人間は感情を持つ生き物です。
それゆえ、生きていると嫌なことも辛いこともあります。
人の言動や環境の変化に一喜一憂して疲れてしまうこと、ありますよね?
そんなとき、無の境地に立てたらどんなに楽になるだろうと考えたことはありませんか?
感情的にならずに冷静でいたいと思っても、それをコントロールするのは難しいものです。
そもそも、無の境地とはどういう意味なのでしょうか?
無の境地とは、人間の本能から解き放たれ精神の迷いがなくなった状態を表しています。
目の前に困難が立ちはだかっても、パニックに陥ることなく、平常心を保つことができる状態を「無の境地」と言います。
仏教では『悟りをひらく』という言葉が使われます。
修行を積んだお坊さんでも、その境地にたどり着くには30年かかると言われています。
しかし、私たちでも無の境地に近づくことはできるのではないでしょうか。
自分を見失ってしまうのは、目の前のショックを受容できずに情動に流されてしまうからです。
自分にとって受容できない物事が起きたとき、自分の感覚や思考、感情がどのように動くのかを観察し、認識できれば適切な対処ができるようになります。
パニックに陥る多くのケースでは、自分は何を不快に思い、不快なことが起きるとどんな反応を示すのかがわかっていません。
無の境地に近づくためには、まず自分自身を知ることから始めなければならないのです。