祝詞とは? そこには『おもてなし』の心があった!

    祝詞とは

    祝詞(のりと)と聞いてまず思い浮かぶのは、おそらく神社と神主さんだと思います。

    地鎮祭や結婚式、ドラマや映画のヒット祈願を思い浮かべる人も多いでしょう。

    では、祝詞とは実際どういったものなのでしょうか?

    独特の節回しと難しい言葉から、呪文のように考える人もいるかもしれません。

    今回は、祝詞への疑問、どんなものなのか、どんなときに使うのか、成り立ちなどを中心にお伝えいたします。

    ※ この記事では、祝詞を題材として『ことば』を表現するため、敢えて『言葉』ではなく『詞』としていますので、読みづらい部分があるかもしれませんが、ご了承くださいませ。

     

    祝詞とは? そこには『おもてなし』の心があった!

     



     

    祝詞とはどんなもの?


    祝詞とは、神前にて宮司や神職が奏上する詞のことだというのは、何となくご存知かと思います。

    基本的には、神職が御祭神(ごさいじん/神社に祀られている神様)に祭祀祭礼の目的や意義をお伝えし、ご加護をいただけるように奏上する詞(ことば)で、現在でも大和言葉を用い、正訓字と万葉仮名で書かれています。

    つまり、神様に対して感謝し、良さを称えて敬ったうえで、願い事などをするために読み上げる詞ということになります。

    祝詞の語源は諸説あり、明確にはなっていませんが、『宣る(のる)』という宣り聞かせるという意味に、『唱え言』『呪文』の意味を合わせて、『のりと』とした説が有力とされています。

    つまり、祝詞は元々は神様が神聖なる場所から人々に言い聞かせるための言葉だったものが、いつしか人々が神様へ奏上する詞に変化したものだといわれています。

    古来から、日本では言葉には魂が宿るという言霊(ことだま)が信じられてきましたので、奏上した祝詞はきっと神様に通じ、聞き届けてくださると考えたのかもしれません。

     

    祝詞はどんなときに使うものなの?


    では、具体的に祝詞を奏上するのはどんなときでしょう?

    大きな行事でいうのであれば、神社などで行われる祭祀祭礼ですが、地鎮祭や結婚式、家内安全の祈願や七五三などは、身近に感じられるのではないでしょうか。?

    また、自宅に神棚や祠をお持ちの場合には、神職でなくてもご自身で奏上なさる方もいらっしゃいます。

     

    祝詞は誰が奏上するものなの?


    基本的には神職の資格を持ち、神社の祭儀に従事している人が奏上します。

    ただ、上でもお伝えしたとおり、一般人が奏上しても問題はありません。

    ただし、本来の神前での作法は、足運びから装束まで事細かに決まっており、潔斎(けっさい)をして心身を清めてからでなければなりませんので、当然、きちんと神職の勉強をし、作法を身につけた人でなければ、簡単にできることではありません。

    潔斎とは・・・法会・写経・神事などの前に、酒肉の飲食その他の行為を慎み、沐浴(もくよく)などして心身を清めること。引用元:コトバンク

    ですから、神社に行って奏上したい場合は、神職に一声『祝詞を奏上してもいいですか? 』と声をかけ、脇にずれた場所で、長居しないように気をつけつつ、少し小さな声で奏上しましょう。

    賽銭箱のど真ん中に立って、大声で長時間奏上しては、他の参拝者さんが参拝しにくくなり、結果的に神様にもご迷惑をかけてしまうので気をつけてください。

    また、祝詞を奏上するにあたっては、奏上させていただく神社の決まりごとなどを確認してからにしてください。

     

    祝詞は誰が作っているの?


    祝詞のことを、お経や真言のように定型文がある呪文のようなものと勘違いなさっている方も多いのですが、通常の『祝詞』は神事(祈願など)に応じて神職各々が作文しています。※一般の人が自身で作文する場合もありますが、基本的には神職が作文します。

    過去の祝詞や例文を参考にしていることは多いですが、よく聞いていると、同じ神社で同じ神事の祝詞でも、作文する神職によってオリジナリティーがあります。

    また、よくドラマなどで耳にする定型文(希に神社により内容の変化があります)の『ひふみ祓詞』や『大祓詞(おおはらえのことば)』と呼ばれているものは、大きく祝詞とはいわれていますが、本来『祓詞(はらえことば)』になります。

    『祓詞』というのは、いわゆるお祓いや浄化、要するに、罪や穢れを祓うために奏上する詞です。

    特定の神社や神様によっては、ほぼ定型の祝詞も存在しますが、こちらも基本は『祓詞』『拝詞(はいし/祭祀ではなく参拝時に奏上する詞)』に近いものとなります。

    しかし、漫画やアニメーションなど、メディアの影響もあり、この『祓詞』や『拝詞』が、力を持つ『祝詞』として世間一般に広まっているのが現状です。

     

    祝詞とはどのように成り立っているの?


