日本三大祭りのひとつ「神田祭」が行われる神田明神。
東京には、数多くの有名な神社がありますが、神田神社も大変人気の神社です。
1300年の歴史があり、東京で5本の指に入る縁結びの神社とも言われています。
仕事運アップや金運アップのご利益もあり、アクセスの便利さも人気の理由です。
今回は
- 神田神社の歴史
- 神社内のパワースポット
- お守り情報
など、参拝前に知っておくとさらに楽しくなる情報をご紹介します。
神田明神の成り立ち
神田明神は730年に創建されました。つまり、1300年の歴史がある神社ということになります。
元々は現在の場所ではなく、千代田区大手町・平将門公の首を祀る将門塚にありました。
約900年後、江戸幕府の区画整理によって、現在の場所に移遷。
その後は、第二次世界大戦中の東京大空襲にも耐え、火災からよみがえる神社として、そして近年は、アニメ「ラブライブ」とコラボし、サブカルチャー街秋葉原に近いこともあって、幅広い年齢層が訪れる人気の神社となっています。
お正月には場所柄、社員総出で初詣する企業も多く見られます。
実は、企業単位で初詣する習慣は、神田神宮を中心に広がったのだそうです。
神田明神のご利益とは?
神田明神には、だいこく様・えびす様・まさかど様の三柱が祀られています。
どの神様も異なるご利益効果があると言われており、1度の参拝で3倍お得です。
それぞれどんなご利益があるのか見ていきましょう。
一の宮 だいこく様・大己貴命(おおなむちのみこと):縁結び
だいこく様・大己貴命(おおなむちのみこと)は、別名:大国主命・大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)と言い、出雲大社と同じ神様です。
他の神から協力を得て国造りをし、多くの妻がいたことから、「縁結び」や「夫婦和合」のご利益があります。
縁結びは男女の仲だけではなく、仕事や商売など人々を取り巻くあらゆるご縁を結んでくれます。
この神様は別名が多く、だいこく様とも呼ばれます。
境内には、大きさ日本一のだいこく様像も祀られていて、パワースポットのひとつです。
二の宮 えびす様・少彦名命(すくなひこなのみこと):商売繁盛、知恵・健康運アップ
えびす様・少彦名命(すくなひこなのみこと)は、大己貴命が国造りをした時に大きく協力した神様です。
一寸法師のモデルになった神様とも言われています。
国造りの過程で、農業技術、医薬、酒造りを伝え、玉造温泉、道後温泉、箱根温泉を発見したという説もあります。
それゆえ、医薬の神、農耕の神、温泉の神、酒造りの神であり、「商売運」・「知恵」・「健康運」アップのご利益があります。
医大受験祈願にも人気の神様です。
三の宮・まさかど様・平将門命(たいらのまさかどのみこと):勝ち運・厄除け
平将門は平安時代中期の豪族で、京都で藤原氏に討たれた時の首が、執念により東京まで飛んで帰ってきたという伝説のある人物。
徳川家康も、関ケ原の戦いの前に先勝を祈願し、勝利したと言われています。
「勝運」・「厄除け」のご利益があります。
神田明神の「見所」、「パワースポット」
神田明神は東京の守護神であり、パワースポットとしても知られています。
江戸幕府は区画整理の際、風水を取り入れ、神田明神をその要(かなめ)の施設のひとつとしました。
今でも、神田明神にはとても良い気が流れています。
パワースポット「獅子山の滝」
御札・お守り授け所の少し先に、小さな滝があります。
岩を組んだ人工滝ではありますが、常に水が流れていて気持ちのいい場所です。
滝の上に獅子の夫婦がおり、子供の獅子を下に突き落としています。
見所「銭形平次の碑」
パワースポットとは少し違いますが、江戸庶民のヒーロー「銭形平次」の碑があります。
これは、銭形平次が神田明神下台所町に住み、この界隈を中心に活躍していた設定があるためです。1970年、映画界や出版界有志が発起人となり、建立されました。
碑の周りの地面が寛永通寶の形になっており、まさに「銭形」。
平次の隣には、子分の八五郎の小さな碑もあります。
銭形平次ファンの方は必見です。
神田明神おすすめのお守りは?
