好き嫌いが激しい人、あなたの周りにいませんか?
好き嫌いが多い人というと、わがままであったり、文句が多かったり、面倒くさそうなどのイメージがあり、あまりよい印象は持たれません。
誰でも好き嫌いはありますが、あまりにも好き嫌いが多すぎると、周りから「付き合いきれない」と思われてしまう場合だってあります。
それに、事あるごとに「これは美味しくない」「この人は嫌い」と感じてしまうようでは、不快に感じる機会も多いはず。本人もきっと生き辛いはずです。
今回は、好き嫌いが激しい人の特徴や原因、またどうやって好き嫌いを克服するのかをお伝えしていきます。
好き嫌いが激しい人の特徴5つ
好き嫌いが激しい人の特徴には、いったいどんなものがあるのでしょうか?
1.こだわりが強い
好き嫌いが多いということは、裏を返せば、こだわりが強いということ。
たとえば、
「ワインはどこどこ産がおいしい」
「サラダには、必ずこのドレッシングをかける」
この程度のこだわりやポリシーであれば、たいして悪くはないのですが、
「どこどこ産のワイン以外は、まずくて飲めない」
「好きなドレッシングがないので、このサラダは食べない」
といったふうに、こだわりが強すぎたり、自分のポリシーを人に押し付けてしまうようだと、周りの人の気分まで害してしまいます。
自分の家の中などで、自分ひとりでこだわりを貫き通すのは自由ですが、他人や恋人などにも強要してしまうと面倒な人だなと思われてしまいます。
2.寛容さがない
「これしか食べられない」
「これはこうしないと楽しめない」
「この人はこういうところがあるから嫌い」
などと、嫌いな対象が多い人は、寛容さがないともいえます。
人間だれしも嫌いなものはありますし、「嫌い」という感情は自然なものですから、嫌っていけないわけではありません。
しかし誰にでも嫌いなものがあるのと同様、誰にでも欠点があります。あの人もこの人も嫌いというような人は、人の欠点を受け入れる器が小さく、寛容さがないのかもしれません。
また、食べ物の好き嫌いにしても、たとえば、他人が自分の嫌いな食べ物を食べているときに
「よくそんなまずいもの、食べられるね? 」
などと言ってしまうようでは、かなり問題です。相手はせっかくおいしく食べているのに、気分を害してしまいます。
自分の価値基準が全てになってしまって、相手の価値観を受け入れることができなくなっているのでしょう。
3.人への悪口や批判が多い
好き嫌いが激しいがために、批判的になったり、人の悪口を言うことが増えてしまう人もいます。
表立って言わなくても、心の中で人の事を常に批判していることもあります。
食べ物の好き嫌いはともかく、他人への批判、否定をしやすい人は、実は自分自身を否定している場合が多いです。
自分に自信がないので、自分の嫌な部分を相手の中に見つけると、批判してしまうのでしょう。あるいは、自分が持っていない部分に嫉妬してしまうようです。
しかし、人を批判したり、悪口を言って一番損しているのは、実は自分自身。
人の悪口を言ってスッキリする人もいるでしょうが、悪口を聞かされている方は不快に思っているか、または同調して、悪口で発散しているかのどちらかでしょう。
ただ悪口を言い合うよりも、その人の良いところを見つけようとしたほうが精神衛生上にもいいはずです。
もし良いところが見つからなかったとしても、「この人は自分とは違う世界の人なんだ」と割り切ることができれば、悪口や批判を言わなくても済みますし、自分の気持ちもずいぶん楽になるのではないでしょうか。
4.好奇心がない
とくに食べ物の好き嫌いが激しい人に言えることですが、偏食家は好奇心が少ない傾向にあります。
子供の時に嫌いだった食べ物を大人になってから克服した人は、「子供の時は嫌いだったけど、大人になって食べてみたら意外とおいしくて好きになった」というケースがとても多いです。
しかし好奇心のない人は「嫌いだけど、もう一度食べてみようかな」という気持ちにならないので、試す機会を失ったまま大人になるのです。
5.決めつけが強い、頑固
食べ物の好き嫌いや人の好き嫌いの激しい人のどちらにも言えることですが、少しでも「この人のこういうところが嫌い」と思ったり、「この食べ物はまずい」と思ってしまうと、その気持ちを覆すことがとても難しい人が多いです。
好き嫌いが激しい人すべてがそうではありませんが、たとえば恋人の欠点を見つけたときに、改善の余地があるかもしれないのにすぐに別れてしまい、長続きしません。
またトマトが嫌いだった場合、人参やりんごがベースの野菜ジュースに少しトマトが入っているだけで、トマトが嫌いだからその野菜ジュースも飲めないと、決めつけてしまいます。
その野菜ジュースはトマトの味がなく、飲んでみたらおいしいかもしれないのに、決めつけているので挑戦すらしないのです。
好き嫌いが激しくなる原因4つ
好き嫌いが激しくなる原因には、いったいどんなものがあるのでしょうか?
