利き目や利き腕って言葉は聞いたことがあると思いますが、「利き耳」って聞いたことはありますか?
耳にも、同じように利き耳っていうのがあるんです。
あなたの利き耳は、右耳? 左耳?
自分の利き耳がどっちなのか、とっても気になりますよね。
利き耳の調べ方はとっても簡単です。
3つの質問に答えるだけでわかります。
その利き耳はあなた自身(脳)の特徴もあらわしていますよ。
あなたの利き耳はどっちで、それは日本で多数派なのか少数派なのか探っていきましょう!
利き耳の調べ方
質問を3つしますので、余計な事は考えずにいつもどおりの感じで答えてください。
あなたの利き耳が右耳なのか、左耳なのか、はっきりするはずです。
電話がなりました。
電話をいつも通りとってみましょう。
どちらの耳に受話器(スマホ)をあてましたか?
隣の部屋に物音がする・・・
壁にそっと耳をあててみて下さい。
どちらの耳を壁にあてましたか?
向こうから友達がなにか叫んでいます。
でも、声が小さくて聞こえません。
どちらの耳に手をあてて聞こうとしましたか?
使った耳があなたの「利き耳」です。
小さな音を聞きとろうとするときに使われる耳が利き耳だと覚えておいてくださいね。
利き耳を正確に調べる方法
小さいお子さんなど、上記の方法で確認が難しい場合は、耳鼻科で調べてもらいましょう。
耳鼻科で聴力検査をした経験はありませんか?
この聴力検査の結果で、利き耳がわかります。
聴覚に問題がある場合は、CTなどの検査を行う場合もあります。
ただ、どこの耳鼻科でも調べてもらえるわけではないので、事前に電話で確認してから訪れるようにしてください。
利き耳の割合
利き耳が右耳の人と左耳の人の割合は日本でどのくらいなのでしょうか?
群馬大学医学部の利き耳分析(Ⅰ):「電話の受話器をあてる耳」の調査によると、利き耳が右耳が約53%、左耳が約47%ということでした。
ただ、両耳が利き耳の人も中にはいるようで正確な割合を示す資料は見つけることができません。
ちなみに、利き手と利き耳が同じ人は多いみたいです。
利き耳でわかる脳タイプ(右脳派、左脳派)
利き耳が左耳の場合は右脳が発達し、右耳の場合は左脳が発達しているといわれています。
ただ、右脳、左脳といわれても、どんな違いや特徴があるのかわからないですよね?
右脳派と左脳派では、次のような特徴がみられます。
利き耳が左耳(右脳派)の特徴
- 直観力がある
- 芸術的な感性がある
- 記憶は文字や数字よりもイメージで覚える
- ひらめき、発想が豊か
- 全体を一気に見ることができる
利き耳が右耳(左脳派)の特徴
- 分析が得意
- 数字や記憶にたけている
- 高度な言語能力
- 推理や推測が得意
- 論理的に考える
ざっと見ただけでも、特徴にこれだけの違いがあります。
あなたは、どちらの脳タイプでしたか?
数学が苦手な人は、右脳派の人に多いといわれています。
逆に、左脳派の人は、芸術的な分野が苦手といわれています。
利き耳だけで、これだけのことがわかるのはおもしろいですよね?
