催眠療法という言葉をご存じでしょうか?
「催眠」という言葉を聞くと、少し怖いイメージをされる方も中にはいらっしゃるかもしれません。
テレビでよく出てくる催眠療法というと、「あなたはだんだん眠くな~る~」というフレーズを思い出します。なんだかいかにもいかがわしい! というようなイメージがつきものです。
しかし「催眠療法」ですから、歴とした治療法として古くから活用されていたものでもあります。
さて、今回は催眠療法をテーマに心を楽にする方法をお伝えします。
催眠療法の方法(手順)は様々ですが、基本的にできることについては大きく3つです。
心の悩みを取り去る
催眠療法で「心の悩みを取り去る」と聞くと本当にそんなことが可能なのか? と不安に感じるかもしれません。
心の悩みといっても様々です。
日常の軽い心の悩みも取り去ることができるのですが、知らず知らずのうちに心にブロックがかかり、トラウマ化しているような悩みにも有効です。
催眠療法の手段としては、心の奥深くにある、潜在的な意識に語りかけるようにして悩みを取り去ることを行うため、どちらかというと『自分でも何が原因(きっかけ)かわからない悩み』の方が効果が出やすいと言えるでしょう。
悩みの深さや、心にかかったブロックの堅さは人それぞれです。
心の悩みの核にたどり着くまでにかかる時間はそれぞれですので、取り去るまでに時間がかかる場合があることはあらかじめ理解しておくべきでしょう。
体の悩みを取り去る
「病は気から」という言葉が昔からあるように、心と体は密接につながっています。
さらに言えば、お医者さんにかかっても、なかなかわからない体の不具合の原因がストレスである場合も多々あります。
知らず知らずのうちにため込んでいたストレスが、はけ口がないまま、体のあちこちに支障としてでてきてしまっているケースです。
この場合、催眠療法が、直接的に体の悩み(痛みや不具合)を取り去るのではなくて、その根底にあるストレス、もしくは、その原因となっている心の悩みを解決することになるため、『体の悩みを取り去る』ことになります。
本来であれば、心の悩みも、体の悩みも自然に取り去ることのできないほど強固に蓄積される前に発散ができれば問題ないのですが、なかなか上手くいかないケースが多いでしょう。
催眠療法は、ストレスや悩みを自分なりに発散消化出来ない方、気分転換や発散が苦手な方には、心と体の悩みを取り去る方法として有効な療法と言えます。
ただ、注意していただきたいことは、自分では気づかないうちにため込んでいたり、ストレスに感じている事象が原因で、心や体の悩みができあがります。
そのため、催眠療法を行う中で、「こんなことに悩んでいたのか」や「実は嫌な原因はこれだったのか」と再確認が出来るケースもあるのですが、あえてブロックしていた気持ちをこじ開けるステップをふむことになります。催眠療法士の腕の見せ所にもなるのでしょうが、しっかりと向き合える姿勢や、その後のフォローが大切です。
催眠療法にかかれば知らないうちに心も体も悩みもなくなった! と単純明快に行かない場合もあるでしょう。
記憶や経験、その人が本来持っているパワーを引き出す
心の悩み、体の悩み、とは少しカテゴリーが異なりますが、催眠療法でできることとして「記憶や経験、本来のパワーを引き出す」ことにも長けています。
逆に言うと、経験していないこと、持っていないパワーなどを引き出すことは不可能です。漫画に見るような、急にムキムキになったり、魔法が使えるようになる、というような非現実的なことはやはり不可能です。
ただ、過去に経験していたこと、本来はもっと力があるのに何らかの制御がかかって本来の力が存分に出せていないケースなどにはもってこいなのです。
なぜ忘れてしまっていたのか、なぜブロックがかかっているのか、など深く掘り下げ、心や体と対話をおこないます。その結果、記憶や経験、その人が本来持っているパワーを引き出すことが可能になるのです。
まとめ
いかがでしたか?
悩みやストレス、知らず知らずのうちに自分自身が抱え込んでいるものは様々です。
日頃から本来の自分と向き合う習慣をつけることで、こういった「自分ではどうすることもできない」状態から少し離れることが出来ます。
しかし、忙しさや、あまりの辛さに自分でも知らぬ間に鍵をかけてため込み・抱え込んでしまうケースもあります。
そのような場合には、催眠療法で、優しく自分自身へ「なぜ」と問いかけるようにして、自分自身と対話し、少しずつ取り去ることができるでしょう。
心や体の悩みをとる一つの方法として、催眠療法も歴とした治療法の一つです。
様々にある解決法を効果的に選択し、使用することで悩みを取り去り、少しでも心を楽に楽しい毎日が過ごせるようにしたいですね。
自分だけではどうしようもいかなくなったとき、心を軽くするための選択肢として催眠療法もご検討ください。