成功法則の本はちまたに溢れています。もちろん、効率のいい努力、というものは存在しますが、すべての基本にあるのは『継続力』です。
では、何故『継続力』がすべての基本になるのか、考えてみましょう。
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説得力が生まれる
世の中には何でも器用にこなせる人が少なからずいます。しかしその『器用な人』は、それが実力なのか、偶然なのか、そしてなにより、『継続できるものなのか』を、他人は評価する際に見ます。
仕事ならば、継続的に、レベルを落とさずにできることが、まず求められます。継続的に、レベルを落とさず、これを証明するには、実績を示す他ないのです。
つまり、言い古されていますが『継続は力なり』、つまりそれは自分の能力を示すことでもあります。
持続力がある
上記とかぶりますが、持続力がある、つまりアテになる、ということです。
何かがあったとき、『誰かにお願いしよう』ではなく、『あの人に言えば』と思ってもらえれば、あなたは人の一歩先をいけることになります。場合によっては、あなたより能力のある人よりも、です。
人からの評価は、能力の有無よりも、自分にとって価値があるかないか、です。能力があってもアテにならない人は、絵に描いた餅以外の、何ものでもありません。
『あの人に言えば何とかしてくれる。』
もちろんそれは作業能力、企画力という能力で計れる部分もありますが、その人との関わりの積み上げ、という持続力は、貯金に通じるものがあるのです。
熟達する
簡単にいえば、『慣れ』です。『慣れる』というのは慣れて適当になる、という意味ではありません。
経験することで、『パターン』というものが、体に沁み込みます。運動でいえば、条件反射で体が動くほど反復運動することになりますが、思考も同じです。
ある問題が起きた時、どの方向からアプローチすべきか、検証はどう行うべきか。頭のいい人なら経験が少なくても慣れた人と同じ結論にたどり着くかもしれません。しかし、それにたどり着くためにかかる時間は、まるで違います。
思考し続けること、繰り返し続けること、これは人より抜きんでる大事なことです。コンピュータのプログラムさえ、走らせる回数が少ないと動作が遅いのです。
プログラムが組まれていない人の思考では、比べるべくもありません。ただなぞればいいもの、ではないのですから。
人の役に立つ
細分化していけばもっと細かくなりますが、結局成功というのは人に評価されることで到達できることです。
いい人、というだけでは成功できませんが、『人の役に立つ』ことができなければ、金銭的なものは手に入りませんし、スポーツにおいても、1日休んでしまえば取り戻すのに3日かかる、といわれています。
いつでも結果を出せる、休んでいるように見えても、アイドリング状態で待機している人は、フットワークが軽いものです。
クオリティーが上がる
・安定したパフォーマンス
・即応性
・即時性
この三つを同時に叶えるのは結構難しいものです。ですが、これは、継続し続けることで身につけていくものです。
どの程度クオリティーを必要とされるか、は相手次第。けれど実績を積むうちにクオリティーは上がっていくのです。ここで、注意点です。
『最初からハードルを高くしてはいけません。』
成功は天才に与えられるものではなく、人に求められるものを人に提供できたときに、人からもたらされるものです。
民話である、わらしべ長者を思い浮かべてみるといいでしょう。わらしべ長者は継続的に、必要とする人に必要なのものを与えることで成功しました。
その相手に出会えたのは運ですが、『与える』という行為はなかなかできません。あなたは、与えるものを蓄えて、与えるべき人に与えることができれば成功できるのです。
好きこそものの上手なれ
では、なにを蓄えますか? それはなにか、あなたが得意なもの、好きなものから始めてみるといいでしょう。
ただ、忘れてはいけないのは、好きだと思う人は他にもいて、好きなことをすることを苦にする人は少ない、ということです。『好きこそものの上手なれ』という言葉が、端的に表していますね。
好きだというだけで目移りすれば、継続することはできません。誰かより優れた結果を残すには、やはり継続は力なり、なのです。
継続することで人に評価されれば、自分に自信もつきます。人の目につけば、改善点も知る機会が増えます。最初は少し大変です。
それでもやはり、
『継続こそ力なり』
そして継続こそ成功法則になりえるのです。たとえ天才であっても、一発屋で終わった場合を成功といいますか?
継続する、という才能が、この世の中で一番大切な能力なのだということを改めて実感してください。
まとめ
いかがでしたか?
継続、それは
・実績の積み重ね
・信頼の積み重ね
・自身の積み重ね
そして成功の積み重ね、が大きく膨らんでいく一番確実な方法です。
人は毎日の中で、無自覚に、小さな積み重ねをしているはずです。もし自信がないのなら、まずそれを見つけて自分は積み重ねのできる人間だと自覚してください。
継続は力なり。私は継続する事の大切さを昔から重視してきました。
しかし、継続したからと言って、必ずしも何らかの結果が出るとは限りません。
というより、何らかの結果を出すために継続している訳ではなく、継続する事に意味があると思っています。
結果がどうこうというより、とにかく継続する。他人からの評価は関係ありません。上達する、しないも関係ありません。
おそらく、自分が望んでいなくても、継続さえしていればそれだけで他人からの評価は上がってくるものだと思っています。
それは、つまり信頼されるという事にもつながるでしょう。
好きであればそれが一番良いのですが、好きとか嫌いとか関係なく目の前の事をひたすら継続する。
それは簡単なようで一番難しい事。
要するに、自分との戦いがそこにはあるのです。苦手な事、難しい事は面白くもないし、正直続けたくはありません。
しかしそれを、あえて続けてみる。
そうする事によって、少しずつ上達し、楽しくなり、自信が付く。そういうものなのかな、と今は思っています。
今も試行錯誤の日々です。せっかく上手に行っていたのに、また逆戻り。その繰り返しです。
それでも続けています。