自分の利き耳がわかるだけで、自分の得意なことや、どの方向で才能を伸ばすべきかわかってきます。
また、苦手なこともわかるため、今までどうもうまくいかなかった事が実は脳と関係していたなんて発見もあるかもしれませんね。
左右の耳(脳)の特性を活かした5つの活用方法
左右の耳(脳)の特性の違いを上手に使って、色々なシーンに活用してみましょう。
言葉や内容をしっかりと理解したいときは、右耳をつかう
右耳から入った情報は、左脳へ送られていきます。
左脳は、情報をキャッチし、処理する能力に優れています。
言語の習得や仕事内容を理解したり、相手の伝えている内容を理解したいときは、右耳で聞くのがベストです。
たとえば、電話であれば、話している内容はしっかり理解する必要があるので、右耳で聞くことをオススメします。
また、会議で座る位置も重要です。
会議の内容を理解して仕事に活かすためには、主として話している人の左側に座ることで、自然と右耳から情報が入り、処理しやすくなります。
論理的に会話をするときにも、相手の左側に位置するのがオススメです。
右耳は、記憶やビジネスシーンで大活躍します。
もし、あなたの利き耳が左耳だったとしても、右耳で聞くようにしてみてください。
驚くほど理解しやすくなりますし、記憶力も不思議と良くなります。
音楽をゆったり聞いて楽しみたいときは、左耳をつかう
左耳は、右脳へ情報を送ります。
右脳は、芸術的な感性にたけています。
素敵な音楽や芸術にふれたいとき、音楽を満喫したいときは、左耳で聞いてみてください。
今までにない、映像や感覚があなたを包み込みます。
さらに、左耳で音を聞くと、深いリラックスにつながります。
右脳は、音の正確さではなく、音楽そのもの、音そのものを楽しみます。音を感覚としてとらえてくれるので、ぼんやり、ゆったり音楽を聴くことができるのです。
なにかひらめきや発想が欲しいときにも、左耳に集中して周りの音を聞いてみましょう。
それだけで、普段とは違う感性があらわれてくることでしょう。
自由な発想がしたいけれど、どうしても型にはまりやすい傾向がある場合は、左耳をつかうように心がけてみましょう。
いつの間にか、感性豊かなあなたが誕生します。
論破のときは、右耳をつかう
論理的に話をもっていったり、相手の意図をくみとってそれに対して反論したり、説き伏せたりしたいときには、右耳をフル活用しましょう。
右耳で聞きとることによって、話し合いをしている相手の感情はあまり感じなくなり、相手の伝えたい意図や策略までわかってきます。
言葉たくみにあれやこれや言ってくる人には、この方法がオススメです。
相手の話をうまくスルーしたいときは、左耳をつかう
愚痴やうんざりするような話ばかり聞かされるときは、聞いているふりだけしてスルーしたいですよね?
そんなときは、左耳をつかいましょう。
相手の感情は伝わってくるのですが、相手の言っている内容がいまいち入ってこないので、自然と話の内容を軽く聞き流すことができます。
もしかすると、聞き上手な人は利き耳が左耳なのかもしれません。
クレーム処理も、左耳でするとよいそうです。
相手に話をするときは、左右の耳を使い分ける
話の内容を伝えたいときには、相手の右耳へ向かって話をします。
自分の悲しみや苦しみ、喜びなどの感情を共有してもらいたいときには、相手の左耳へ向かって話をします。
この使い分け方を知っているだけで、まるで心理学者みたいに相手の脳をコントロールできてしまうかもしれません。
会話をする際には、左右の耳の使い分けを意識してみてください。
利き耳を利用した実例
私が普段おこなっている利き耳を利用した方法を紹介します。
サロンにリラックスにいらしたお客様には、なるべく左側から話しかけ、お客様の左耳に語りかけるようにしています。
「今日は、どんな風にお疲れですか? 」
「どんな感じがご希望ですか? 」
など問いかけます。
お客様の左耳に声をかけることによって、私は必然的に右耳でお客様のご要望を聞くことになります。
つまり、お客様は私の声を感覚として聞き、よりリラックスに導かれる。
そして、私は右耳でお客様の声を聞くことで、ご要望をもらすことなく聞き、記憶できるのです。
実は、この方法を活用してスクールもおこなっています。
生徒さんの記憶に少しでも残ってもらいたいと思うような内容は、生徒さんの右耳に届くように話しかけます。
感覚として感じてもらいたいときは、生徒さんの左側から話しかけます。
コンサルテーション実技(実際にお客様に対応するためのコンサルテーション方法を学ぶ講義)のときは、感性豊かに自分らしくあらわしていただきたいので、生徒さんの左耳に届きやすいように話しかけるように心がけています。
スタッフと接するときも、休憩時間はスタッフの左側に座り、左耳に届くように話しかけています。
おそらく、お客様も生徒さんもスタッフも、私が左右の耳を活用して伝えているとは思ってもいないはずです。
今後も、セラピストとして誰かの心と体を癒すお手伝いや役割りをしていく人たちには、伝えていきたい活用法です。
まとめ
利き耳の調べ方と脳の特徴はいかがでしたか?
利き耳がわかれば、あなたがどちらの脳を積極的に使って生活しているのかがわかります。
利き耳を利用することで、あなたの生活はさらに潤い、自身の能力アップにも活用できます。
耳と脳は一心同体です。
その耳をつかって、あなた自身の生活をもっと豊かなものにしていきましょう。
ところで、「利き目」というのをご存でしょうか?
利き耳、利き脳と同じように「利き目」も存在します。
もしまだ「利き目」がどちらなのかはっきりしていないなら、ついでに確かめてみてはいかがでしょうか?