子供が生まれてくるとき、最も楽しみであり、頭を悩ませることの1つが『名づけ』ではないでしょうか?
名前は、親が子供に1番初めにプレゼントするものであり、一生使う大切なものです。
少しでも幸せになれるように縁起のいい名前をつけてあげたい言う考えから、画数から運勢を見る姓名判断を利用する方も多いでしょう。
インターネットで「姓名判断」と検索すると、名前を入力して簡単に診断できる姓名判断のサイトが数多くあります。
しかし、サイトによって字画の数え方や運勢の結果が違ったり、なかなか良い画数の名前が見つからなかったり、どうすればいいの? という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は、名前の画数を決めるとき押さえておくべき、注意すべき3つのポイントをお伝えします。
姓名の画数から見る5種類の運勢
姓名の画数から判断できる運勢の要素は、総格・天格・地格・人格・外格の5格あります。
それぞれどのような運勢に影響してくるのか、姓名のどの部分で判断できるのか1格ずつ見ていきましょう。(サイトによって呼び方が違う場合もあるので、かっこ書きで複数記載しています。)
1.総格(総運)
姓と名の合計字画数から見ます。
生まれてから亡くなるまでの総合運で、特に50代から晩年にかけての運勢に大きく影響を及ぼします。
ただし、他の運との組み合わせが重要であり、晩年に影響するといっても、その頃には結婚などで苗字が変わっていることもありますので、総格だけで判断することはできません。
2.天格(天運、祖運)
姓の総画数から見ます。
祖先から受け継いだ苗字なので、自分の力が及びません。家系が持つ宿命的な運勢で、晩年になるほど影響力が濃くなるとされています。
しかし、この運勢は先祖の環境を見る運勢であり、吉凶には関係ないため、凶数でも気にすることはありません。
3.地格(地運、初運)
名前の合計画数から見ます。
幼少期から青年期(誕生~20歳ぐらいまで)の運勢を表し、その人の成長過程に強い影響を与えます。性格、対人関係、金運、適職、性的傾向など生活面を象徴し、外部から受ける影響力を表します。
また、「他人からみた自分の印象」を表し、吉数であれば他人から良い目で見てもらえて社交性にも富みます。
親がつけた名前で、親から背負った運勢であり、結婚してからも地運は変わらないため、重視する必要があります。
4.人格(人運、主運)
姓の最後の字画数と名の第一字の画数を足して見ます。
姓と名両方の画数を用いるため、5つの運の中で最も中心的で重要な運勢と言われています。
20歳~50歳ぐらいまでの中年期の運勢を表します。
性格や才能など人物の内面を表し、人運が吉数であれば性格面で良い影響(ポジティブである、積極的に行動できるなど)が現れます。その結果、人間関係や協調性、社会的な成功、結婚・家庭運に影響してきます。
違う名前の組み合わせで人運を見たときに同一の画数であっても、他の姓名の画数の組み合わせ次第で、その強弱が左右されたりもします。
5.外格(外運、助運)
総運の画数から人運の画数を引いた数で見ます。
家庭や職場など外部から受ける影響力を表し、対人関係、社会的環境など一般の運勢です。吉数であればよき友人、教師、配偶者、上司など、人に恵まれます。人は一人では生きていけません。対人関係は人生において大切なものですから、是非とも重視したい項目です。
また、外運が凶数の場合は他の運を巻き込んで悪い方向に導くこともありますから、注意する必要があります。
以上の5つです。
総格・天格・人格・外格の4格は姓に影響されるため結婚後など運勢が変わってきますが、地格は名前の合計画数を見るため一生変わらないものですね。
陰陽五行と三才配置
先ほど説明した五格については知っている人が多いと思いますが、陰陽五行と三才配置については、あまりなじみのない人もいるのではないでしょうか?
宇宙に存在するすべてのものは「木・火・土・金・水」の5つの要素からできているという紀元前の中国の考え方から生まれました。
五角の中の「天格」「人格」「地格」の数字を木・火・土・金・水の五行に変換し、その3つの配置で吉凶を占います。
天格、人格、地格の下一桁が1~2だと「木」、3~4だと「火」、5~6だと土、7~8だと金、9、0は水となり、例えば変換して木木火の配置になると大吉だが、火木土だと凶である・・・というふうに、組み合わせによって吉凶が変わってきます。
どの組み合わせが良いのかは、専門書やインターネットのサイトで見つかりますし、三才配置まで算出してくれる姓名判断サイトもあります。
こちらのサイトが比較的わかりやすいです。 >> http://enamae.net/
姓名判断サイトによって同じ名前でも判定結果が違う場合
インターネットを誰でも使えるようになった現在、無料で姓名判断を行えるサイトがたくさんあります。候補の子供の名前をサイトに打ち込むと、面倒な画数の計算などの手間もかからず即座に姓名判断をしてくれます。
とても便利ですが、サイトによって同じ名前・画数でも判定結果が異なるという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
いったいどのサイトが正しいのかと疑問を感じているかも知れません。
しかし、これはどのサイトが正しい、正しくないと言うわけではなく、姓名判断にはいくつもの流派があり、流派によって異なる点があるのです。
・漢字画数の数え方が違う
まず、新字体で数えるサイトと、旧字体で数えるサイトがあります。新字体だと「沢」だけども、旧字体の「澤」で数える、など。
部首の数えかたが違うこともあります。例えば、さんずいは「水」の意味なので4画、「てへん」は「手」なので4画、といった具合です。
素人では正しい画数を計算することは難しく、間違いない画数で占いたければ、本格的な姓名判断の本を調べたり、専門家に有料で姓名判断を依頼する必要があるでしょう。
自分で占う場合は、旧字体か新字体かの問題は普段書類で頻繁につかう文字を用いるなど、しっくり来る方法で占うといいのではないでしょうか。
・五格の計算方法や意味が違う
最初の項目で、大まかな5格の意味や見方について説明をしましたが、その5格の意味や運勢の解釈も流派によって多少の違いがあります。
また、重視している格もそれぞれ違いがあります。
おおよそのサイトで共通しているのは、「天格(姓の総画数)」をあまり重視しないということです。
色々なサイトを見比べて、天格以外の画数のうち、吉が3~4つあれば良いぐらいの気軽な気持ちで考えると良いのではないでしょうか?
まとめ
姓名判断のポイントをお伝えしてきましたが、最後に伝えておきたいポイントは、姓名判断はあくまで統計学的な占いであり、自分の人生を決めるのは自分自身だということです。
姓名判断が良い結果の場合は、自信を持って信じることができますが、あまり姓名判断にこだわりすぎずに、つけてあげたい漢字の意味や名前のひびきを重視するのも良いかも知れません。
それでもこだわりを持って、最高に運勢の良い・縁起のいい名前をつけたいのであれば、専門家に相談・依頼するのが良いでしょう。
ぜひ納得のいく素晴らしい名前をつけてあげてくださいね。