1.子供の時に甘やかされていた
好き嫌いが激しくなる原因は、多くの場合、幼少期の環境が影響しています。
子供のころに出された食べ物に「食べたくない」「嫌いだ」と文句を言って食べ残すわがままが許されていた場合、偏食やわがままな性格が治らないまま、大人になってしまうケースです。
わがままな人は食べ物だけでなく、人の好き嫌いも激しく、自分の思い通りにならないと、文句や悪口を言いやすい傾向にあります。
大人になってからわがままな性格をなおすことは、なかなか簡単な事ではありません。
わがままな人が好き嫌いの克服をするには、まずは性格から見直していく必要があります。
2.子供のころのトラウマ
甘やかされて育った場合の反対で、苦手なものをむりやり食べさせられて、それがトラウマとなり、食べられなくなってしまうケースも存在します。
また、ある特定の食べ物を食べて体調を壊した経験のある人は、それ以降、その食べ物をトラウマで食べられないという人もいます。
この場合は、時間が経て大人になってから食べてみた結果、意外とおいしく食べられたというケースが多いです。
ただ、好奇心がない、消極的な性格であった場合は、その食べ物をずっと避け続けることになってしまいます。
3.子供の時の食事環境
幼少期に親があまり料理をせず、濃い味の料理や化学調味料のたっぷり入ったお惣菜ばかりが食卓に並ぶ環境だと、食べたことのない食材や味付けが多いまま、大人になってしまいます。
化学調味料のせいで素材そのものの味がわからなくなってしまっているので、何にでも調味料をかけて食べようとします。
あなたも知り合いにいないでしょうか?
結婚相手の好き嫌いが激しく、何にでもソースやマヨネーズ、醤油などの調味料をかけて食べるので、凝った料理の作り甲斐がない、と嘆く奥様を・・・。
もちろん、環境が変わって食べられるようになるケースもありますが、性格が頑固だった場合は、偏食も治りにくい傾向が強いです。
4.両親も好き嫌いが激しい
親が料理上手で、色んな食材が食卓に並ぶ恵まれた環境であったとしても、好き嫌いが激しくなる人もいます。
その場合、両親に好き嫌いがある可能性があります。
子供は親の事を見ていますから、好き嫌いをしていると子供も真似をします。
食べ物だけでなく、人の好き嫌いも同じです。
親が家の中で人の悪口や文句を頻繁に言う状況だと、子供も真似をします。
性格の50パーセントは遺伝によるものと言われており、さらに幼少期の環境こそがその人間を作るため、子供の性格はどうしても親に似ることになります。
大人になって自立し、「好き嫌いが激しいのは恥ずかしいことだ」と自覚して克服する人もいますが、現実的には極少数です。
好き嫌いを放っておくことのデメリット5つ
過剰に好き嫌いがあることのデメリットは、具体的などんなことでしょうか?