    上記で祝詞とは作文するものとお伝えしました。

    では、作文するとして、どのような構成で成り立っているのか気になりませんか?

    大まかな構成はこのようになっています。

    1. 起首の句 / 神様に対して最初に申し上げる詞。『掛巻も恐き』などの部分。
    2. 神徳の句 / 奏上の対象となる神様のご神徳を称え、神話や信仰、伝承などを述べる詞。
    3. 感謝の句 / 神様から賜ったご神恩と感謝の詞。
    4. 由縁の句 / いつ、誰が、どうなったなど、 祭祀祭礼の趣旨をご奉告する詞。
    5. 奉仕の句 / 祭祀を行う神職が参籠(さんろう/御篭り)し奉仕する決意の詞
    6. 装飾の句 / 斎場や神殿など、神様をお迎えする場所についての詞
    7. 献供の句 / お米やお餅、御酒などの御饌(みけ)をお供えする詞。
    8.  感応の句 / 神様に対しどうか願いを聞き届けてくださいとお願いする詞
    9. 祈願の句 / 安産祈願や家内安全祈願など、願い事を述べる詞
    10. 結尾の句 / 最後の締めの詞。『恐み恐みも白す』などの部分

     

    大体このような成り立ちなので、興味がある方は神道の文献などを参考にしながら、ご自身で祝詞の作文にチャレンジしてみるのもいいかもしれません。

     

    祝詞はどのように書いたらいいの?


    作文した祝詞の書き方です。

    奉書紙をだいたい笏(しゃく)程度の幅で、七折半に折ります。

    最初の欄と、最後の半折りの部分は空欄にし、中の六折りに折り目に沿って墨で書きます。

    祝詞の表記としては『宣命書(せんみょうがき)』という伝統的な書き方で、主に名詞、代名詞、動詞などの語幹は正訓字で大きく、助詞、助動詞、用言の活用語尾などは、万葉仮名で小さく書くという方法が、現在でも守られています。

    その際、書くべき最後の欄まで文字が入るようにし、欄ごとの行数と、その行の上下を揃え、送り仮名(万葉仮名)が行の始めにこないように、書くのが決まりとなっています。

    そのほかにも、斎主名は小さく書く、神様の御名は2行にならないように、依頼者には敬語を使わないなど、細かい決まりごとが山ほどありますが、あとは神職を目指している方が学ぶことと考えますので、ここでは割愛いたします。

     

    祝詞は神事のどの部分で奏上されるの?


    神事の規模や内容により、巫女舞などの神楽が入ったり、参供(さんく/お米などを打ち撒く)があったりと、多少の差はありますが、基本的にどのような神事であっても、この流れで進み、祝詞が奏上されます。

    • 開式
    • 修祓(しゅばつ)
    まず最初に神職が祓詞を奏上し、大麻(おおぬさ/榊の枝に麻と紙垂を付けたもの)などの祓具(はらいぐ)を使用して、神様をお招きする前に、神職、巫女、神饌(しんせん/神様にお供えするご馳走)、玉串、参列者など、すべての罪穢れを祓います。
    • 降神(こうしん)
    神社や神棚、神籬(ひもろぎ/神社や神棚以外に神様をお招きする場合の寄り代)に神様をお招きします。
    • 献饌(けんせん)
    願いをお聞きいただく前に、神様に神饌(しんせん/神様が召し上がるご馳走)をお供えして、お食事でおもてなしをします。
    • 祝詞奏上(のりとそうじょう)
    御祭神へ祝詞を奏上し、いつもお守りいただいている事への感謝をお伝えし、これからもお守りいただけるように祈願を申し上げます。
    • 玉串奉奠(たまぐしほうてん)
    玉串(祀られる神様と祀る人との仲立ちとなる供物)をお供えし、拝礼します
    • 撤饌(てっせん)
    献饌したお供えのお食事をさげます。
    • 昇神(しょうしん)
    お招きした神様をお送りします。
    • 閉式

    こうして見てみると修祓(しゅばつ)はともかく、神事の流れ自体は、取引先などを料理などで『おもてなし』して、ものごとの交渉をする、一般的な会社での接待やパーティーと類似していますね。

    ちなみに、撤饌(てっせん)でお下げした神饌(しんせん)は、参拝者へ授与されることもありますので、そのような機会に出くわしたら、ありがたく頂戴してください。

     

    まとめ


    難しい部分もあったかもしれませんが、祝詞とは『神様に感謝と願いを伝えるための詞』で、定型文はなく、神事に応じて神職が作文するものだということがお分かりいただけたかと思います。

    言霊ということを考えると、本当の感謝や願い事は、心からの詞でなくては何も伝わらず、届かないということではないでしょうか。

    そして日本人は、古来から神事や祝詞をとおして『おもてなし』の心を宿してきたのかもしれません。

    この心は日本人の美徳ともいえますので、この先の世も永く持ち続けていけることを祈ります。

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