利他主義という言葉から何を感じますか?
広辞苑によると『①自分を犠牲にして他人に利益を与える事。②仏が(阿弥陀如来)が人々に功徳や利益を施し済度すること』とあります。一般的には、調和を優先的に考えている『利他主義』の人の方が自分中心いわゆる『自己中』という『利己主義』の人よりまわりから好感持たれているようです。
では、なぜ『利他主義』が成功の秘訣となるのでしょうか、ここでは様々な角度から説明していきたいと思います。まず言葉の理解を深めるために古人の名言、中国古典、聖書、仏典などから『利他』に類似する言葉をひもといてみましょう。
『人のために骨を折れ、損得を越えて誠実であれ』 論語より
『布施波羅密』(ふせはらみつ※他に布施することで天国への門がひらけるの意味) 仏典より
『汝の敵を愛せよ』 聖書より
一方自然現象からも『利他』の原理を知ることが出来ます。動植物の呼吸という現象、しくみはお互い相互が『利他主義』を実践しています。
酸素を吸収した動物は二酸化炭素を排出し植物はそれを吸収し成長の過程で酸素を排出するといったことです。これらの言葉は人が生きるための教訓のような固い感じを持っているのは確かですが古今東西、未来に至るまでこの相互の法則は変わりません。
成功のために強くしなやかな『意思』を持つことは当然なのですが、実は他人の協力なしには成功など夢物語にすぎません。
さて、私たちを取り巻く環境の中で『利他主義』を徹底するという事はどういう事なのかについて記していきたいと思います。 [続きを読む…]