1.わがままで協調性のない性格になる
子供のころから好き嫌いが激しいまま矯正されずに育つと、わがままで協調性のない性格が形成されてしまいます。
嫌いなものでも受け入れて食べることは、「苦手なものでも受け入れる」ための練習です。
嫌いなものは食べなくてもよい、という育ち方をしてしまうと、食べ物に限らず苦手なものや嫌な事を受け入れにくい性格になります。
そのため大人になると、仕事で嫌な事があったから会社を辞める、会社にいる嫌な人とは仕事に必要な話もしないなどの行動をとってしまいがちです。
少しでも嫌なところがあると受け入れられないため、友達もなかなかできず、寂しい状況に追いやられます。
2.病気になりやすい
あまりにも食べ物の好き嫌いが激しく、偏食をしていると、免疫力が低下して病気になりやすくなります。
栄養素の不足は、うつ病や貧血、肥満、糖尿病の原因となります。
病気をしなくても、疲れやすかったり、便秘や肌荒れになったり、女性の場合であれば、生理痛がひどくなることもあります。
10代、20代の若いうちは症状が出なくても、年齢を重ねるにつれて、症状が表出してくるのです。
人の好き嫌いが激しい場合であれば、それがストレスになって、うつ病になる可能性もあります。
好き嫌いは、病気にならないうちに克服しておくべきなのです。
3.親の好き嫌いが激しいと子供にも影響が
両親のどちらか、あるいは両方が好き嫌いが激しいと、子供にも良くない影響が出てしまいます。
たとえば、料理をする母親に嫌いなものがあると、自然とその食材が食卓に登場する機会が少なくなります。
子供は食べたことがない食べ物や食べなれない食材に対して警戒心を抱くので、食わず嫌いになる可能性が出てくるのです。
また、母親が色んな食材を食卓に出していたとしても父親が好き嫌いをして残していると、子供は「嫌いなものは残していい」と判断します。
親は子供の見本ですから、子供の好き嫌いに悩んでいる場合は、まず親の好き嫌いを見なおすところからはじめたほうが近道かもしれません。
4.孤独死の可能性
人の好き嫌いが激しく、ごく限られた人としか交流しない人は、人間関係がかなり偏ります。
自分と気の合う人以外とは余計な人付き合いをしない、そのほうがムダがなく楽だ、という考え方もあります。
しかし、人の好き嫌いが原因で人付き合いを避けていると、人間関係を構築する力や新しい人と友達になる機会をどんどん失ってしまいます。
若い間は社会人として人とのつながりがありますが、定年退職後に家族も友達もいないとなると、孤独死に一直線でしょう。
ちなみに、孤独死するのは老人だけとは限りません。最近は、20代~40代の若年層の孤独死も増えてきており、問題になっています。
人を好き嫌いで判断しすぎずに、円滑な人間関係を築ける力をつけていきたいものです。
5.好き嫌いが多い人はモテない
異性と一緒にレストランへ食事に行くという状況を想像してみてください。
相手がどんな食べ方だと一番気持ちがいいでしょうか?
野菜などをよけながら、おいしくなさそうに食べる人よりは、どの料理もおいしそうに全てキレイにたいらげる人の方が、見ていて感じがよいのではないでしょうか。
恋人にご飯を作ってあげたとしても、好き嫌いなくおいしそうに食べてくれる人の方が作りがいがあります。
あまりに偏食が多いと異性に好かれず、結婚が遠のく可能性だってあるかもしれません。
異性にモテたい、結婚したいという人は、若いうちから好き嫌いを克服しておくことをオススメします。
食べ物の好き嫌いを克服する方法3つ
1.調理法を変える
好き嫌いが激しいと一番困るのは、実は本人よりも家族や周りの人ではないでしょうか。
ご飯を作っても「これは嫌い、これは食べたくない」と言われるのがあまりに多いと、困ってしまいます。
食べられない食材、とくに野菜の好き嫌いが多すぎると、栄養面でも心配です。
嫌いな食材は調理法を変えると食べられる、というケースが多くあります。
とくに、小さくみじん切りにする、潰してハンバーグに練り込む、ポタージュスープにする、と食べられる場合が多いようです。
食材の香りそのものが苦手な場合は、しっかり味付けをして食材の香りを消してしまうといいでしょう。
作る方は面倒で、かつ、すぐに根本的な解決に至るわけではありませんが、食材に慣れさせるという意味で効果があります。
2.好き嫌いができない状況を作る
好き嫌いの激しさが治らない人の原因のひとつに、好き嫌いすることは良くないこと、恥ずかしいこと。そう思っていない点が挙げられます。
今の日本はモノに溢れているので、多少嫌いなものがあっても残して、好きなものを買って食べることが簡単にできてしまいます。
よほどの災害時でない限り「これを食べないと食料がない」という状況にはならないため、好き嫌いしていても困らず、好き嫌いができない状況を作り出すのは難しいです。
