あなたは、『ジオマンシー』という占いを耳にしたことはありますか？
ジオマンシーとは、土占いともいわれ、土や砂を投げてできた形から物事を読み取る占星術のことです。
初めて聞いたという人も多いと思いますが、ジオマンシーは、１２世紀頃アラブからヨーロッパへ渡った歴史の長い占星術なのです。
ギリシャ語で、ジオは大地、マンシーは神託という意味になります。
今回は、ジオマンシーの『大地の神託』の世界へご案内しましょう。
３分でできる簡単占い
ジオマンシー占いをするのに、生年月日も、カードも写真も必要ありません。
紙とペンさえあれば占えてしまう、とても簡単な占いです。
手帳の切れ端でも、チラシの裏紙でも占え、３分でできる簡単さもジオマンシーの魅力の１つといえるでしょう。
ちなみに、ジオマンシーを用いた術者のことを『ジオマンサー』と呼びます。
１６種類のシンボル
ジオマンシーには、１６種類のシンボルがあります。
下記のようにそれぞれの形に名前があり、解釈が異なります。
ヴィア ・・・ 旅や変化を起こす行動が吉。
カウダ・ドラコニス ・・・ 凶だがものごとの終わりは吉。
プエル ・・・ ほぼ凶だが争いと恋愛に関することは吉。
フォーチュナ・マイナー ・・・ 他者の援助をもって一時的な成功を成す。
プエラ ・・・ ほぼ吉、女性や美に関することであれば大吉。
アミッショ ・・・ ほぼ凶だが恋愛や手放すことに関しては吉。
カルサー ・・・ ネガティブな意味での頑固さを表すが、安定性はあり。
ラエティーシャ ・・・ 喜び、可能性、幸せに関することは吉。
カプト・ドラコニス ・・・ 中立を表す。新しいことを始めるのは吉。
コンジャンクショ ・・・ 結婚や契約は吉。
アクウィシショ ・・・ ほぼ吉。新しい何かを得ることは大吉。
ルベウス ・・・ 悪いこと、良いことが逆の意味となって現れる。
フォーチュナ・メジャー ・・・ 思い通りになる大吉。
アルブス ・・・ ほぼ吉だが、強さには欠ける。
トリスティシャ ・・・ ほぼ凶であり後悔や悲しみを表す。
ポプラス ・・・ 多くの人、群集が関わる。
占い方
それでは、実際にどうやって占うのかをみていきましょう。
紙とペンを用意したら、ペンを軽く持って何も考えずに点を書いていきます。
４列の点を書き、それぞれの列に書かれた点を数え、それが偶数であるか奇数であるかを見るのです。
例えば１列目から奇数、偶数、偶数、奇数なら『カルサー』のシンボルとなり、何かに囚われ身動きができないことを表しています。
シールドチャート法
ジオマンシーでより詳しい内容を占いたいときは、シールドチャート法を使います。
シールドチャート法では、紙を４枚用意してください。
それぞれに１～４まで番号を振ったうえで上記と同じように４列点を書きましょう。
そして、それぞれのシンボルを導き出します。
４つのシンボル
気になる人との恋の行方をテーマとして占ってみましょう。
４つのシンボルは何を表すのかを出していきましょう。
例えば、１枚目が奇数、偶数、奇数、奇数なら『プエラ』のシンボル。
２枚目が偶数、偶数、奇数、奇数なら『フォーチュナ・メジャー』のシンボル。
３枚目が全部偶数なら『ポプラス』のシンボル。
４枚目が偶数、奇数、奇数、偶数なら『コンジャンクショ』のシンボルとなります。
シールドチャート１段目
シールドチャート表は全部で４段から成ります。
１段目には８つのシンボルが入ります。
まず、シールドチャート表の１段目に導き出した４つのシンボルを書き込みます。
すると、１段目にはあと４つのシンボルを書き込まなければなりません。
次に５つ目のシンボルを出しましょう。新しく５枚目の紙を用意してください。
これまでに出した１から４までのシンボルの１列目だけを抜き出しそれを５つめのシンボルとします。
６つ目のシンボルは１から４までのシンボルの２列目だけを抜き出したものとなります。
同じように、７つ目のシンボルは３列目、８つ目は４列目を抜き出したものとなり１段目が完成です。
シールドチャート２段目から４段目
続いてシールドチャートの２段目から４段目まで一気にシンボルを完成させましょう。
２段目には４つ、３段目には２つ、４段目には１つのシンボルが入ります。
１段目の隣り合わせになっているシンボル同士を列ごとに足して２段目に書き込みます。
３段目も同じように、２段目の隣り合わせになっているシンボル同士を足して書き込み、４段目まで続けます。
これで、１段目から４段目まで全ての枠が埋まりました。
結果の見方
このシールドチャート表で４段目のシンボルが裁判官を意味する結果となります。
右側が自分側の証人、左側が相手側の証人です。
『コンジャンクショ』が結果に出ている場合は、結ばれるという最高の結果です。
自分側の証人に『アクウィシショ』が出ていたら積極的に新しい環境へ飛び込むこと、
相手側の証人に『ヴィア』が出ていたら旅先で出会った人、なのかもしれません。
このように、導き出される象形であらゆるものごとを占うことができるのがジオマンシーなのです。
まとめ
今回は、ジオマンシー占いの世界をご案内しましたが如何でしたか？
慣れるまで、それぞれのシンボルを読み解くことが難しく感じるかもしれません。
ですが、紙とペンさえあればいつでもどこでも、そして自分自身で占うことができる手軽な占星術です。
点を書く時にどうしても数を数えてしまうという人は、米粒をつまんで投げたものを数えてもＯＫです。
あなたもジオマンシーから導き出される結果を体感してみませんか？