤差を生じさせますので、磁気のないタイプを使ってください。
7.アチューンメントによる結界
アチューンメントという言葉を初めて耳にする人も多いかもしれませんが、アチューンメントとは「高次元のエネルギーを使えるようになるための通り道を開くこと」の意味で使います。
アチューンメントを行うことによって、ヒーリングや浄化など波動の高いエネルギーが使えるようになります。
結界の張り方は難しくなく、主に祈りの言葉を唱えることで行います。(イマジネーションが重要になってきます。)
手順は、まず、浄化エネルギーを召喚させるイメージを描きましょう。
そして、次の言葉を3回唱えます。
I am a being of Silver Violet Fire. I am the purity God desires.
「Silver Violet Fire」とは、聖なる浄化エネルギーのことを指しています。
このとき、結界を張る空間を銀色や紫色の炎で包み込み、それが邪気を消していくイメージを持ちながら唱えるようにしてください。
道具もアイテムもそろえる必要がないので、試しやすい方法でしょう。
8.イメージによる結界
こちらも、道具やアイテムのいらない結界の張り方になります。
人ごみや雑踏の中でも使え、色々な人と接しなければならない接客業の人にオススメの方法です。
自分と他者の間に、一枚板が入っていることをイメージします。
会話をする時にも飲み込まれないように、その板を透過して客観的に聞くことを心がけてください。
板でなくとも、透明な丸いバルーンに自分が包まれているイメージでもOKです。
どんなに騒がしい空間でも、不思議と心穏やかにいられるはずです。
結界をイメージするときは、できるかぎり邪念をとり払い、無心で臨むことが肝心。
空間に邪気が入っていると、逆に邪気を閉じ込めてしまうことになりかねませんので、結界を張る前にまず浄化をすることも大切です。
次に、結界を張る前にすべきことをご紹介します。
神社にある「しめ縄」も立派な結界です。
自分でも簡単にできる結界ではないので、ここでの説明は省略しますが、もし興味があるならこちらの記事がおすすめです。
結界を張る前にしておくこと
結界の張り方を8つご紹介しましたが、それらを行う前に、実はしておかなければならないことがあります。
それは、「浄化」です。
結界を張って空間を清浄に保つためには、まず今ある邪気をとり払い、リセットしてからでないとほとんど効果がありません。
また、邪気がなかったとしても、空間には人の思念や雑念といったものがどうしても残ってしまっています。ですから、一度まっさらな状態にする必要があるのです。
邪気とは、嫉妬、妬み、怒り、悲しみといったマイナスの感情から、生霊や悪鬼といったものまで含みます。
下記では、そういった邪気を浄化する方法をご紹介します。
1.空間の浄化方法
まずは、家や部屋に入ってしまった邪気を浄化する方法です。
埃や汚れは邪気にとって快適なため、よくないものをどんどん呼び込みます。
まずは、室内を徹底的に綺麗にしましょう。
散らかったものは整理整頓し、掃除機をかけて、水拭きをします。
ピカピカにすれば、邪気は居心地が悪くなって出て行きます。
仕上げにセージを焚けば、空間は完全なる清浄状態にリセットされます。
2.体の浄化方法
自分では気づいていないかもしれませんが、霊媒体質の人は実は結構、多くいます。
他の人からよくないものをもらってしまったり、生霊に憑かれてしまっても、体さえ浄化すれば大丈夫ですので、安心してください。
以下が具体的な体の浄化方法になります。
酒風呂に浸かる
まずは、お風呂を綺麗に掃除してからお湯を張ります。
可能であれば、塩素が除去できるビタミンC剤などを入れてください。
そこへ、コップ1杯の日本酒と天然塩50グラムを投入します。
そして、お風呂に体を沈め、水の神様の力を借りて、体の中から邪気が流れ出ていくことをイメージしてください。
酒風呂には、身を浄化する禊(みそぎ)の意味合いがあります。
浸かったあとのお風呂の水には邪気が流れ出ていますので、残り湯を洗濯物に使うようなことはやめましょう。
鼻うがいをする
鼻から菌が侵入して風邪を引いたり、感染症にかかったりすることがありますよね?
これと同じ原理で、実は鼻にも邪気がたまりやすいのです。
ですから、鼻を清浄すると、体も浄化されることになります。
まず、500mlペットボトル1/3分のミネラルウォーターをやかんに入れて煮沸します。
お湯になったミネラルウォーターに、天然塩18gを溶かしましょう。
人肌くらいの温度になったら、ボウルやコップに移して、口を閉じて片方ずつ鼻うがいをします。
喉に食塩水がおりてきたら口から出しましょう。鼻をよくかんだら浄化完了です。
瞑想をする
瞑想には、心を落ち着かせる効果のほかにも、浄化効果があります。
清潔で静かな部屋であぐらをかいて座り、両手を膝の上において親指と中指でリングを作ります。
心地のいい姿勢が見つかったら、目を閉じて深呼吸をします。
きれいな空気が鼻から入り、胸を満たし、循環していきます。
全身の力を抜いて呼吸観察だけに集中しましょう。
呼吸と共に体から邪気が抜けていき、それと同時にポジティブエネルギーで体を満たすことができます。
結界を張るときの注意点
結界を張ることで、邪気や良からぬものから身を守ることができますが、逆に結界が強すぎると、良くないものを呼び寄せてしまうことがあります。
それほど強い結界を一般人が張ることは難しいと思いますが、誤った呪術や方法にはくれぐれも気をつけてください。
また、邪気は結界を張った内部には侵入することはできませんが、その境界に良からぬものがたまってしまうことがあります。
たとえば、冒頭にご紹介した日光東照宮は、とても強い結界で守られています。
そのため、悪いものが入ることは決してありませんが、結界の外側ではたびたび、怪奇現象が目撃されています。
一説では、東照宮に向かってやってきた邪気が結界によって跳ね返され、その場に滞留しているそうです。
石段やお地蔵様の数が行きと帰りで違ったり、明らかに空気の澱んだ場所もあったりするそうですから、そういった場所を訪れるときは結界の周りにも注意してみてくださいね。
まとめ
思い当たることがないのに感じる不調は、もしかすると邪気が原因かもしれません。
目に見えない良からぬものが家や体内に進入することによって、体にもネガティブな影響を及ぼします。
それを事前に防ぐためにも、今回ご紹介した結界の張り方・作り方を参考に、あなたがゆっくり休める聖域を守ってくださいね。
ちなみに、テレビや映画で陰陽師が結界を張って鬼や妖怪を封じ込める場面を見たことがある人も多いのではないでしょうか?
もし陰陽師に興味があるなら、こちらの記事をおすすめします。