そこでオススメの対策法は、会社の上司や取引先の相手など「わがままが言いにくい相手」と食事する機会を多く設けるようにすることです。
友人や家族同士なら遠慮なくできる好き嫌いも、会社の上司や取引先相手などとの接待の席ではそうもいっていらない人は多いのではないでしょうか。
実際に、仕事上の付き合いで「残したら失礼だな」と思って頑張って食べているうちに、嫌いなものが食べられるようになったケースは多くあります。
また接待などでいくレストランは、新鮮で質のよい食材を使った料理が食べられることも多いため、味でハズレを引くことは極端に少ないのも、この方法の魅力のひとつでしょう。
3.自分で苦手な食材を調理してみる
とくに食わず嫌いの食材に効く方法になります。
自分自身で苦手な食材を調理してみることで、食べ物への感謝の気持ちや愛着が湧いて食べられるようになることがあります。
この方法は、子供の好き嫌いにも効果的です。
調理のお手伝いを通して達成感だけでなく、自分事としてその食材を見ることができるため、嫌いだった食材も積極的に食べたがるようになります。
子供も大人も、自分で作ったものは格別に感じるのです。
夫の好き嫌いが激しくていつも食事を残されて困っている、という方は、一度料理をさせてみるか、一緒に作ってみるいいでしょう。
きっと料理してもらうことや食材へのありがたみを感じてもらえるはずです。
人の好き嫌いが激しい場合の対処法
人を嫌いになりやすい人は、好きか嫌いかをすぐに白黒つけたがろうとします。
ですから、人への好き嫌いの激しさを緩和するには、まず「好きか嫌いか」の判断を遅らせてみてください。
「嫌い」という感情が湧いてくるのには、何らかの理由があるはずです。判断を下すまえに、その理由をすこし深掘りするのです。
つまり、いきなり「この人は嫌い」と総合的な烙印を押すのではなく、「この人のこの部分が嫌い(この部分は好き)」というように、細かく分析してください。
また、総合的に好きか嫌いか判断しなくても大丈夫です。曖昧にしておいて構いません。
好きか嫌いかを自分の中で曖昧にしておくことで、嫌いな人を無理に好きになろうとすることもしなくてよくなるので、自分の気持ちも楽でいられます。
まとめ
好き嫌いが激しい人の特徴や原因、克服方法をお伝えしましたが、いかがでしたか?
人間誰でも嫌いな食べ物があったり、嫌いな人はいます。
好き嫌いの激しい人は、ある意味、自分に正直に生きているといえるでしょう。
ですが、好き嫌いが激しいがために、周りに不快な思いをさせていることも忘れてはいけません。
周りの人に不快な思いをさせても、まったく気にならない人もいるかもしれませんが、周りから煙たがられて自分から人が離れていってしまうのは誰でも寂しいはずです。
食べ物でも人間関係でも、嫌いなものが多いと一番損するのは、実は自分自身です。
それなら、嫌いなものよりも好きなものを増やした方が楽しく生きられそうではないでしょうか?
ぜひこの記事を参考にして、人や食べ物の好き嫌いの克服にチャレンジしてみてください。
人生がもっと明るくなるかもしれませんよ。
他の方にも仰っていますが(その方には返信されてませんが…)、なりたくて偏食になった訳ではないということをご理解いただけないでしょうか。
私は小さい頃からどうしても苦手な食べ物が多かったのですが、親も無理矢理食べさせてきましたし、私も自分の偏食は『恥ずべきこと』として教えられてきたので、何度も何度も何度も何度も何度も何度も食べようと努力してきました。
でも成人しても尚、どうしても気持ち悪くて多くの食べ物が食べれられないのです。(アレルギーではありません。)
成人してからも苦手な食べ物が増える一方です。
貴方はなんと注釈を付けようが、どうしたって『偏食家=性格が悪く、傲慢でワガママ』と思い嫌いで許せなくて仕方がないのかもしれませんが、貴方のような偏食ヘイトの人々に非難され、貴方のような『普通』に好き嫌いなく食べれる人と食事をする時も、相手に不快な思いをさせないよう吐き気と涙を堪えながら我慢して苦手な物を食べています。(笑顔で食べながらトイレで吐いていたこともあります)
それでもどうしても受け付けられずに食べれられなくて、貴方のような人に決まって非難されることも多々あるのですが。
そのため、「また人を不快にさせるのでは?」「無理矢理食べろと言われるのでは?」「ワガママで子供っぽいと怒られるのでは?」と思い、人と食事を取ることが恐怖に感じるようになりました。今では社会生活での最低限以外は絶対に一人で食事するようにしています。
最後に、私達に栄養的に偏りがあって、貴方になんの不幸がありますか?私達偏食家が最悪身体を崩して終わりです。それが死ぬ程迷惑ですか?
野菜や肉など、あらゆる物を食べられない姿を見ると許せなくなりますか?こんな記事を書くほど憎くてたまりませんか?
どんなに努力しても普通に食べらない偏食家がいることをご理解ください。