縁結守
男女の仲だけでなく、全てのものが幸福であるように、あらゆるご縁を結んでくれるご利益があります。
出雲大社と同じ神様なので、効果は抜群。
縁結守は、赤・白2つ入ったセットになっていて、縁を結びたい方に片方を渡すと結ばれると言われています。
2つ入りセットで、1000円です。
勝守
徳川家康も、関ケ原の戦いで神田明神のお守りを授かり、勝利したと言われおり、そのご利益はかなり期待できます。
社会人であれば、取引やプレゼン。
学生であれば、入試・各種試験。
スポーツ選手で、競技大会。
にオススメのお守りです。
勝守は、1つ500円です。
おねがい兎守
大黒様の神話、因幡の白兎にまつわるお守り。
かわいらしい小さなウサギと、願い事を書き込む短冊が付いています。
達成したい事やお願い事を書き込み、付属の袋に入れて持ち歩きましょう。
おねがい兎守は、1つ800円です。
IT情報安全守護
IT情報安全守護は神田明神独特のお守りで、平成14年にパソコン全体の情報を守るために授与がはじまりました。
神田明神近辺には、電気街やビジネス街があり、パソコンに囲まれて仕事をする人々からの需要が高かったのでしょう。
ウイルスやフリーズ、強制終了など、人の力では対応しきれないトラブルや個人情報漏洩から守ってくれます。
IT情報安全守護は、ICチップをデザインしたカッコいいお守り。
他の神社ではなかなか見ないお守りなので、お土産にも喜ばれます。
IT情報安全守護は、1つ1000円です。
しごとのお守り
大黒様縁結びお守り、IT情報安全守護、名刺入れのお得かつ実用的な3点セット。黒・赤・茶の3色あります。
革張りでマグネットで止まるようになっており、スマートなデザインなのでビジネスマンが持ち歩くのにぴったり。
縁結びということで、就活にも効果がありそうです。
3点セットで1000円です。
ラブライブお守り
アニメ・ラブライブに神田神宮が頻繁に出てきたことから、ラブライブと神田明神がコラボ。
キャラクターの女の子が描かれた可愛らしいお守りです。
ラブライブお守りには、身体健全のご利益があります。1つ800円です。
また、境内には、ラブライブ絵馬もあります。こちらは1つ1500円です。
神社周辺では関連グッズも売られており、買い求めるファンが後を絶たないそうです。
こち亀お守り
こち亀連載40年を記念してコラボした「こち亀のお守り」。
マンガこち亀にも、しばしば神田明神が登場しており、両さんが神田明神下に住み込んだり、神田祭がマンガ内で取り上げられたこともありました。
こち亀お守りは、2016年こち亀連載終了するにあたって、全長8メートルの「こち亀絵巻」が神田明神に奉納されたのがきっかけで誕生したお守りです。両さんをはじめとするキャラクターが焼き印されています。1つ800円です。
こち亀主要キャラが描かれたデザインの絵馬もあり、こちらは1つ1500円です。
神田祭へ行こう
神田明神と言えば、日本三大祭り及び江戸三大祭りのひとつ「神田祭」。
非常に多くの人でにぎわい、活気がありますので、お祭り好きは必見です。
開催時期
5月初旬~中旬の間で、7日間に渡って行われます。
2017年度のお祭りはもう終わってしまったので、2018年はいつ?と気になるところですが、2018年の神田祭は行われません。
神田祭は2年に1度、奇数年に行われることになっており、2018年は陰年。
次の神田祭は、2019年5月になります。
2018年は「例大祭」だけ行われるのですが、大部分は関係者のみで神殿内で行われ、一般の参拝客が見学できるのは「氏子の行列」と「巫女舞」。
ただし、陰年であっても2日間ほど御神輿が町内(神田明神付近のごく一部の地域)を周る様子は見られます。
神田明神入り口から門の間に露店も並びますから、お祭りの雰囲気は味わうことができます。
見どころ
神田祭の一番の見所は、神輿行列の見られる「神幸祭」。
300メートルもの長さの「平安絵巻」を再現した行進です。
平安装束をまとった人と豪華な神輿が、街中をなんと30キロメートルに渡り、練り歩きます。そして、その翌日の「神輿宮入」。
100其の御神輿が神田明神の境内に担ぎ込まれ、神田明神最大の見せ場と言われています。
全ての御神輿が神田明神に担ぎ込まれるわけではありませんが、その数たるや100其以上。
こんなにも多くの御神輿が神田・日本橋・秋葉原・大手・丸の内を巡行するのですから、それはもう圧巻の一言。
人もごった返していて、いろいろ疲れるかもしれませんが、1度見ておいて損はありません。
もっと詳しく知りたい方は、神田祭の公式サイトをチェックしてみてください。
神田明神をお参りすると成田山新勝寺に行けなくなるって本当!?
「神田明神にお参りした人は、成田山新勝寺にお参りしてはいけない。また、その逆もしかり。」
という説があります。
これは一体どういう事なのでしょうか?
神田明神は、平将門公をお祀りしているのに対して、成田山新勝寺は、935年~940年に起こった平将門の乱を鎮圧するため、平将門に呪詛をかけた場所になっています。
そのため、1000年以上経った今でも、平将門やその家来の子孫や神田明神の氏子などは成田山には参拝しません。成田山に行ってしまうと、平将門のご加護が受けられなくなるのだそうです。
NHK大河ドラマの出演者は、例年、成田山での節分豆まきに参加しますが、平将門が主人公の大河ドラマに出演した関係者は、成田山での豆まき参加を辞退したそうです。
このように、神田明神と成田山新勝寺は1000年以上、表裏一体の因縁があります。
平将門の関係者でない人ならあまり気にしなくてもよいジンクスなのかもしれませんが、絶対にお参りしてはいけない人が存在することも事実。
「どちらの神社も1回程度しか参拝しない」というなら問題がないかもしれませんが、お守りを買うならどちらか1つにしておき、そのお守りを持った状態でもう片方の神社に行くようなことはしない方が賢明でしょう。
また別の見方をすると、「神田明神をお参りしたけどあまりご加護がない・・・」という人は成田山を参拝してみると、意外とそちらの方が合うということもあるかもしれません。
いずれにせよ、この2つの神社の因縁関係には要注意です。
神田明神 基本情報
アクセス
- 所在地: 東京都千代田区外神田2丁目16-2
- 最寄駅: 御茶ノ水駅より徒歩5分・秋葉原駅(電気街口)より徒歩7分
- 駐車場: 若干数あり(無料)
- 周辺に有料パーキング多数あり
参拝時間
- 24時間
- お守り授与: 9時~16時半
- 御朱印・御祈祷など: 9時~16時
まとめ
神田明神には、ご利益がたくさんあります。
ラブライブやこち亀とのコラボなど、神社や神様がとても身近に感じられる存在でもあります。
他では見られない珍しい種類のお守りが多くあるので、東京土産にもオススメです。
喧騒とした都心の中に佇む歴史のある神社「神田明神」、ぜひ一度は訪れてみてください。